ヒノキの床の心地よい2階リビング
家族のスペースと個室の大きさのバランス
道路側の外観
手前は駐車スペース、目地を切ったモルタル。玄関前のアプローチはタイル貼。
外壁と屋根はシルバーのガルバリウム鋼板
バルコニー
奥行き1.2mのバルコニー。スチールを亜鉛メッキしたフレームが並んでいます。洗濯物干しや鉢植えを置いたりする予定です。リビングと道路との干渉空間(ワンクッション)のような役割もはたします。床はグレー色のFRPグレーチング。
エントランス
下足収納内部。下部はタイル張りの傘入れ。
玄関ドアはシンプルなスチールドア。重たいのですがガッシリとした、安心感があります。色はブルーです。お客様に選んでもらいました。もちろんワンドアツーロックは標準です。
外壁にあるポスト口に郵を入れると下足入れの収納に入ります。雨に濡れずに郵便物が受け取れる仕組み。
その下にはパイプを付けて傘が掛けられるようにしました。濡れた傘から雨水が垂れても問題ないように、下足入れの底板はなく、玄関のタイルを奥まで貼っています。
スチール製の階段と広めのホール
少し広めの廊下・ホールには個室のドアが並んでいます。廊下の突き当たりには納戸とトイレがあります。階段の上から光が落ちるようにし、階段も光りや風を遮らない、また圧迫感のないタイプのものにしました。
ホールに面して個室のドアが並びます
ホールの上部はロフトがあります。
一部はスノコにして光を下に落とすようにしました。
階段のと流からリビングを見る
大工さんお手製のダイニングテーブルとキッチン
リビングからの眺め
オリジナルで作ったキッチンにはダイニング側から使える収納棚を付けています。小皿など日常使いするものが収納できるようになっていて便利です。テーブルで器具を使えるようにコンセントも用意しています。
ルイスポールセンのPH5とYチェアで少し北欧のテイストに。
壁も家具も同じ素材で仕上げられています。家具系は良く触り汚れが付きやすいのでつや消しウレタン塗装の仕上げ、壁面は蜜蝋ワックスの仕上げです。
キッチン脇には一部中身の見えるガラス戸の食器棚があります。裏面からは収納として使えるようになっていて、掃除機などを収納できるようにしました。
キッチンからリビング・ダイニングを見る
斜めの屋根に囲まれたメインの空間です。左手に1階から上がってくる階段があります。奥には「PCコーナー」と名付けた家族共用のスペースがあります。ロフトの低めの天井に囲まれた落ち着きのある空間です。パソコンなどの置ける作業机を造り付け、家族のアルバム、そういった共用のものを収納できる本棚もあります。
ロフトは高い部分の窓の開閉やメンテナンス、ライトシェルフ(光を奥に反射させて届ける)的な役割も持たせてつくりました。
三角形の部分のブラインドにバーチカル(縦型)ブラインドを洗濯したので、大きめの窓はバーチカルブラインドで統一しています。
キッチン シンクとコンロ側
背面の収納
キッチンの側面にも棚を
ダイニングテーブルとPHランプ
PCコーナーからリビングを見る
PCコーナーと階段室
ロフトから眺めるリビング
ロフトの手擦り
天井には木のチップを漉き込んだ紙の壁紙(ルナファーザー)を貼りました。木が透けてみえる状態のままです。天井は基本的には人の触れるところではないので無塗装のままです。汚れてきたら塗装をしましょう、とお話しています。
主寝室
主寝室はシンプルに仕上げました。奥にクローゼットがあります。扉は邪魔にならないように引戸を選択。あとはシングルベッドふたつ、タンス等を置けるスペースを確保しました。
1階の床はナラの無垢フローリング、
こちらもワックスの仕上げです。
壁はルナファーザーの壁紙、天井はAEP(アクリル水性塗料)の塗装。各個室で色を少し変えています。
洗面とトイレは同じスペースに
一般的なユニットバス 窓を大きく
子ども用の個室です。畳を横に5枚並べた5畳の大きさです。
少しのハイベッドにして下部を収納スペースとして確保しました。ドア側机と洋服の収納を置ける場所を確保しています。照明はシンプルに配線用のダクト+スポットライトを選択。ベッドの際にも照明スイッチを付けました。ベッドは大工さんに作ってもらいました。丸い穴は布団とマットを置いた際の湿気がたまらないようにするためです。
寝室と吹抜け
吹抜け、玄関土間を見下ろします
1階の廊下は階段室であり、玄関ホールのようなところになるのですが、階段の下には洗面台を作りました。個室の前にあり大変便利に使えます。またトイレもあるので、家族のしようが集中してもそれを緩和することができます。
1階 廊下奥のトイレ
2階 トイレ
1階のトイレには正面に本棚を設けています。文庫本や写真などを飾れる飾り棚にもなります。(左写真)
2階のトイレは大きな鏡と手洗器を用意。お客様が来た際にも使うスペースにもなるので身だしなみを整えられます。
夕暮れの風景
バルコニーの見上げ FRPグレーチングの床が見えます
夏場はスクリーンやゴーヤのカーテン
リビングのコーナー
PCコーナー付近
建物概要:
桜丘の家
SG-House
木造2階建て
敷地面積 :101.11 m2 ( 30.58坪)
建築面積 :50.38 m2 (15.23坪)
延床面積 :103.77 m2(31.39坪)
設計 大庭建築設計事務所 /大庭 明典
共同設計 BGM建築設計 / 馬場弘勝
オリジナルキッチン、ロフト
外壁:ガルバリウム鋼鈑(断熱材裏打)
屋根:ガルバリウム鋼板立ハゼ葺
床:桧、ナラフローリング
壁:シナ合板ワックス仕上げ
天井:ルナファーザー、AEP塗装
撮影:大庭明典、小出薫(小出写真事務所)