15歳も若いのです。洗濯もチャンとやります。私はヨタヨタしています。今朝やっと何日ぶりかでお風呂に入りました。石鹸が目に入るのを恐れて、顔は洗いませんでした。代わりlこあす床屋に行きます。五月は白くなった髪を自分で染めて、うちの風呂に入ります。私の髪の毛は霜が少し降りている程度で、禿げはありません。(女性ホルモンがたっぷりあるのでしょう。)

 外務省は伏魔殿などとテレビの見出しに喧伝されています。女性外相は張り切っています。テレビそのものは面白くないけれども、ニュースは見ないわけには行きません。

 田中一邦さん(治療師)がインドネシアで書いた紀行文を私に送ってくれました。文学部出だけあって、なかなかの名文家です。全部紹介したいほどです。まだ若い3人の子供たちと湖畔の宿に泊まっていました。電話もラジオもテレビもない素朴な宿でした。私はもうそんな遠い国lこ旅はできません。碌に歩けないのですから、隣家lこ行くのも大変です。洗濯竿に物を干すのも出来なくなりました。田舎で言えば、釣瓶で井戸水を汲むこともできません。数年前までは近所の川でハ工や鮒を釣っていましたが、今はそんな危険な冒険は出来ません。世界は若い人の天国で、われわれ老人はお添え物みたいなものです。


散歩
                                   平成13年7月21日午前9時9分
 30度を越す炎天下、烈日を浴びて歩いて来ました。インドのカイロでは40度と言います。例年どうにか夏をやりすごしてきましたが、今年は特lこ堪(こた)えます。暑いところを五月が銀行lこ行って現金を1万出して来て、そのうち3000円を買い物用として請求して去りました。そのあとホームヘルパーが来ました。みんなよく働いています。私だけがフラフラしてあります。大も小も便通が悪く、全身の新陳代謝が衰えているのです。色気もないし、テレビの美男美女を見ると、むしろ腹が立ちます。嫉妬が残っているのかな。競争心か。

 風船かづらにたくさん実がついて、一個ごとにお猿の顔をした黒い種子が入っています。近所の子供にわけてやったら喜んでいました。2時間経ったのでヘルパーは11時半に辞去しました。外は油照り。バイクで帰るのはさぞ暑いでしょう。寝ているあいだにねじったのか、腰が痛いことに気がつきました。あちこちに故障が出ます。手の親指と人差し指のあいだの谷間にマグネットの針を刺しました。これは首肩の凝りにいいのです。食間ですが、大正胃腸薬を服みます。

 だんだん手先足先が不器用lこなります。鼻くそを丸めて籠や箱のなかに命中させるとい
うことも下手になりました。畳の縁に蹴つまづいたりします。でも、自分で自分に腹を立てることはだんだん少なくなりました。五月が帰って来ました。諸事lこツッケンドンです。愛敬がない。性質というより齢のせいでしょう。どこのカミサンも齢を取ったら同じかもしれません。この点、オトコはぼぼやくばかりです。男のほうが寛大で万事lこ包容的に気を配ります。

                         −3−


一万、横暴なのも男に%が高いようです。ご飯のちやぶ台をひっくり返すという所業は女には見かけません。


今日は投票日
                                 平成13年7月22日午前9時24分
10時半lこなると、公明党の逸崎さんが車で私を迎えに来ます。クルマがなければ、足の不自由な私は当然棄権したことでしよう。もともとノンポリの私は、若く元気なころでも選挙に行ったことはほとんどありません。公明党投票は義理みたいなもので、逸崎さんが前から私一家の面倒を見てくれ、遠い町の安い床屋に車で運んでくれたり、何よりも肺炎に分かって病院で死にかけていた五月を、何度も見舞って元気づけ無事退院まで漕ぎ着けてくれましたので、頼まれれば断れないのです。結果として、五月は真面目な創価学会の信者になっています。私は天理王命のほうに熱心なので、お題目はほとんど唱えません。
法華経は私の愛読書の一つであって、池田大作以下の組織にはあまり興味がないのです。

 このごろウツ病の新薬を勤勉lこ服用しているので、私のウツは軽くなっています。世間の人にだいぶ近くなってきました。投票lこも出かけるのですから、選挙のお祭り気分も分かって来ました。以前に、ワコと暮らしていたころ、投票lこ出かけたことは出かけたのですが、投票所の手前に洒落た喫茶店を見つけ、そちらlこ入って音楽その他を楽しみ、選挙みたいな野暮なことは面倒だとばかり、投票しないで帰宅してしまったことがあります。
手日は護衛と誘導が付いていますので、サボることは出来ません。


目が痛い
                                  平成13年7月22日午前10時10分
 右の目のまつ毛が目蓋に植わっているところにバイキンが入り、膿んで痛くてたまりません。扇風機の風にも、痛いまつ毛がそよいで、飛び上がるほど痛いことがあります。目医者は顕微鏡で調べながら、腐ったまつ毛のところを2〜3本引っこ抜きましたが、悲鳴をあげるほど痛くありました(軍隊用語かな)。目をつぶっているか寝ていさえすれば痛みは消えますが、それじゃワ^プロは打てません。片目だけあけて打ったりしていますが、どうも不自由です。

 半分目をつぶり、逸崎さんの介護で、市役所まで投票に行って来ました。往復中、目の痛さで殆ど窓外を見ませんでした。さしたる鬱はなかったが、自の痛みで涙が出ました。










                                               ジュービシリン
                         −4/4−
いぶかしみ泣くにあらずや問ひかくる人もなくして旅を終へたり

色身の属きたればこそ悩みあれ何ももたずに空でありたあし
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