記事No | : 2010 |
タイトル | : 噛みつく |
投稿日 | : 2013/04/27(Sat) 18:29:48 |
投稿者 | : 桃青 |
家から少し離れたところに、高級有料老人ホームがある。
そこに入っているかたがたは、高額な負担金を負担できる家のかたがたばかりである。
そこのスタッフで利用者さん(介護施設を利用しているひとをかの業界ではこのように呼ぶ。)から、噛みつかれないひとは一人もいない、という。
「良いところの奥様、旦那様で過ごして来たひとばかりだから、ボケても気位は高いし、我がままで、ね。
あそこは噛みつく人の割合が他所より多くて・・・。
噛みつかれたり、暴言を吐かれたりで、もう何人もやめて行ったのですよ。
スタッフが辞めるのは、給与などの待遇に不満があるのも勿論だけれど、噛みつかれたり、殴られたりの利用者からの暴力と、暴言に耐えかねて、やめることがすっごく多い。」
とは、ケアマネさんの談話。
元気なころにはお上品だったであろう奥様達が、認知症になると噛みついたり、引っ掻いたりするのも、私たちの祖先が歯ぐらいしか攻撃の武器をもたなかった猿だからだろうか。