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断食・断眠
                                  平成13年7月20日午後3時8分
 7月15日に75歳になりました。長生きしたものです。目が両方とも白内障になり、ワ一プロがよく打てなくなりました。それでも、ゆっくりでいいから何か書けと神様はおっしゃいます。ヘルニアといぼ痔であまり歩けず、室内も注意して歩かないといけません。リハビリ歩行もさぼるようになり、ふた晩続けて徹夜をし、ほとんど断食でした。昨夜はミン剤で眠り、ご飯も食べ出しましたが、一日lこ1〜2回しか食べません。涎が出て仕方がありません。酒はやめました。赤ちゃんのお菓子カルケットを少し食べると、おなかがー杯になります。2〜3枚食べると充分です。胃袋が小さくなったか、食欲lこはすっかり関心がなくなりました。

 相撲もいまテレビで見ていますが、これにもあまり関心がありません。新聞や本もほとんど読みません。ショートピースは相変わらず服んでいます。東京の中村重雅君が足の甲に包丁を落とし怪我をして入院し、身体各部の治療を受けております。洒は禁じられ、インシュリンの注射などを受けております。まだ40代ですが、医者は酒をやめれば、あと20年は生きられる、飲み続ければあと10年しか生きられないと言ったそうです。毎日1升以上飲んでいた人ですから、これでやめられればこんないいことはありますまい。

 彼も私と同じで、生活保護を受けています。健康になると、保護は打ち切りになるかもしれないと電話で言っていました。働くことに抵抗があるので、そうなればホームしスになるしかないと不安げでした。彼は天理市で暴れたりして、いわゆる酒乱です。
 暑いですねえ。室内温度が33度lこもなりましたので、私は上半身裸かこなり、半ズボンを穿いています。誰か来てもこのままでしょう。裸かで恥ずかしいということはありません。50歳ごろ栗東町で道場をやっていたとき、私は真っ裸にシーツをまとい、そのまま接客して
おりました。女性と交わるのが簡単にできました。私は常識的人間ではありません。今朝

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も4時に起きて知り合いに電話したら、文句を言われました。人が眠いのに常識lこ反する
とのことでした。私は自分が早起きなので、人も起きているような錯覚を起こします。


相撲
                                     H13.7.20午後4時46分
 名古屋では34度3分になったということです。子供のようなことで人を倒したり倒されたりして、一生を送る力士ってつまらないものです。野球選手やボクサーもつまらないとつくづく思います。スポーツそのものを私は好まないのです。そんなことのために生まれてきたはずはありません。長生きして、何かしのこしているという実感はありませんが、何ということなく生きてゆくようです。夢中になって生きるということはもうありません。あの世には興味があります。ところが、みんなは死ぬ話など喜びません。生きることlこしか関心がありません。

 一段落しようと思いましたが、神様は続けて書けと言われます。私が大相撲に行っても
すぐ飽きるでしよう。みんなよほど暇なのでしょうか。私はタバコばかり吸っています。このあいだ目医者lこ行って、膿んだまつ毛を抜かれ悲鳴を上げましたが、こういうところはまったく普通の人間です。ナースは私が顔を動かすというので怒っていました。女性でしたが荒い医者でした。あまり病院など行きたくありません。相撲はおわりました。5時57分。


退屈
                                 平成13年7月20日夜8時11分
 少し散歩をしてから休みました。眠くはなく、極めて退屈です。食欲は全く消えてしまい、テレビ見ても面白いものは一つもありません。そろそろ五月が食事を持ってきますが、食べられるかどうか分かりません。以前なら酒を飲んだところですが、きっちり禁酒しています。どこにも酒瓶はありません。よく生きていられると思います。便秘薬を2錠ほど服みました。しかし、便秘に慣れた私の腸はめったlこ動かないでしょう。水ばかり飲んでいます。ウツで入院していたときも、折にふれて何やら熱心に書いておりました。今は書くこともありません。限り無く退屈です。病院ではときどき将棋を指しておりました。
勝つ気がないので、いつも負けていました。

 タバコの吸い殻が次々とたまります。お中がクウクウ言い出しました。それでも食べたくはありません。食欲は別です。空腹のままいると気持ちいいのです。


女は若いほうがいい
                                   平成13年7月21日朝7時51分

 当たり前のことを言っていますが、60歳の五月は少しお婆さんです。それでも私より


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錦荘だより
平成13年7月20日 第3号
十菱 麟