記事No | : 1840 |
タイトル | : 血筋への執着 |
投稿日 | : 2013/01/19(Sat) 18:54:01 |
投稿者 | : 桃青 |
> 日蓮聖人も領家の尼御前に援助されたとはいえ、当時の最高機関である比叡山に遊学に出られたのは、それなりのご出身であったのだと思いますが、ご自身はそれを伏せられた。
> 人の値打ちに出身や先祖など何も価値は無いと身を持って説いていらっしゃる。
そーなんですよ。
清々しいなー。
出自に拘るって、日本人の特性でもない。
世界中どこにでも普遍的にあるのですよね。
血筋、血統への執着も、人間に残るチンパンジーと共通のDNAのなせる技なのかなー。
チンパンジーの雄は、つがった雌が連れている他の雄の子を全部殺してしまいますからね。
どちらかと言うと、男性のほうが「血統」への思い入れが強いように見えるのですよ。
女性の血統派は、そういう男性に教育されてそうなったようなところがある。
日本で最高に権威があるとされる血統は、天皇家ですが、
「男系でなくてはならん。」と、声高に主張する面々は、男性で、御自身も「血統」が自慢でならないかたが多いように見えます。
「日本人には、天皇にどれだけ近い立場であるかで、人間の価値を見て来た歴史がある。日本の歴史とは人々がいかに天皇に近づくかを争ってきた歴史である。」
と、いう歴史観もありますが、
血統に権威を見て、より血統の中心に近づこうとするという行動は、世界のあちこちにある。
またまた某M教を引き合いに出しますが、某M教も
より中枢(この場合は、神、キリスト)に近づくために「イスラエルの部族の養子になる。」
そして「個人の家でも、家系図を聖なるBOOKとして位置付ける。」
この個人の家系図は「奪われたら奪った相手を殺してても奪い返さなくてはならない。」というほど大切なものであるとされていますが、それは先祖への敬いや家族の歴史への尊重という意味合いばかりでなく「権利を受け継ぐ正当性」を証明するものであるからでもあります。
こういう発想は、天皇家の相続から家元の継承、御血脈まで、日本人にはなじみ深いものですが、知った時には、「へー、19世紀のアメリカ人も同じような発想を持っていたんだなあ。」と変な感心をしました。
で、その教義にアメリカ人が集結し、現在、その教義をもって世界中に伝道しているわけですが、その発想に共感するひとは、アメリカのみならず世界中にいるわけです。
ますます「人間の考えることにそう変わりは無い。」という思いが強くなりました。
最近は、血統に拘って口に泡を飛ばしているかたを見ると、
「なるほど、なるほど、あなたもチンパンジーと同じDNAを共有しているのだから、仕方ないよねー。」
と、つい思ってしまう。(笑)
>狭い日本で何世代も続いていれば百姓の血も貴族や士族の血も何分の一かは流れている。
血統権威主義者はね。
そんな科学的推論では、「なるほどなー、考えてみればそうだよなー。」とはなりません。
家系図、もしくは、ずらりを並んだ古い墓、あるいは、ウソかほんとかわからない「世が世ならば」話に、「ははー」っと、頭を下げるのですよ。
> 私のセクトにも多いというか、ほとんだと思う。
ほんと、なんなのだろう。
と、思いますよ。
安楽行品もあるのにね。
日蓮聖人やしんのすけさんもいらっしゃるのですから、人間、チンパンジーのDNAが騒ぐひとばかりでもないさっ!