2003年 FM大阪 afternoon cafe

織田:なんかね、非日常だなという感じがしてる。今回の映画は。
DJ :非日常!
織田:日常じゃありえないっていう。夢を見られる。
DJ :それはあの、じゃ、この映画に出演された織田さんが、非日常を体験したという。
織田:だし。多分映画観て、これ日常にこんなのがあったら怖いっていうか、ないすからね。
DJ :そうですか。僕ね、凄いリアル、リアルってその、さっきね、ディテイルって言っちゃいましたけど。
織田:あ、自分がスッと入ってっちゃうから。
DJ :そう。その細部にまで、自分で見たかのようにそこにそのあるべきものがあるっていう。
   それがリアルやなあって感じがスゴイあったんですけど。
織田:はいはいはいはい。
DJ :さ、あの、観た者同士とか、演じた者と観た者が勝手にしゃべくりあっておりますけど。
   皆さんまだご覧になってない方ばかりですのでね、少し映画の話詳しくお伺いしていこうと思うんですけど。
   今回映画の舞台は、先ほど出ました、日本と上海。
織田:上海です。上海がほとんどですね。
DJ :約7割?
織田:ん〜、7割強くらいですかね。ほとんど上海。
DJ :ずっと上海に、じゃあもういらっしゃって?織田さんも。
織田:そうです、そうです。2ヶ月ちょいぐらいかな?
DJ :いつごろだったんですか?
織田:えと、去年の春ですね。4月とか5月ぐらいです。
DJ :春の上海っていうのはどういう気候なんでしょう。
織田:いや、もうねえ、一言では言えないですね。
DJ :え?なんですか?一言では、って。
織田:いや、前日までなんかポカポカ陽気で「そろそろTシャツ一枚だな」なんつってると、次の日ガーンて寒くなって。
   もう、ウールのコート着て下にフリースとかああいうのていうかセーター着てても寒いっていうぐらい。
DJ :はあ〜、そうなんですか。
織田:なんなんだこの気候の激しさは、みたいな。
スゴイ、まあ、変わり目、日本でもね、春先とか季節の変わり目てのはスゴイ派手に変わるじゃないですか。
   それをもっと派手だった。
DJ :はあ〜そうですか。体調崩されることなく?
織田:いやあ、僕ねえ、ラッキーだったんですよ。
   ちょうどその日は「うわあ、この暑さであの暑いカッコすんのキツイなあ」とか思ってたら、
   その日はバン!と寒くて。スタッフはこんな凍えてましたけど。
   僕はそのときの衣装がすごい分厚かったんで。逆に吐く息白くなりそうでいいなあ、ていう、
   そういう、ちょっと回想シーンを撮ってたりとかしてたんで、ツイてましたね。
DJ :はあ〜そうですか〜。じゃ、織田さんにはお天気も。。。
織田:ですね。
   まあ、それ以外に雨降らしたり、なんだりとかね。やっぱ寒かったり、ていう時もありましたけど。
   なんかこう、ずーっとなんか、トリップしてた感じはありますね、ホントに。
DJ :それはもう、なんだろ。タイム。。。
織田:観たことないんですよ、こういう映像。
   自分で、もちろん、出演したこともなければ、今までこういう映画を観たことないんですよ。
   だから、現場でモニターに映ってる画を観てて、なんか不思議でしょうがないんですよ。こういう映像を観た事がないから。
DJ :じゃ、全然、初体験、みたいな?
織田:初体験。
DJ :これだけ長く、映画、御出演なさってるのに?
織田:いや、そんな大したことないすけど。でも、自分でもほらいろんな映画観るじゃないですか。
   洋画、邦画、問わず。でも、こういう映像はもう観た覚えはないんですよね。
DJ :あ〜そうですか〜。じゃ、その映画というものを、なんか、新しい、こう。。。扉を開いた。。。
織田:いや、なんかこう不思議な、だから、日本映画でもないし、ハリウッド映画でもないわけですよ。
   で、新たにこんな映画ができちゃった、ていう。
   出来ちゃったっていうか、ま、ホントに、作りたくても、じゃあまた作ろうよって言ってもすぐには出来ないだろうなっていう。
DJ :やはりそれが、その先ほどおっしゃったオープンスタジオていう。。。
織田:うん。そこだけを使うんだったら、いっくらでも映画できると思うんですよ。実際やってるだろうし。
   だけど、そこを使って、じゃあ、それだけ大金をかけて、で、こういうエンターテイメントを作ったっていうのが、
   凄く僕は意味があるっていう。これ普通に真面目な映画撮ってんだったら、全然おかしくないんだけど。
   凄く、あの〜、普通だったらこの三分の一くらいの予算で。。。
DJ :あの、じゃ、そのエンタテイメントという点で、一番大変だったことってなんでしょう?
   エンタテイメント作品を。。。
織田:いや、あの、歴史的な背景とかいろんなことが出てくると、やっぱり100年前だから、日本と中国の関係はこうだったとかって、
   当然出てくるんだけど、そこをズーーッとごり押ししてって、そこをそこをってやってくと、
   そうするとどんどんエンタテイメント感がなくなって、いわゆる「今まであった映画」になる。
   日中韓合作、しかも超大作っていうと、大体なんか見えてくんのが「歴史の教科書」みたいな映画で、
   「あ、ためになりました」みたいな。「どうも良い物を見せて頂いて」みたいな。

 1月7日放送(2)