在サン!
                                          H13・8・14/2319

 TVを見るだけという受け身の人生はやりきれないね。「少年たち」というNHKのドラマを見ていましたが、飽きてと言うか、苦しくなって切りました。プロレスのほうがまだ面白いが、今はやっていません。

 髪の毛が全白の先生が歴史を講じています。眉毛も白いのです。白石一郎という作家で
す。なぜあんなに白いのか。年齢不詳です。私も長生きすると、あんなlこ白くなるのかしら。

 11:40PM。TVを完全に切ってしまいました。酒を飲むしか仕事がないが、このごろ酒が旨くないのです。やめたいが、止める積極的な理由もありません。クーラーはよく動いています。26度の冷房です。今年は猛暑がまだまだ続きそうで、あなたのプレゼントはは大助かりです。足先への血行が悪いのか、足が冷えますので靴下を穿いています。

 中村重雅は寝てしまったようです。昼間、相当量を飲んでいたから、早めにDOWNでしよう。人間はやはり孤独だと、話すか書くかして誰かと繋がりを求めるものですね。孤独に徹して瞑想のなかに埋没する人もいますが、サイババも少年期の開眼以後、人々に働きかけを始めました。

 中村重雅にまた電話したら、今度は起きてきました。たちまち長広舌になったので、たまらず私から逃げました。昔はほとんど義務的に人の話lこ耳を傾けたものですが、このごろはどんどん切ります。STEINERが人の話を本気で聞くことの重要性を説いていますが、私は若いときからそればかりをやってきて、もう厭になりました。

 クーラーがやたら寒くなったので、サッシュを開き、クーラーを切りました。するとまた暑くなったりしてキリがありません。2時すぎにはミン剤を服んで寝ようと思っていますが、きっかけがなかなかできません。

 15日朝7時には起きていました.体が冷え切っていて、たまらず、チャンチャンコを着て、下半身を毛布でまとっています。「鬱」の極であって、小用に立つ以外には自室を離れたくありません。体は動かなくなるかもしれないが、顔を洗いにゆく気力もない。めしも要らない。酒だけは飲んでいます。死の一歩手前です。目薬をさして目を治そうという意欲もなくなってしまった。全部面倒です。9:33AM。時間が無意味に、しかも速やかにたって行く。死ぬのです、とにかく。

 健康になるという欲は消えています。このまま、そのままで万事OKです。外をあけて、身体が暖まるのを待っています。依存症が身体を動かす原動力になっています。酒とタバコ。字を書く意力だけはあります。酒にむせて、ただ情けない。世間とつながってどうこうがない。

                         ―1―


TVを見たら高校野球の元気な選手の姿が見えた。苦しくて切った。健康や元気は見るだけで耐えられません。孤独を楽しむもクソもありません。世間のなかにいるのが苦痛なのです。

 五月はどこかこ行って不在です。メンタイコで食事をしつらえてあるが、食べる“気”はありません。身体に暑さが戻ってきました。足のまといも取りました。クーラーをまたかけます。汗だくにはなりたくない。やはりまだ生きているのです。TV AGAIN。健康と活動と人間幸福の象徴が高校野球。そして、暑さが生の意識を呼び覚ます。(ナマでなくセイ。)

 顔はやっと洗いました。10:13AM。また野球。無感動。無興味。クーラーが効いてきました。俺は生きているのか。YEAH。MAYBE。寒いので台所まで歩いて往復する。それでは足りず、暑い戸外lこリハビリの散歩をしました。外の暑さは物凄く、汗だらけ。風呂に入らねばならないかな。また生きることが始まった。厄介だな。

 2週間も1カ月も風呂に入らぬ人もいるとか。自分自身が臭くなってたまらなくなるだろうlこ。私は清潔好きなので、とてもそんな真似はできません。11:00AM。そのうちハラが減ってくるでしよう。見えないとこうで中村重雅とつながっているので、節ごとに彼に電話を入れています。やはり彼、勝手気ままなジュウビシリンに昨夜より怒りっぱなしでした。彼は怒りから完全に抜けないといけない。そうならないと長らく付き合った甲斐がないのです。キリがないかもしれないが、こちら在世中はチョッカイを出し続けます。

 ミコちやんが電話で呼ばれて、中村重雅のところに来ていました。歩けないから、友達に来てもらうのです。ミコが到着した直後に私が竜話を入れたとのことです。私30代に日石化学の嘱託をしていたころ、若い社員が不思議そうlこ、「ジュウビシさんは、なぜ僕があなたのことを考えていると、かならず来るのですか」と言いました。でも実は逆かもしれない。私が日石の彼らのとこうに行く“気”を出したとき、向こうの“気”がそれを全身でとらえるのではないですか。

 どっちがどっちか、“気”の世界はわからないのです。野球そのものはつまらないのですが、流していると、ときどき内外一致の現象が起こることがあります。出す言葉lこ迷っていると、テレビが教えてくれることがあります。チアガールはみな可愛い。時に性欲が湧くこともあります。選手の男の子は手の出し放題だと思います。どこもセックス学園ではないかね。

 ジュウピシリンと、中村重雅はフルネームで呼びたがります。日本中残暑の今日は終戦記念日。終戦の夏はいとこの岩本純造が私と一緒に住んでいました。向こうは東大法学部。ダンスが好きで、いつも女に飢えていました。もうとっくに定年で、生きているかどうかもわかりません。あのころから56年経っています。追悼式に出た天皇・皇后両陛下

                         ―2/4―
書簡集リスト