記事No | : 1553 |
タイトル | : 身を任せる |
投稿日 | : 2012/06/23(Sat) 12:02:20 |
投稿者 | : 桃青 |
御住職に「早く死んで欲しい。と思う」と言った介護者は、御住職を信頼しているからこそ本音を言われたのでしょう。
普通は、そこまでなかなか言えないものです。
「苦しい」と言ってしまえば楽になり、また荷物を背負いなおすことができるということもあるのでしょうね。
最近は「85歳以上の4人にひとりは認知症になる。」と言われていますね。
そのせいか、「認知症の予防」ということがメディア等に取り上げられることも多くなりました。
でも、どうなんでしょう。
認知症の予防になると言われているようなこと全部を母はしていましたが、認知症になりました。
伯父は、下手なモ○モンなら足元にも寄れないくらい道徳的な生活をして、会社を経営し晩年まで他人が経営や人事の助言を求めにくるほど冴えた頭脳の持ち主でしたが、認知症になりました。
私の周囲をみても、認知症になったひととなっていないひとと、その生活にさして違いはありません。
認知症はなる時には、なる。
実際に認知症の家族を介護するひとは、
「認知症の予防などできない。NHKも罪なことを放送する。」
と、言われます。
「自分は認知症にならないようにしよう。」という方向性でしかメディアは認知症をとりあげませんが、
「自分が認知症になったら、どのように生きよう。か、決めておこう。」と言う方向では話をしないのですね。
どんなになりたくない、と思っても、なる時にはなるんですよぉ〜。
4人に一人ですよぉ〜。
ガンは2人に一人だそうですが、認知症もかなりの確率の高さですよぉ〜。
イザ、自分が認知症になって慌てないように「認知症の自分は、どのように生きたいか。」という決意をだんだんに作って置いたほうが良いですよ。
と、説くのも宗教の役目のような気がします。