2001年 FM京都 α‐STATION α‐マンスリーカラーズ

第1回 10月7日放送(2)

 それで、その後、ドラマ「ロケット☆ボーイ」をやりましたね。これは、もう21世紀の始めは、僕は「ドラマ、その枠、空けといてね」ってテレビ局の方にお願いして、絶対最初に面白いドラマを作るんだって意気込んで入ったんですけど。
 まあ、ここで1回、曲挟んでその後「ロケット☆ボーイ」の話をしたいと思うんですが、「2000年、21世紀まで、そんないろんなことがあって、21世紀、こういうことで始まった」という意味も含めて、じゃあその20世紀と21世紀を跨いだ曲、2曲を続けて聴いてもらいたいと思います。織田裕二で「SECRET RENDEZ-VOUS」そして「空のむこうまで」2曲続けてどうぞ。

♪「SECRET RENDEZ-VOUS
♪「空のむこうまで

 織田裕二がお届けしている10月のαマンスリーカラーズ。今夜の1回目は、僕の近況篇としてお届けしている訳なんですが。
 さあ、話は21世紀に入りました。21世紀の最初は、「ロケット☆ボーイ」というドラマを、やる。歌は「空のむこうまで」を歌う。で、あの〜〜21世紀最初のドラマを1月からオンエアするってことは、11月とか12月からもうとり始めなきゃ絶対間に合わないわけで。で、まあ、ご存知の方もいるかと思うんですけども、途中で身体を痛めてしまいまして、ドラマのほうは短縮して、なんとか最後まで絶対やりきると言って、なんとか最後までもってったんですけど、ほんと、凄い期待して観ててくれた方にはある意味申し訳なかったし、そのモヤモヤッとしたスタート「いやだな」って。
 でも考えてみると「俺っていつもなんか逆風から始まるんだよな」って。「また21世紀、逆風かい」って。そんなヘンな因縁を持ってんですかね。よくわかんないんですけど。またそれを「ちくしょう」って思って「こんなもんに薙ぎ倒されてたまるか」っていうのがまたエネルギーになってたり。その時に、たくさんの方から病室にFAX、e-mailとかラジオ局に送ってくれたの頂いたりとかして、それでまたこう元気付けられてね。「よし」って。「絶対面白いもん作っちゃるぞ」ちゅーみたいになって、まずはお詫びのつもりって言ったらなんですけど、自分の中で「じゃ、すぐに出来ること」っていうのを考えたときに、ベスト盤をだそうって。それもただのベスト盤じゃなくって、ちょっとテーマ作って。自分の中で「Best of Lovesong」というサブタイトルをつけたんですけど「Hot & Sweet-sour Soup」という、アルバムをリリースしました。これが3月の23日なんです。これはですね、自分の中で「この曲たちを聴いてくれたら、このアルバムを聴いてくれたら喜んでくれるんじゃないか」と僕が想像して、選曲して。もう自分の中ではベスト盤というのを超越してる「盤」ではありますね。だから、申し訳ないという意味もこめて「これを是非聴いてくれたらな」というふうに思って出したものです。
 そして、そのあと8月8日に「今、ここに君はいる」を出したんですけど。もう今年の話に入ってますけども、ずっとね、21世紀最初、8月に世界陸上の「2001カナダ」やりました。まあ〜〜〜このキャスターぶりというのは、今回はもう3度目だし、前回まではハイテンションだったんだけど、押さえたいな、と。少しはまあ普段の「冷静な織田裕二」でお見せしようかなと(苦笑)思っていたんですが。
 やっぱりスポーツとか、ライブとかもそうですけど、持っている熱気、選手たちの熱気とか、画面を見て伝わってくるもので、「行けっ」とかね「あっ、ちくしょうっ」とか「よーし、やったっ」とか、やっぱりついこうなるんですね。単なるファンでしたね。それを見てますます、やりながら「今度は俺、選手で、本業で頑張るぞ」っていうのがあって。
 で「今、ここに君はいる」っていう曲に関しては、3度目っていうんで、いろんなことを書きたいって思いがあって。実はもう1年前からスタンバってて、秋頃から、ちょうど1年前の秋頃から、曲を選曲初めてて、最初から「僕は詞書くからね」て言ってて。世界陸上のテーマソングは全部3曲、自分で詞を手がけてるんですけど、その、なんかこう3度目ともなるといろんな選手と話してたりする機会がだんだん増えてきて、その話をしてる中で、職種は違うんだけど、彼はスポーツやってて、僕はスポーツは趣味で歌歌ったりしてるんだけど、でも、違う中でもなんかこう目指すものとか生きざまとかナントカとかその思いとか、僕らが作品にかける思いと彼らがそのスポーツで目指す思いと、ていうのはある意味で凄くシンクロしてく。「あれ? なんだ。一緒じゃないか」って思うところも結構あって、最初はそういう人たちへの応援歌を書こう、選手のための応援歌を書こうと思ってたのが、いつのまにか自分への叱咤激励に変っていき、それがまた「あれ?」って。「じゃあ俺、何がいいたいんだ。この曲で」って思ったときに「ああ、過去とか未来とかじゃない。今頑張ってる人に応援したいんだ。今ホントに頑張って、旬で頑張ってる人たち。別に職種なんて関係ないんだ」って。「とにかく今頑張ってる人に。たとえ陽があたってない人でもそれは素敵なんだ」って。もう1行1行に書きたいことが、思いが凄い詰り過ぎちゃって、かなり珍しくというか、くそ真面目な思いで書いた曲になりましたけど。もうこれ以上ないぐらいいろんなものの思いを詰め込んで凝縮した曲です。
 じゃあ早速ですけど、その曲を聴いてもらいましょう。 織田裕二で、世界陸上のテーマソングでもありました「今、ここに君はいる」

♪「今、ここに君はいる

 織田裕二で「今、ここに君はいる」を聴いていただきました。
この曲はね、実はCDショップじゃ売っていません。だから「え?」って、買いに行って驚かれた方もいるかもしれないんですけど、もう発売はしてます。ですがこれはかなり特殊な売り方にチャレンジをして「おまえはあほか」とまた言われそうですけど。これ実はですね、インターネットと電話とか、あとツタヤさんとかでしか売ってないんです。自主レーベルで出したんです。「また21世紀最初にゼロからていうか、イチから始めようかな」という、「こんな冒険を誰がするねん」という。「おまえはあほか」とホント言われそうなんですが。「ちょっと手に入りにくいぞー」て言うんで困ってらっしゃる方がいるかもしれないんで、その人のために是非この番組を借りて、ちょっと言っておきたいなと思うんですが。
 インフォメーションダイヤルっていうのがあります。で、これはCDのことだけじゃなくて、他にも織田裕二の情報が詰まってるんで、コンサートの情報なんかも入ってますんで、番号言います、電話番号。0180‐993‐992番まで電話ください。そうするといろんな情報が手に入りますし、どうやったらCDが手に入るかってのも詳しく教えてくれます。というわけで、まあ〜この曲に関してはですね、いろんな思いがあって。