2001年 FM京都 α‐STATION α‐マンスリーカラーズ

 「おお、いたいたいたいたいたー」「おおっ」って、自然の中にカブトとかああいうのがいると嬉しくって、バンバン獲ってくわけですよ。スズメバチなんかもいてね「あ〜、ヤバイヤバイヤバイ。この木、スズメバチいるよ。でもスズメバチがいるってことは、ぐるっと回ると裏側にカブトが絶対いるだろうな」なんて。スズメバチに気を付けながら、そお〜っとこうやって「刺激しないように」てね。これあんまりマネしないように。あの〜そろそろスズメバチ、かなり攻撃的ですから。ていうか、もういないけどね。9月とかに入ってくると相当攻撃的なんで、あんまり真似しないでね、よいこの皆さんは。
僕はわりとそういうの慣れてる方なんで。なんつってると怪我するんだけど、気をつけて獲ったりして。
 見るとね、やっぱり子供の頃見たカブトムシやクワガタよりちっちゃいんだよね。「おかしいなあ。こんなにちっちゃかったっけ」中にはホントにね、2〜3cmしかないようなカブトムシ、かわいいんだけど、そんなのまで獲れて「俺らが子供の頃採ったの10cmくらいあるカブトムシだったよね」「おかしくないか。大人になったから、俺らがカラダがでっかくなったから小さく見えんのかな」なんて言ってたけど「いや、そんなはずないよ」「こんなにちっちゃくなかったよ」って。ペットショップみたいなとこ行ってみたんですよ。そしたら、専門店とかあるんですね。そういうクワガタやカブトムシの。僕は昔、熱帯魚は飼ってたことあったけど「あ、やっぱりこういうのも専門店ってあるんだ〜」つって。インターネットでも、チョンチョンチョーンとか調べてみたら、結構いるいる。なんか「隠れブームになってんじゃないか」って言うぐらいあって。ビックリしちゃって。で、その専門店行って聞いてみたらね、やっぱり「最近ちっちゃくなった」っていうんですよね。だから住むところが減っちゃったせいで、サイズ小さくしてなんとか生き延びてんじゃないかなんて。「ああそっか〜そうなのかな〜」なんて「ちょっと寂しい話ではあるな。なんか」そう思ってる頃になってようやく大きいのも獲れだして。
 で、たまたま千葉の方へゴルフへ行ったときに友達が「おいおい、織田、織田、織田。ちょっと、ちょっと見てみろよ」「なんだよ〜おい。またおまえ林へ打ち込んだだろ」みたいなこと言ってたら、木を指さしてるんですよね。でっかいカブトムシが、凄いデカイのがついてて。さすがにそれは手が届かない高さで、まあゴルフもやってたんで、獲らないでそのままそっとしといたんですけど。「ああ〜いるんだね」なんつって「そうそうこの大きさだよ」みたいな。昔はほら「スイカとか砂糖水とかやってすぐ死んじゃった」「もう1〜2週間で死んじゃう」ってイメージあったんだけど、今違うんですね。お店へ行くとゼリーだナントカだとか専門のモノ売ってて「こうやったら長生きしますよ」とか「こうやってすると喜んで交尾をして来年2世が生まれるんですよ」なんて話をしてくれる。そうなると昔飼ってた、熱帯魚魂に火がついてしまって「よしっ」て言って、いきなり水槽買ってきちゃって「飼うか」なんつって。
 まずその辺で採れる自然のものをうまく取り入れて、木もね、クヌギの木を探して「じゃあこれだったらいいかな」っていうのを少し戴いてレイアウトして。あと、今便利に何でも売ってるんだけど、あんまり売ってるものだけで作っちゃうのもつまらないんで、自分でこう「コンコンコン」と作ってですね。ノコギリとかトンカチとかドリルだとかそういうのは非常に僕の家、充実してますんで。モノ作るのえらい好きで「この仕事してなかったら大工さんやってたかな」みたいなところもあるんですけど。コンコンとそういうの作ってですね、飼ってみたところですね、まあ〜飽きないんですね。
 熱帯魚のときもそうだけど、1時間でも2時間でもそういうの見れちゃうんです。「生きてるモノって不思議だなあ。面白いな」っていう。その生態を観察してると、朝昼晩と、夜中は夜中で全然また違う動きをしてて「あ、こうやって生活してんだ。なるほどなあ」なんて言って。アホでしょ?男ってアホなんすよ(笑)で、まあ、僕は今そんなわけでクワガタとカブトムシを飼っております(笑)来年はどうなるんでしょう。飼えるんでしょうか、果たして。卵は生んでるみたいなんですけどね。それは来年のまたお楽しみということで。
 でね、これ実はね、そんなつもりはまったくなかっただけど、実は僕は「カブトムシ」っていう曲を作ってるんですね。何年か前に。アルバム「My Pocket」にですね、そんな曲を実は作ってるんです。ちょっと聴いてみてください。
アルバム「My Pocket」から、織田裕二で「カブトムシ」。

カブトムシ

 え〜〜まあね(笑)まあこの曲歌ったときにはまさかまたカブトムシ獲るとは思わなかったんですけど。
 すいませんね、聴いてらっしゃる女性の方。男の方はわかってくれると思うんですけども。男性諸君はわかってくれると思うんですけど、女の人は、わかんねえだろうな。「なんであんなゴキブリに毛が生えたようなもんが好きなんだろう」とか「採っちゃうんだろう」って。まあ、そういうの好きだって人もいるかもしれませんが「男って、いつまでたっても、こんなもんでゴメンナサイ」という意味も込めまして、実はこんな曲も見つけてしまったんで、こんな曲も聴いてください。
同じくアルバム「My Pocket」から「ゴメンナサイ」。

ゴメンナサイ

 織田裕二がお届けしている10月のαマンスリーカラーズ。今夜は僕のパーソナル篇としてお届けしている訳なんですが。え〜オフの日の過ごし方ということでね、ちょっとクワガタ、カブトムシの話もしましたけども。
 「外出派か在宅派か」ていうか「オタク系か」と言いますとですね、僕は昔は大体オフっていうと寝てたんですよ。疲れちゃって。また若い頃って、20歳くらいのときとかって、特に眠いんですよね。で、今はねどうかって言うと、やっぱ疲れてても、そのなんていうんだろう、寝て治る疲れじゃなくなっちゃったんですよね。昔ってあんまり考えてないんですよ、実は。それで寝ちゃえばもう「パッ」と元気になれたんだけど、今は、モヤモヤしてたり考えてる時間のほうが、実際カラダ動かすだけじゃなくて、考えることが増えたんで、ただ寝るだけじゃダメになってきたのね。戻らない。つまらないっていうか。もったいないっていうか。で、リフレッシュにならなくなっちゃった。
 じゃどうすりゃいいかつったら「なんかとにかくやろう」って思うようになって。で、まあそういう意味で言うとですね、お外へ行って、そんなものを捕まえたりとか、ゴルフをやってみたりとか、なんでもいいんですよ。ラリーやってみるでもいいし、ん〜〜、とにかく昼間、そういうものをやったりとか、あと、モノを作るのが好きなんですね。

第1回 10月14日放送(2)