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へなへな忘年会(1999冬・静岡)
静岡県・野田山キャンプ場。
日本3大夜景の一つ(?)をサカナに、焚き火を囲んで飲み明かす。
行き帰りには、小粋な林道走行付き!!・・・・・・
そんなキャッチフレーズに誘われて、思わず参加を決めた「いけいけ団忘年会」。
その実態は、やる事なす事全てウラ目のオニ道中であった。
大井松田ICに集結した面々(敬称略・到着順)
峰部長RMX/ひまTW/K山商会DR/しぇるぱぁ/まりランツァ
ややゲロ道を通るとの事だけどみんな荷物満載だし、まあ、そこそこの道かしらん・・・
などと思いながら足柄峠に登る。
そこからダートに。
こ・こりは・・
奇麗に整備され、とても通り易そうな・・・・・・・登山道だぁぁぁ!!!
「通りやすそう」ったって、「歩くとしたら」って意味ですぜ!
決してバイクで走る様な道では無いよぉ!!!
クネクネとした細い急坂の下り。
苦苦苦・・
何でも無い所でボテボテとコケながら更に下っていくと、OH!ダンサァ!!
踊り子がいた訳では無い。
強烈な段差に遭遇したのであった。
木の根っこが作り出した、50cmはありそうな下り段差なのだ!!
☆エントリーナンバー1:K山商会DR
アンダーガードをズリズリしながらも、難なく突破!
☆エントリーナンバー2:ひまTW
DRが下をすっているのに、TWが越えられる訳が無いよぉ!!
「大丈夫!!ゆっくり降りれば平気だって!!!」
そ・そう?。
ソロソロとフロントタイヤを降ろすと・・・・
ありぃ??
ゲゲゲゲゲゲ!!
シフトペダルとブレーキペダルが引っかかったぁ!!!
ステップに至っては、木にめり込んでるぅぅ!
んもぉ前にも後ろにも進めない!!!。
結局、皆で持ち上げて突破!
シフトペダルひん曲がり!
☆エントリーナンバー3:まりランツァ
「一気に抜けちゃえば大丈夫よ!!!!」と、強気の発言。
「えいっ」とばかりに無事突破!!はしたものの・・・・
おおっ!!やっぱりひん曲がるシフトペダル!!
☆エントリーナンバー4:しぇるぱぁ
ソロソロ作戦で突破!!
お約束の様にひん曲がるシフトペダル・・・
☆エントリーナンバー5:峰部長RMX
さすがの車高!!
問題なく突破!!
★チームシフトペダル、会員募集中!!
「自分の目で魚を選びたい」と、おさかなセンターに消えてしまった峰部長RMXに変わり、塾長ランツァが合流。
キャンプ場に行く前にフロに入ろうとすれば、時間的に愛鷹林道はキツそうだし・・・
そりではヨォシッ!!海だぁぁ!!
田子の浦の海岸でサンドランだぁぁ!!
そこで名誉挽回するのだぁ!!
今度こそTWの威力を・・・・・
それが更に恥の上塗りになるとも知らずに、一人で張り切るTWであった。
延々と続く海岸線、対岸には伊豆半島が横たわる。
砂浜ではなく、細かい砂利が積もりまくっている。
さぁて!!!走りますか!!
うなるエンジン音も高らかに、豪快に砂利を跳ね飛ばしながら突き進む。
広大な風景は全く変わる事無く・・・・・・って?
じぇんじぇん進んでいねぇ!!
歩くよりも遅いではないかぁ!!!!
いくらアクセルを開けても変わらぬ速度。
漁船のように空しく響く排気音。
こ・こんなハズでは・・・
バビュ〜ン!!といった感じで、遥か彼方まで走り去る塾長ランツァ。
K山商会DRもそれに続く。
ま・待ってくれぇ〜!!
「どうしたの?早くTWの威力を見せてよ!!」
そ・そんな事いったってぇ!!ど〜すりゃいいのよぉ!!!
いつのまにか、マトモに走り出した真理ランツァ。
置いてかないでぇ!!
「ある程度の速度が出たら、スタンディングでリア荷重にするといいわよ!」
なるへそ・・・そりでは早速マネを・・・
ダ・ダメだぁぁ!
デカ荷物が邪魔になって体を後ろに持って行けないよぉ!!!!
くちょー
よおしっ!!下りを利用して速度を上げれば・・・
と思い、高い所に登り始めると・・・・
失速!!
お約束のスタック。
終了ぉぉぉ!!!!!
一汗かいた後はフロですな。
一同「ふじの湯」に。
早速ルービを用意して露天風呂に!!!
さあっ!!プルトップを開けるぞぉ!!!!!
ありぃ??
何かタダナラヌ雰囲気。
うげげげげ!!
何か体がカラフルな人々がぁぁぁ!!
しかもこちらを睨み付けてるよぉぉ!!!
フロから出るとあたりは真っ暗。
細い舗装路をクネクネと登る。
オニの様にライトが暗いTW、前と離れたら暗闇地獄だぁ!!
必死に付いていかねばぁ!!
コーナーを一つ二つ曲がる度に、高度が上がる度に、益々輝きが広がっていく夜景!!
「日本3大夜景」はマユツバかも知れないけれど、それでもかなり立派&幻想的な夜景ですな。
思わず立ち止まってみたいけど、離される訳にはいかないし・・・・・・・
ギアを一段低めにして、回転数をあげながら明るさをキープ。
今日はエンジンに負担をかけまくりですな。
などと思っている内にやっと到着!!!
次々と行動が裏目に出て、自爆的恥を晒しながらも・・・
いよいよ野田山宴会!!
しかし、恥は更に続くのであった
冬至も近いこの季節、6時前だというのに既にドップリと夜。
更に輝きを増した夜景をバックにシルエットとなったバイクから荷物を降ろし、赤々と燃える焚き火に迎えられる。
早速ルービだぁぁ!!!
魚類をつっつきながら、いよいよ熱燗でも始めますか!!
富士川駅近くのコンビニから担いできた、何やら地酒らしい一升瓶を・・・・
「えっ?それを熱燗にするのぉ?勿体無い!!!」
そ・そうなの?そりではヒヤで。
グビッ。
おおっ!!イケてますな!!!
グビグビッ。
こりゃ口当たりが良いですな!
グビグビグビッ。
サカナにも合いますな!!
グビグビグビグビグビ・・・・
これがまた裏目に・・・・・・
終了ぉぉぉぉ!!!!
☆その後の目撃情報
・この寒空の下、屋外でマグロ化して就寝
・捜索部隊が出動し、薮の蔭から発見!テントまで運搬
・さらに寝袋等のセッティングまで・・・・
サワヤカな青空、芝生に転がればポカポカしてくる陽気。
ノタノタと起き出し、いざなわれるままにマグナムドライを・・・・・・
完全に生ゴミ化し、ウダウダと恍惚の時を過ごすうちにうたた寝。
気が付くと昼過ぎ。
既に林道部隊からは破門されている。
仕方が無いので更にルービを・・・・
夕闇が迫り、いよいよ撤収が始まる。
最後まで残っていたテントをアタフタとたたみ、次々と出発していくクルマ・バイクに続いて下山を開始・・・・
あ・ありぃ?何かがおかしい!!
まっすぐ走れない!!
こりはいったい!!!
マシントラブルでは無い。
想像以上に酔いが残っているのだ!!!!
このまま走るのはヤバいのでキャンプ場に戻り、しばらく休む事に。
駐車場の階段に横になり、しばらく仮眠。
寒い!!とにかく寒い!!
再びテントを・・とも考えたけど、食料も何も無い。
ウツラウツラと過ごすうちに、小一時間位すぎたであろうか。
辺りは暗闇となり、再び眼下には夜景が広がっている。
昨夜も眺めた夜景。
同じ夜景であるにも関わらず、大勢で楽しく見下ろしたのに比べ、何とも遠く、そして何とも冷え冷えとした灯りであることか・・・
アメーバー化した脳細胞で、ふと考える
「嗚呼!チャンポンが食いてェ。それさえ食えば復活しそうな気がする。いや!復活するに違いない!!この際みそラーメンでもいいや!!!でも、みそチャンポンは邪道なのだろうか・・・・」
さあ!!帰ろう!!
あの灯りの中に。