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暁の護送船団・よち部隊(1999夏・伊豆)

伊豆の出入り口、熱海峠
*護送船団とは*
戦時中、非力な輸送船などを敵から守る為、護衛の軍艦を混ぜて集団での行動が求められた。
その際、当然ながら一番遅い船に合わせたスピードでの航行となる。
これが金融機関に対する日銀の政策「一番弱い銀行に合わせた保護」に引用され、いわゆる「護送船団方式」と表現された。



夏だぁぁぁ!
海だぁぁぁ!
しもだぁぁぁ!!!
という訳で、下田を目指すのだぁぁ!!
下田在住の、 まさよんよん別宅にお世話になり、クズクズダラダラと海水浴をしようと言う作戦なのだ!!

相変わらずイヤラシサが残る保土ヶ谷PAで「おぐらん忍者」と待ち合わせて集結。

【腹黒おぐらん独白】
週末は晴れそうだぁ!
と言う訳で、まずは車に乗せて貰う約束をしていたKDJに裏切りの電話。
「やっぱバイクで行きますわ」
受話器の向こうでは「裏切るの?」とのたまっているが、無視。
はらぐろの法則その1。
はらぐろ辞書には‘裏切り’と言う言葉は無い。

忍者に乗る男、自分が到着可能な時刻よりも、わざと1時間も早い時刻を指定し、しっかりと人を待たせてくれる。
出だしから腹黒すぎるぅ!!

【腹黒おぐらん独白】
いつにもまして環八の腹黒い工事にじゃまをされ、保土ヶ谷PAの待合せに送れること40分。案の定しびれを切らすひま氏の姿があった。
しょーがないので一応土下座をついて謝ってやることにする。
はらぐろの法則その2。
立場が弱い時はとりあえず謝っとく。


深夜0時を過ぎてから出発!!
この時点でKDJ号(クルマ)は小田原・PARA号(クルマ)は横浜ICあたりを走行中との情報。
横新を出て藤沢あたり、クルマに跳ねられ(?)て路上に大の字になっているオヤジをひいてトドメを刺す忍者!!
なんやかんやで早川のコンビニに到着。
ここでよち隊長らと合流し、晴れて「よち護送船団」が結成されたのであった。

【腹黒おぐらん独白】
横新をでたR1の路肩でおぉっと、いきなり親父が寝ている。
あぶねぇなぁっと、とりあえずむかついたので引いとく。
ぐきっ!

西湘バイパスを出たコンビニで無事、よち御夫妻と合流。
ほぼ同時刻。
保土ヶ谷で遅れたのは、あらかじめ隊長との合流を見越していたのだと、奇しくもはらぐろ的予感を実証。


無断借用社用車(?)・ 岩号には、何とドラさんが乗っているではないか!!
自分のバイクをドラさんに任せてクルマに便乗しようとする、見苦しい小競り合いが一部で発生したものの、暗黒に包まれた夜の海を横目に出発。
岩号曰く
「わざわざスピードを合わせなくてもいいから。先にいっちゃって」
言葉とは裏腹に真っ先に前方の暗闇に消えたまま、下田到着までその姿を晒す事無し。
また、伊豆高原あたりを走行中のPARA号に乗る組長からは、
「いやぁ!!こっちは凄い夕立だよぉ!前も見えないくらいだよぉ!うん」
などと嫌がらせ的ガセネタまで流される始末!!
へんっ!!
そんな冷たいクルマどもの仕打ちにへこたれる、よち部隊ではないのだ!!

よち部隊陣容:よち隊長アフリカ/ちびくろジェベル/はらぐろ忍者/ひま車道

深夜の伊豆、快適な海沿いの道。
レジャー用品を満載したRV車にまじり、シュノーケル・足ヒレを積んだバイクの一行。
意味も無く先を急ぐ、カワイソウなクルマ達に哀れみを感じながら、次々と道をゆずる。
下田駅前ローソンでは、遂にK山商会社用車のエスクードにも抜かれ、到着した、 まさよんよん別宅は朝焼けに染まる。

【腹黒おぐらん独白】
合流後、コーナーでぐぐっと遅くなるDJEBEL SEUを伊豆の暗闇に置いてこうかとも思ったが、相手は女性、我慢して走る。
はらぐろの法則その3。
女性には優しくしとくのが良い。




楽しい海水浴を終えての帰り道。
むらやのダットラに人車共に拉致誘拐されてしまったちびくろ号に変り、したっけアフリカを加えての進撃。
今度は我がSHADOWの速度に合わせての走行となる。
渋滞の国道を避けての峠道、クネクネとした急カーブが続く。

淡々と走行中、突如隊列が乱れる。
後方からハイビームで迫って来る邪悪な物体!
山賊エスクードの襲撃だぁぁぁ!!

迫り来る魔の手!!
最後尾を走っていた隊長、たまらず最前列に出て前方に消える。
忍者・したっけアフリカも前方へ。
ここで我がSHADOW、決死の反撃!!
山賊エスクードの前をさえぎり、スピードを落として左右に蛇行しながらブロック。
そう!ゾクのケツ持ちがパトカーから仲間を守る、あの行動なのだ!!
しかし・・・

ケ・ケ・ケーサツとケーヤマは大違いだったのだぁ!!
ハジキ飛ばさん勢いでの攻撃に、アッサリと道を譲る。
皆ぁ!無事に逃げてくれぇ!

その後も山賊エスクードは、わざとバイクを引き付けておいてから、ペットボトルの茶を浴びせるなどの悪行三昧!!
伊豆スカイラインに逃げ込むまで続く。

【腹黒おぐらん独白】
帰り道は極悪ブラザー‘したっけ兄さん’と一緒に、久々の極悪同盟を結成。
今回はよち隊長もご一緒だ。
伊豆のお山越え。
お、K山商会エスクードwith悪徳婦女子どもの挙動が不審だ。
「ふん、何か企んでやがるな」と刺激してやろうと近づく。
と、突然ペットボトルのお茶爆弾をまくという愚挙に出やがった。
ビシャ!
・・・バレバレのトラップにあっけなく引っかかる。

その後もK山商会エスクードの追跡を受けるシャドウなんぞハナから見捨てたりしつつ、無事、伊豆を抜けたのであった。



熱海峠近くの料金所。
前方の箱根方面や東側の空には暗雲が立ち込め、時折ポツポツと雨粒が落ちてくる。
念のためにカッパを着ておこうと、一同雨支度を始める。

「もしかしたら、週末に晴れていたのは伊豆だけだったのかなぁ」

よち隊長の何気ない一言。
楽しかった下田でのひとときが、まるで幻想の世界をさまよってでもいた様な・・・・・
カッパでの武装が必用な現実社会へ帰る道は続く。

伊豆の入口、熱海峠。
ここは伊豆からの出口でもあったのだ。


【腹黒おぐらんの最後】
伊豆スカ、西湘、三京と走り抜き、早々と世田谷区内へ着く。
「晩飯はビールに冷奴だな」と言うことで、そのままニンジャでスーパーへ向かう。
世田谷は相変わらず道が狭い。
おっと、前にいる岩手ナンバーのランクル、道を間違えたか。
い、いきなりバックだぁ!
ちゃんと後ろ見ろよぉぉぉぉぉ!

パキッ! ペキッ! ガシャン!!

おぉ、不幸にもニンジャ君は単車屋に直行。
はらぐろは代車のBenlyで帰って来たとさ。

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