17坪(56m2)のマンションリノベーション
築30年 家具で仕切る個のスペース
PLAN(Before )
PLAN(After )
お客さんに提案した模型の写真
個室側奥からみた中央の間仕切り棚
キッチンからみた中央の間仕切り棚
左は元のキッチンの写真。
平面に食器棚等を置いてしまったので、人が通るのがギリギリというスペースでした。
冷蔵庫も食堂側に置かざるを得ない状態でとても使いにくそう。
そこで、冷蔵庫を近くに設置し、加えて調理の際、皿等を置いて配膳にも使えるカウンターを用意しました。このカウンターには引出しやゴミ箱を置くスペースともしています。またコンセントも用意し、炊飯器やポットなどを使えるようにしました。
キッチンはオリジナルで製作、ステンレスへアライン仕上げのワークトップとしました。扉や本体は間仕切りの収納と同じ素材で作り、一体感が出るようにしています。
左は冷蔵庫を囲うパネル
コンパクトな特注のキッチン
ステンレスカウンター ヘアラインの仕上げ
キッチンから個室の入口を見る
個室側からも光がまわります
新たに加えた冷蔵庫横のキッチン作業台
横長の薄い引出しはラップやホイル等を入れるため
この下はオープンで、ゴミ箱等を置く予定
ダイニングテーブルが置かれる予定の場所から間仕切りの棚を見たところ。
天井が部屋の奥まで続いて見えるため、部屋に圧迫感を与えないようになっています。光も廻りますし、引き戸をあければ風も動いてくれます。
左がキッチンに作った配膳等をする作業台のカウンター。タモ集成材の天板です。
リビング、ダイニング、キッチンのつながり。
みんなの集まるリビング等のスペースを明るいスペーストすることができました。それでもそんなに大きくはないのですが、他のスペースとのメリハリができて少しゆとりができたと思います
壁面は木のチップを漉(す)き込んだルナファーザーと言う、ドイツ製の紙壁紙を貼っています。
個室1から 個室2・3とバルコニー方向を見る
間仕切りの棚の上を透明ガラスの引戸を設置したことで天井面に広がりが生まれました。圧迫感がかなり軽減しました。
和室をなくして押入れも潰してしまったので個室1の寝台はハイベッド式にして(右)、下部を布団の入る大きさの収納としました。
個室1 ハイベッドとハシゴ
個室2から リビング・ダイニングの方向を見る
3つのうち真ん中の個室からリビングとダイニングの方向を見たところ。家全体の天井が見えています。棚越しにリビング側の壁面まで見えています。間仕切り棚がお菊空いているのは、現在お持ちのタンスの入る部分です。搬入のためパネルは取外し式としました。 用意した寝台は上げフタ式で収納にもなります。
個室2 平面を照らすコーニス照明
個室3から ここはバルコニーに接する場所
この部分は窓があるので机は本棚と引出しのついた簡易なものを製作。
洋服収納は持ち込む予定です。
個室3 リビングとつながる小さな扉
玄関側にある寝室 壁一杯に本棚を新設
玄関そばにある唯一のドアのある寝室。廊下の天井をギリギリに低くしてその上を収納としました。廊下に面するドアは引戸に変更。上部の収納は使いやすい場所ではないですが、普段使わないものをしまうには重宝します。
廊下の上は収納 床はコルクタイル
洗面所は奥行きの浅いカウンターと洗面器に変更
鏡付の収納 壁面にはモザイクタイル
キッチン脇の廊下に続くドアと開閉式の欄間
キッチン脇にある、廊下に続くドアも交換。光を表裏に通過させる半透明のパネルをはめ込んだ框ドアとしました。通風のため玄関ドアを開けても、視線はここで泊まります。このドアを閉じても通風できるように、ドアの上を開閉式の欄間としました。
寝室前の廊下の天井は上部を収納としたために低いのがわかります。
中央の仕切りの家具は壁の代わりでもありますので、スイッチやコンセントを埋込んで使いやすいように工夫しています。(右)
仕切りの棚に埋込んだスイッチ
個室間を仕切るためのカーテン用ワイヤーの留め具
建物概要:
東品川の家
HS-Renovation
RC造マンション
改修面積:42.04m2
設計 大庭建築設計事務所 /大庭 明典
3DKマンション
断熱補強、床、壁、天井の内装一新
特注キッチン、特注家具
床:赤タモフローリング, ワックス仕上
壁:紙壁紙
天井:AEP塗装
撮影:大庭明典