織田:いや、最初、だって、誰も言うこと聞いてくれないじゃないすか。(笑)
「いいからやっとけよ〜」みたいな、そういう感じでしょ。で「ハイ、やっときまーす」みたいな。
で、それがだんだん「どう思う?」って聞いてくれるとかね。
それとか、あの、自分はこう思うんだけど、逆になんか言ってくれなくなっちゃうのが怖いから、なるべく聞くようにしてたりとか。
だから、なんだろうな。よくわかんないすけどね、なんかこう、とにかく面白いものとか、そういうのには貪欲でいたいなっていう。
感動できるとか。なんか自分の意思ていうか。
なんとなく周りがイイって言うからイイ、だと、見えなくなっちゃう気がするんですよ。
自分もやっぱりイイと思って、人はどうなんだろう。イイって言ってくれるかどうか。
DJ :いや、スゴイ。あの〜、そういう大きな流れの中にいるとね、こう、やっぱり、ああ、もう任しちゃっていいわ〜て思うときって、
必ず人間あるのかなと思うんですけど、その中でもこう自分がどうなのかってのを常に、やっぱり意識して。
織田:いや、実感がないと怖いですよね。自分がイイと思ってないと。イイって。。。
自分で「どう?」「どう?」「どう?」しか聞けなくなっちゃって。「どう?」って聞くときでも「俺はイイと思うんだけど、どう?」みたいな。
なんかその「どう?」の言い方が変わるって言うか。うん。
今回「T.R.Y.」っていう映画を持ってきたときも、やっぱ「どうなの?」っていうのは聞きたかったし。
なんか、この映画なんて完全に、ライバルは洋画じゃないすか。
で、自分もそうだけど、じゃ今、映画館行って観るって言ったら洋画のラインナップ見ちゃうんですよね。
邦画なにやってんだろって、気にすらならない。だから、これだよなって。
でも今俺日本人で日本にいて、作ってて、やっぱ邦画ってなんなんだろって。
邦画洋画関係なく勝負できる作品を、面白い作品作りゃいいじゃないかっていう。
で、それの、なんか発想でいったら、いつの間にか日本だけじゃなくてアジアっていう所まで広がって。
でもそれもアリだねっていう。
DJ :なるほど。自分の興味を信じて、自分の信じるものを持って歩いてたら、もうアジアにまで足が広がってたっていう。
織田:アジアだったり、これも、じゃあ、白人の人出てないかって言ったら、白人の人一杯出てんですよね。
だから、なんか、何人だっていいじゃんっていうか。(笑)面白いか面白くないか。面白そう、っていう。
DJ :さあ、まあ、今ね、あの、ホントに、アーティストとして話をお伺いしていこうとしてたのに、
またまたこう俳優の話に、どんどんどんどん。。。
織田:ああーっ、すいません(笑)
DJ :いえいえ。意識がその外に外に向かっている。
織田:いや、今そっちに行っちゃってたけど。。。
DJ :いやでもね、一緒だと思うんですけど。
さて、音楽。。。
織田:はいはいはいはいはい。
DJ :を、される、まあアーティストという立場でもやっぱり同じなんでしょうね? 織田さんは織田さんですもんね。
織田:最近、だから、その作品、画が浮かぶ音をやたら作ってたんですよね。
DJ :画が浮かぶ音。
織田:あの、音楽って、ふたつ自分で歌ってても、なんかあるな〜と思うんだけど。
その、歌だけでイイやっていう音と、これ映像と合わせたいっていう音と、ふたつ、完璧に分かれてるかもしれない。
DJ :やっぱり、実際映像を思い浮かべながらっていう?
織田:うん。あの〜映像が浮かんじゃう。で、この映像を当て込んだら、この音楽に当て込んだら、
スゴイ、うぉおおっ!ってこう鳥肌立つなあとか。ああ、なんか気持ちよさそう〜とか、ね。
そういうのが浮かぶのと、あ、これは逆になんかマイク1本で、なんかスポットライト1本でいいや、みたいな。
そういうとこで、ライブかなんかで、ガンガンガンて、こう、
それこそギター1本で自分だけで歌っててもいいやっていうようなそういう曲と。
なんか、んー、言い方難しいけど、なんかそういう、なんか2種類ある。
DJ :じゃ、これから自分でアーティストとしてどうやって行こうかっていう具体的なところには?
織田:具体的にですか?
DJ :もう、やっぱり1曲1曲っていう単位ですか、織田さんは?
織田:いや、えーとね、もう結構実はストックあるんですよ。
DJ :あら! 。。。忙しいのに。。。
織田:(笑)アルバム1枚分くらいはありますよ。
DJ :いつそんなことする時間が?
織田:いや、結構やってんすよ。
DJ :あ、そうなんですか。
織田:休みがなく、というか。いや、休みは休みでまあ必要なんですけど。なんかね、でも。。。
たとえば「そんなもんだろう」でカップリングになってた「Love Love Love」ていうのは、
僕が詞を書いたやつなんだけど、凄く、なんていうんだろ、好きな世界をやっちゃってる。自分が。
DJ :好きな世界。。。
織田:自分が昔聴いてたような感じにも近いような、でも好きなんだよね、っていうようなサウンドをやってたりとか。
DJ :僕ね、ちょっとアーティストとしてね、それから俳優として別々に話を伺いしようとして、やっぱり失敗してますね。やっぱりあの。。。
織田:あーリンクしてるかもしれない。
DJ :うん、リンクしてる。凄いリンクしてる。
織田:昔はね、分けよう分けようとしてたんですよ、自分で。一緒にしたくないなっていう。
DJ :きっとそうですね。以前ゲストでお越しいただいてたときは、ほんとにこのね、音楽人として、お話をお伺いしてたんですけども。
もう全然今、全部がガチッとこう、なんか両手をもうねえ、握りしめてるような。