<季刊スブド>
とることのできる最上最善の態度は、ラティハン中に受けるものを、それがどんなものであってもそのまま受けとり、その意味について分析をしないことであります。内部の魂にとって必要とされるすべてのものを受け、それに従って行き、その意味について知りたいという気持を起こさないということにはどういう意味があるかと申しますと、それは、もっと真剣な態度で神にすべてを委ね、神の大いなる力に全托するということであります。このように行なえば、われわれは神から与えられる浄化過程を止めることにもなりません。
 われわれの内部にすでにさびついているよごれや誤ちを、われわれからすべて洗い去り清め去ってしまおうとする神の力に、すべてをまかせ、わが身の浄化をするのが正しいのであります。このような浄化過程が進行して次の段階に達すると、われわれの心や頭がいままでに受けたすべての運動やさまざまの体験の意味を真に理解することができるようなときがやって来ます。このときには、われわれの心や頭のはたらきを、われわれの内部の真の自分、すなわち魂から切り離さなければならないのはなぜかという理由も、わかるようになるでしょう。
 霊的修練以外の生活、すなわちわれわれの日常の生活においては、当然この世のさまざまの事柄について考えたり処理したりしなければなりません。こういった事柄は、われわれの心や頭のはたらきで処理すべき段階のものであります。つまり、人間の生活には二つの種類の仕事があります。一つは霊的な仕事であって、これはラティハンにおいてわれわれが受けたところの神の力によってのみ行なえるものであります。二番目は、この世におけるさまざまの義務でありますが、これはわれわれの心や頭を使って、その力により仕事を進めるべきものであります。ところで、もし人間の感情や思考や欲望が霊的な事柄にまで干渉しようとするならば、われわれの霊的生活は、そのために混乱した状態になるでありましょう。
 バパが前に話しましたように、全能なる神を礼拝するときは、ただ神のことのみを思い、神にすべてを委ねて、ラティハンを行なうことであります。そして他方、われわれはとにかくこの地上の世界に創られたものでありますから、この世の事柄について考え処理する必要があります。そして、われわれのなかに与えられたすべての道具を神の導きによって用い、この世におけるわれわれの安全と幸福を図るようにしなければなりません。地上の義務を否定するということは、神の生命あるいは神の意志を否定することであります。
 したがって、スブド霊的同胞会においては、霊的修練を中心といたしますが、その他に委員会を組織して、この委員会がこの世の仕事を果たすようになっております。委員会では、たとえば会員の入会の手続きをとったり、ラティハンの場所を設けたり、財政上の問題を扱ったり、会員全体が承認するところの規則を作ったり、また法律に抵触することのない規則を定めたりいたします。
 このように、この世の秩序を乱さないという態度は、同じくこの世に生まれ合わせた同胞たちに対して一つの規範となるものであります。したがって、われわれは、全能の神の恵みを受けるこのスブドの霊的修練を行うと同時に、一般の普通の人々の生活上の必要を満たすために仕事をしようと思い、またすることができるのでなければなりません。
 これが、日本のスブド会員にあてたバパのメッセージの終わりであります。バパはここにみなさんに向って、神の恩寵を豊かに受け、あなたがたが目指す目標に到達なされるように心から希望して、この、メッセージをおしまいにいたします。           アーメン

                              ムハマッド・スブー・スモハディウィジョヨ

(本メッセージは去る四月の全国大会のためにはるばるバパより送られてきたものです)

                                               
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