記事No | : 2275 |
タイトル | : 鬼子母神の子供たち |
投稿日 | : 2013/10/02(Wed) 11:01:53 |
投稿者 | : 桃青 |
自分の子供が可愛い。という親心は、、たちまち「自分の子供だけが可愛い。」となり、それは「他人の子供は、自分の子供の犠牲になっても構わない。」というところへも行きつく鬼心ともなる。
仏の智慧をいただけば、そのような鬼心をも大悲の心に変えて行くことができる。
それが鬼子母神の御話です。
言いかえれば、子供が可愛くてたまらないというおおかたの親は鬼子母神の素質がある。
では、そういう親から生まれた子供はどうでしょう。
鬼子母神の子供ですから、母と同じく鬼心も持っているでしょう。
その鬼心が「私だけを可愛く思ってくれなくちゃイヤだ。他所の子に振り向ける気持ちも何も全部欲しいよう。」
と、思うのでしょう。
教師の子供が親に抱く寂しさ、複雑さ、の中身は、「私だけを可愛がってね。」なのではないかと思われます。
おおかたの親子は、自分の子供だけが可愛い鬼子母神と他所の子などに構わずに自分達だけを可愛く思って欲しいという鬼子母神の子供で成り立っているから上手く行っているとも言えます。
「儀式によって親子の契りを結ばなければ救わない。」とおっしゃる某M教の神の中身は、もしかしたら「自分の子供だけが可愛い。他所の子はどうなってもいい。」という鬼子母神の御姿かもしれません。
人間、親も子も鬼子母神の素質はありますから、そのように言われる神こそが本当の神だと納得してしまうこともあるでしょう。
「めいめいがそれぞれ自分の家族だけを愛すれば、どの家族もそれぞれ愛に満ちた家族になるから、結局社会は全体良い社会になるだろう。」
自分の家族だけを愛する人達はよくこのように言います。某M教が広めている「家族をシオンに」も、言ってることはこれです
他所の子供を喰らっても我が子は可愛いという鬼子母神の子供には、そうとしか思えないようで、某M教徒でなくても、このように言われるかたは珍しくありません。
仏の教えを聞いていても
「○○家の供養をするものが居なくなる。」と大騒ぎするのですから。
私などは、仏の教えを聞いてしまったので、
めいめいが自分の家族だけの幸福を願っている社会が良い社会制度を生みだせるわけがない。と、断言しますけれど。