湯あがりウエディングその2(携帯版)
次は渋谷のB店。前の店の反省から、今度は値段も確認済みなので、少なくとも恥はかかずに済みそうだ。
地図を見ながら店の場所を確認すると・・・・・
おおっ!いかにも「今時の渋谷」といった場所ではないか!!
まあ、行くしか無いでせう。
予想どおり、あたりは正にTWだらけ!!
にいちゃんねえちゃんが2ケツでウジャウジャうごめく中、こちらもTW2ケツには変わり無いのだけれど思いっきり浮いている!!
「へん。こっちの方が正統派の流れだ!!!」
などと威張ってみたって多勢に無勢。
コソコソと端っこを走る。
そしてB店へ。
確かに安いけど、着れるドレスが殆ど無い!!
店の品数が少ない訳では無い。
朱蘭様がデカすぎるのだ!!!
「あのぉ・・・・○○号は無いんですかぁ?」
(妻の名誉の為に伏せる。ただし二桁ってのはバレバレ!!)
あーでもないこーでもないの末、展示用に使われていたバカデカサイズのドレスが運ばれてくる。
しかも超ブリブリタイプだぁぁ!!!
「や・やだぁ!!こんなのコッパズカシイよう!!」
「黙れ!!着れるだけ有り難いと思え!!」
「だってぇ・・・・」
「嫌なら女装専門店に行くぞぉ!!!」
「・・・・・」
まあ、とにかくとにかく衣装が決定!!
ああ面倒くさい!!
などと言いながら・・・
密かに、妻のウエディングドレス姿に思わず感激しているBAKA夫なのであった。
●スタッフ集合!
我々は、一応は主役である新郎新婦なのだ。
事前の準備を全て自分達だけで行うツモリとは言え、来て頂ける皆様へのご挨拶回りには極力時間を使いたい。
その為には、当日は誰かの手を借りなければなるまい。
我々二人に縁のある皆様にお願いする事に。
まずは司会者。
朱蘭様の友人の披露宴で、新郎自らが司会進行を行った例があるとの事だけど、なにしろプレッシャーに弱いBAKA夫、そんな器用なマネも出来るわけが無く・・・・
やはりこの人、ぽっぽやに決定!!
なにしろ二人の出会いの恩人様なのだ。
「司会?いいよぉ!!任せてくれ!!はりきっちゃうぜぇ!ぶっ殺すぜぇ!!」
二つ返事でOKである。
(注意:「ぶっ殺す」は、ただの口癖です)
次に会計担当。
集まった会費から、飲み物食い物の追加発注などを遣り繰りして頂かなければならず、シッカリした人が必要なのだ。
こりは、くぬぎ夫妻に頼もうではないか!
そして受付。
善良さを強調する為には、サワヤカな顔が必要である(たとえ偽りの笑顔であっても)。
そりならば、はたぼーが最適であろう。
もともと下僕体質な彼、アッサリと引き受けてくれる事に。
ただし所詮は腹黒い男、お目付け役として画伯にも依頼。
着付け&メイク係。
普段はロクに化粧もしない新婦。
簡単な通勤仕様の化粧では、主役の座が泣くではないか!!
そこで新婦の学生時代からの友人である、まるくすにお願い。
彼女と朱蘭は仲良しで、学生時代は『レ○』とのウワサも流れたほど。
でも今は亭主・子供に囲まれたシヤワセな妻で、『○ズ』のウワサはガセネタだったらしい。
その他諸々のお手伝いを依頼し、慌しくも準備は進みつつあった。
●ハプニング
朱蘭の友人であるMちゃん(♀)から、フシギな注文が入る。
「当日、歌いたいんだけど・・・・司会者と連絡をとらせて!!」
な・なんじゃそらぁ??
司会者ぽっぽやの連絡先を教えるのは簡単なのだけれど・・・
新郎新婦のお披露目&ご挨拶が主体と考える我々夫婦は、ショータイム系の企画は必要最小限に留めたいと考えていたのだ。
しかも、当日の進行は未だに決まっていない状態。
当然ながら、当日の台本(?)が頼りのぽっぽやに、歌の相談をした所で彼も困惑するだけであろう。
まあ、歌位なら自由に決めてもらおうと彼らに任せる事にしましょうか。
しかし、実はナゾのタクラミがあったとは・・・・・・
タクラミは、意外な形でホコロビを見せる事となった。
一本のデンワ。
「あのぉ、東京健康ランドですぅ。酒の持込料の件ですが・・」
「な・なんの話でせうか?」
「女性の方からのご要望が有った件ですよぉ!!今回は特別に持ち込み料は頂きません」
「は・はぁ・・・・」
女性っていったい誰?
朱蘭に聞いたけど判らないとの事。
も・もしや・・・
翌日、朱蘭様がMちゃんに確認すると
「ゲッ!ばれたか!!」
何を企んでいるのじゃあ!!!
バレはじめてしまったMちゃんらのタクラミ。
追い討ちを掛けるように、数日後に再びデンワ。
「あのぉ、東京健康ランドですぅ。持ち込まれる樽酒の件ですが・・」
「た・たるざけぇ???」
「女性の方からのご要望が有った件ですよぉ!!鏡割りをなされるんでしょ?木槌とか紅白の垂れ幕とかご用意いたしますよぉ!!!」
「は・はぁ・・・・」
んもぉ完璧にバレバレである。
アッサリとバレてしまったとは言え・・・・
この樽酒の鏡割り、当日のお色直し後の展開をピシッと引き締める、重要な役割を果たしてくれる事となったのだ。
とっても有りがたい事です。
感謝感激なのです。
しかし・・・・・
この樽酒が、新郎を始めとする多くの泥酔者を発生させる結果となった事も付け加えねばなるまい。
こういった様々な紆余曲折の結果、いよいよ『ひま&朱蘭 お披露目の宴』当日を迎える事となる。
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