書簡集リスト
回れるようになったのです。
 結婚生活は苦しみの連続だと言っていましたから、「でも、俺との16年よりましだろう?」と聞いたら、「いや、同じです」と言っていたのには、こちらがびっくり。
 私からの手紙は一応眼を通したが、怒りが出て捨ててしまったと、すんなりと告白したのは昔の元三からは考えられないことです。よかった。やっとFRIEN Dの一人に向上してきた!
 文書の限界が来たので、あと5行で締めます。今、テープでは冥府の話です。臨死体験はイユズスの場合、どうだったのか。(あなたはカトリックで育ったから、イユズスという言委には抵抗がないでしょうね。私は洋子とカトリックのミサに出かけたときから、加特力が PROTEST する人たちとは、根本的にどこか違うことが分かり、あのミサの感涙をいまだに大事にしています。6月2日から毎週一回カトリック教会に通うことになったのも不思議。神父さまたちには沢山アルコホリックがいるのに、プロテスタントにはいないとは! ピューリタンはもちろん。禁酒法を成立させたのも、決してUSのカトリックではありません。アル・カポネ対清教徒的クリスチャン。「ものみ」は19世た末の FUNDAMENTALIST の一分派ですが、その戦争拒否の悪度は徹底していたし、その決然たる態度に匹敵するのは「神の友」すなわちクエーカー教徒くらいでしょう。モルモン教徒が大戦中、どのようにアメリカ軍国主義に対抗したかを知りたいが、あなたご存じですか? Joseph Smithの死後は、一夫多妻にせよ、mundane 政府の否定にせよ、ブリガム・ヤングだっけ、ジョゼフの高弟たちは、天理の応法派のように、体制に順応して、今日のSALT LAKE CITY の隆盛を招いたのです。モルモン教がピューリタン的な倫理的教会に変身して、初めて彼らはアメリカの宗教的市民権を得たのです。(私は末日聖徒たちに教祖のことを訊いても、はとんど何も若い伝道者たちは知らないので、ぴっくりしたことがあります。ちょうど、こんにちの大本信者が幽斎のことを知らず、また知る必要なしと教育されているのと似ています。)
 とにかく、ドブロクか生酒が一番旨いのです。
 ソクラテスもプラトン経由でないのがいいし、キリスト教もパウロ経由でないのがよい。だから、仏教も私は禅宗に行ってしまいます。
 とっくにテープは終わっているので、ここで締めます。7:43AM。

 恩寵の豊かならむことを祈る!

                                   鈴十

                −5/5−