#11 中沢新一さんは少壮の学者なのですね。女性から見た研究アングルを示唆したら、喜ばれると思います。どうぞ!
 コレハマタ日南海岸の壮麗な暁! 外国かと思いました。どこに貼ろうか。天井にするかな。

 #12 第1級独学天才はクマグス。だいぶ離れましたが、セイチョウさんもそれに近い。植物学の牧野富太郎先生は1862〜1957のお方で、暴れず95歳の天寿を全うし、文化勲章を戴きました。私は植物図鑑を30代から買いたがってきたのに、貧乏でまだ果たし得ません。70歳くらいにならないと、植物の心がまだ分からないということかもしれません。時期尚早か!
 裏はDOUBLE BRIDGEでびっくり。鹿児島ではああいう眼鏡橋がたくさんありました。一発のヒロシマ原爆で終戦のご命令を出せなかった運命の天皇さまは今いずこに?
 個人的な好みですが、山口茂吉という歌人は知りません。あまり上手い歌ではない。

 #13 5万5千語の履歴書というのは、私、知らないのです。愉美子に訊いてみます。彼女、3人の虫歯の子を連れて、蝉時雨のなかをバスで隣町に行きました。(当村、医院なし。)漱石も文学博士号を辞退したとか。牧野先生くらいにアクが抜けると、勲章も坊やみたいに喜んでもらったのでしょう。熊楠先生は1867〜1941のお人。牧野先生より5つ若いのですね。エリ−ト漱石は1867〜1916で、最短命。おない年だから、漱石と東京で机を並べたことも少しはあったのですね。書物の転写は、私には無理。コピ−機ができてしまったし、私は瞬間忘却型ですし。
 熊本城はいい写真です。これも私の洋服ダンスの上に。愉美子がハタチそこそこで、爆破を計画した城です。飯塚市のアパ−トで、革命的高校生を教育・煽動しておったころの話。

 #14&15 講演ぎらいの法優説をあとで愉美子に聞かせましょう。彼女は照れ説を堅持しています。神社合祀問題で警察と大立ち回りをしたときも、大酒を飲んでいたし、シラフでは人前に出られなかったのではないかな。ロンドンで英国の同僚の鼻に噛みついたというのは、シラフでできることではなく、二日酔い状態だったのでしょう。手紙文も酔ったまぎれもあると思いますが、文は整っていると愉美子は感心していました。私は狂文になるから、それと比較しているのでしょう。
 松本城が出ました! これは天守閣まで登りました。大好きな城です。白鷺城よりも好きです。姫路城は、形はいいのですが、中は成金趣味みたいでした。それに大きくて、全部を見たらフラフラ。拝観後、一杯やってホッとしたものです。寒い冬でした。
 松本市も大好きです。外人が沢山いたのは、鈴木鎮一先生の国際eventがあったためかもしれない。愛神さんはあそこで学んだのです。素晴らしいVIOLINISTでしたが、精神病院の薬毒が長く、今は気の毒な状態です。

 いよいよ#16! 酔っぱらって講演して有名なのは、池田大作の恩師(算術の名著を書いたときは戸田城外という名でした。私も小学校の時よみましたが、忘れてしまった)と熱海のメシア教の岡田茂吉。後者は水瓶に清酒を入れて誤魔化したが、前者は一升瓶を堂々とぶら下げて歩いていた。ともにアル中は間違いのないところ。故に早死。
 サイパンの写真が出てきた! ただ、黙祷するのみ。

#17 もう14:24。普通は、午後から食業をするのですが、昨夜は欲を出して、眠り薬を飲んで早起きしてから、日額2万円を稼ごうと思ったのに、Xさまのご都合で寝かされず、徹夜しました。朝方3時間の熟睡で眠たくはありません。絵はがきのコメントを終えたら、声のレタ−を一本入れるつもりです。予定はまったく未定。イエスさまは「私は風に乗ってやってきたから、行く先も風に訊いておくれ」(リン訳)とおっしゃいました。御坊8月5日18〜24時の消印であります。感動・感激のない奴は人間でないね。ク−ルな紳士は夏向きではあるけれども。漱石はロンドンの紳士群に囲まれて、ノイロ−ゼになったのです。野口米次郎とか、林不忘など、アメリカで勉学した人はノビノビしていて、神経症はおりません。私の曾祖父・常七さまも、向こうに茶を売りこみに行って、現地で米語をマスタ−し、千万長者になりましたが、茶が不況になって一代限りの豪奢でした。武士をやめて、食業として商家の入り婿になっては感激せず、身を落とした侍のムスメを舞妓さんに発見して、大感激したのです。
 フィリピン娘の七色の虹は、桑原桑原。私はもう女色を絶って、ガンジ−みたいになりそうなのです。すべては来年2月にサイババに会ってからです。(詳しくは、同封のコピ−文にご覧ください。)
 あと8枚ありますが、指がイカレて来たので、入れ歯をはめて、テ−プでお返事&コメントします。
 長い手紙を読んでくださって有り難う! お疲れでしょう。

                                       ALWAYS SEVEN

                                              lyn sun
          
書簡集リスト