当所の催眠療法(ヒプノセラピー)は、他の催眠療法とは異なり、短期で改善できる、治療としての催眠療法(ヒプノセラピー)です。
心療内科、精神科などの病院や他所の催眠療法や心理療法、カウンセリング等では改善しなかった方も、ぜひお越し下さい。
暗示によって、被暗示性の亢進や注意の集中、意識の変容を伴い、知覚や思考、行動面での変化を誘発することができます。こうして生じる自動性、不随意性、現実指向性の低下などの現象や状態を催眠と呼びます。
催眠を施術に役立てることはできますが、もちろん催眠術にかかれば良くなるというのではありせまん。
催眠自体は特別なことでも何でもなく、厳密に言えば、精神・神経に影響を与えることの全ては催眠としての側面があります。
たとえば、これから恋人とデートだと、約束の時間にはまだ余裕があっても駅の階段をスタスタと速く登ってしまいますが、これからイヤな歯医者で歯を抜かなくてはならない、といった場合には、どうしても足が重くなり、予約の時間に遅れがちになるなどです。
嬉しい、早く会いたい、とか、イヤだな、できるなら避けたいと思う気持ち自体が催眠になり、体の動きに影響をあたえるわけです。
イヤな上司の顔を見るだけで気分が悪くなる、といったことも、視覚が催眠効果を生じていることになるわけです。
催眠術に習熟したカリスマ催眠術氏だからといって、無意識に強い影響が与えられるわけではないのです。日常的などんなことでも、人に影響することは催眠になっており、催眠術師にかけられるよりはるかに大きな暗示効果になることや、無意識に影響するでき事はいくらでもあるのです。
ミルトン・エリクソンのような天才的催眠療法士?や、リンダ・ローズ博士、クラズナー博士のようなカリスマ催眠療法士?であっても、うつ病や神経症の治療ができるわけではありません。
テレビなどで行なっているいわゆるショーとしての催眠、ステージ催眠は、一見すごいこと、良いことをやっているようですが、ほとんどの場合、精神症状をつくりだすようなもので、むしろ有害であり、繰り返して行なうと本当の精神障害を来たすことがあります。
このことは、冷静に考えるとよくわかるのですが、例えば以下のような例が挙げられます。
・人の名前やさっきあった出来事など、物事を忘れる
→健忘症になっている。
辛いトラウマを忘れたいという方もおられるでしょうが、むしろ精神症状をつくりだすことになるのです。辛いことでも自分にとっては大切な経験です。多少は苦い思い出として残っても、自分の成長に役立て、克復できるようになることが大切です。
・ 知覚や感覚を変える
→知覚・感覚障害を起こしている
ジュースがワインの味がして酔っぱらう、嫌いな牛乳が飲めるようになるなど。
好き嫌いが多いのは、むしろ感覚が悪くなっているのです。催眠によって感覚を無くしたり変えたりすることは、むしろ感覚異常を重ねていることになり、他の感覚障害・感覚異常ををきたすこともあります。
・ 恐怖や不安が無くなる
→ずうずうしくなったり無鉄砲になる
自転車に怖くてうまく乗れない人がスイスイ乗れるようになる→まだ下手なので怖いのはあたりまえです→怖くなくなれば危険!
慎重さは必要です。運動神経や身体感覚を改善し、練習すれば早く上達できるのですが…
・人前で言いたいことが言えない人が、自分の殻を破って言えるようになる
→相手に対する配慮や慎みや謙虚さが欠如し、嫌われたり見下されても自分では理由がわからない。
あがり症や緊張症、赤面症でうまく話せないのは、緊張したりあがったりする理由があるからです。その理由となっている要因を改善する必要があります。
・プラス思考(プラス指向)になる
→楽天的な愚か者になる
→現実の壁にぶつかり、よけいに落ち込み、やっぱりダメだと思い、また余計にマイナス思考になる。
・プラス志向になって頑張り、目標達成!→自分では良いと思うことでも、他者にとっては(本当は自分にとっても)良いことではなかったり、無理をしてかえって周囲に迷惑をかけたり、自分自身を害していても気付かない、など。
いずれも軽い躁病のような状態になっているともいえます。
楽天的になることや頑張ることは必要ですが、現実をねじ曲げたり無理をしたり横車を押したりしてはいけません。マイナス思考や悲観的になることは良くありませんが、その理由となっていることを克服することが必要です。また、自分自身や現実をよく洞察・理解できるようになることが必要です。
ステージ催眠や一般の催眠療法(ヒプノセラピー)は、多くの場合一時的にとはいえ、むしろ病的な精神状態にすることになります。影響が続ければ、本格的な精神障害に陥ることさえあるのです。
緊張、不安や恐怖があるのは、それをもたらす原因や理由があるからです。そこを良く理解洞察し、正しく克復する必要があります。ただ不安や恐怖を無くそうとしても、その理由がなくならなければ、一時的に消えたようでもまた戻るのは当然で、解決したことにはなりません。 それなりに学習や経験を積んだ、精神科医や心理臨床家がいわゆる「催眠療法(ヒプノセラピー)」を認めないのは当たり前です。
いわゆる、潜在意識に働きかけて…といった暗示による一般の催眠療法、ヒプノセラピーは、いわばメッキ、というより弱い塗装のようなもので、すぐに剥がれて元に戻ってしまいます。例えは悪いですが、症状は身から出た錆びです。メッキしてもすぐに剥がれるし、土台は良くなりません。
幼児期からの影響や、実際の心的外傷体験(トラウマ)の方が、一般の催眠よりもはるかに潜在意識に対する影響力が強く、消えてなくなるわけではないのです。
一般の催眠療法では改善しなくても、「個人差がある」、「さらに潜在意識に働きかけるため、長く通う必要がある」等と言われてしまいます。こうした、催眠暗示はプラシーボと同様であり、良い催眠であってもプラシーボ同等程度の効果しかないのは当たり前で、これでは治療とは言えません。
また、催眠施術者に依存的になって、催眠依存症、催眠中毒のようになる人も少なくありません。良くならないのに、何度も何度も続けて受けないわけにはいかない心境になります。また、施術者の病的な感覚・観念が患者の中に入り込み、当人は自覚せずとも悪化することも珍しくありません。これでは依存対象が移行し、家庭環境や親の抑圧が、催眠の影響に置き換わっただけということにもなってしまいます。
神経症、緊張症、うつ病などの方は、養育者の接し方や、家庭環境によって幼児期からのトラウマ(心的外傷)を繰り返し体験しており、その時の心の底にいつまでものこっています。こうしたトラウマが強力な催眠として無意識のうちにくりかえし影響を与えているのです。後に思春期から青年期のある程度の年齢になり、また、内的にも外的にもストレスが増えたり、心理的にショックを受けるような体験をきっかけに、幼児期からのトラウマと重なって精神症状を発現します。
いわば患者さんは生まれたときから、悪い催眠にかけらたまま、もしくはかけ続けられて、実際には思い出さなくても、その記憶による影響が繰り返し繰り返し現われ、生涯を生きていくしかない状態です。そこに、様々なストレスや心的外傷体験が複合的に影響し、発症・発病するわけです。
幼児期からの養育者の対応や家庭環境の影響は、もの心がつく以前の、いわば白紙の状態から、十年二十年もの間、毎日、いわば強力な催眠を、かけ続けているようなものですから、症状は頑固で繰り返し現われるのです。いわゆる潜在意識に働きかける、暗示をかけるなどといった一般の催眠療法を数回受けただけでは、良くても焼け石に水で、治療になるわけはありません。
治療的な催眠療法では、幼児期の心身の健やかな状態に戻す、退行催眠が行なわれますが、これもただ単に退行させればいいわけではもちろんありません。一般の退行催眠は、悪くいえば、愚かな幼児に戻しただけ、ということになります。
それでも一時的には気分が良くなることがないわけではありませんが、もちろん治療にはなりません。治療としての退行催眠は、幼児の時の良い神経の状態、感覚、純粋で素直な感情などを取り戻す、すぐれた退行催眠でなくてはならないのですが、そのための手技・手法を持っているところは一般の催眠療法ではありません。
自分の心の主体は自分自身です。催眠にかかって、リラックスして気分が良くなったり、いろいろなイメージがわいて楽しかったとしても、単に一時的に催眠療法士の影響を受けて、そのような状態を体験したに過ぎません。
また、抑うつ状態や不安や緊張が強い人は、そういう状態になることさえ難しく、最初はすぐに催眠状態に入れると言われても、そういう人はなかなかそうはなれず、何回も受ける必要があると言われてしまいます。催眠状態に入ることができ、クライエントにとって効果があるかのような、催眠療法であっても、せいぜい、良くても気分転換程度にしかならなりません。
プラシーボ(偽薬)はプラシーボ効果、催眠暗示は催眠暗示効果しかありません。神経症やうつ病になるのは、それだけの背景、幼児期からの全ての体験によるものです。もちろん思い込みで病気になるわけではありませんし、思い込みでは治りません。
真の治療、トラウマの克服には薬物はもちろん、一般の催眠療法や心理療法、認知行動療法、カウンセリングなどはほとんど役立ちません。
すぐれた精神療法家・心理療法家であっても、何年もかかって一進一退程度でやっていくのが普通であり、治療というほどのものではなく、患者さんに長期に渡って通ってもらいながら、何とか支えていくという程度のものに過ぎません。
当所の催眠療法は、催眠を用いた精神療法・心理療法と同時に、神経系の機能や働きを、生き生きとした健康的な状態にする手法で行なっています。このような手技・手法は、他所にはなく、他の催眠療法とはまったく異なります。
神経の状態を改善する方法は、他の催眠療法や心理療法はもちろん、古今東西、あらゆる精神医療の中でも他にはないのです。
また、一般の催眠療法では長期に渡って受け続けても、ほぼ不可能な幻覚誘導が可能であり、殆どの方に、幼い頃に遊んだ場所、野山の風景や、見たお花、遊んだ玩具など鮮明に見せることができます。
実は基本的には、実際に当所に来ていただいた患者さんにしてもらうことは、小さい頃のこと(遊んだことや、オモチャ、風景など)を思い出してもらうだけです。もちろん、思い出すのが目的ではなく、思い出したから良くなるわけではありません。というよりも、ただ思い出すだけなら、患者さんの場合は、むしろ良くない影響がある場合の方が多いです。
当所の催眠療法はもちろん、催眠を使って、良くなる治療効果のある方法で行います。どのように行うのかは、とりあえず企業秘密ですが、難しいことや無理なこと、本人が望まないことをやるわけではありません。
子供はいろいろストレスや傷つくことがあっても、後には尾をひかず、伸び伸び、生き生きしています。幼児期から多くの問題がある子供もいますが、それでも元気ではつらつとしており、精神的な症状や問題が大きく現れるのは、早くて思春期〜、遅くて大人にって過大な仕事や人間関係などのストレスや心的打撃を受けてからです。
催眠を使って、幼児期の生き生きとした良い神経の状態を取り戻し、純粋でナイーブな良い心、良い感情・感覚などを再獲得することが、根本的な治療になるわけです。
これが治療の基本ですが、実際にはこうした基本的治療をした上で、他のいくつかの健康を取り戻すセラピーも行います。
真の治療は、良い感情、良い感覚、良い思考をとりもどし、心を豊かに、大きく広く自由にしなくてはなりません。自分自身の真の主体性、自立性を取り戻すことでもあります。
そうは言っても、そんなことができるような手法・技術のある催眠療法は、絶対と言ってもいいほどありえないでしょう。催眠の能力がある人ほど、ヤクザが人を脅すのと同様に相手の心を小さくして、催眠にかけているだけで、むしろ有害です。
また仮にどんなに良い催眠を行なったとしても、心理・精神的な面から働きかけだけでは、一時的に良くなってもすぐ戻ってしまったり、せいぜい気分転換や気休めにしかなりません。精神的・心理的な症状は、同時に神経系の不調を伴っています。神経系のはたらきが悪く、病んでいる状態では、仮にどんなに良い催眠療法を行なっても、たいした効果はなく、一進一退程度にしかならないのは当然です。
テレビでやっているようなステージ催眠だけでなく、一般の催眠療法、ヒプノセラピーも、ほとんどの場合、むしろ有害である場合が多く、良くても治療といえるものではないことが、おわかり頂けると思います。
当所の催眠療法(ヒプノセラピー)は独自のものであり、これ以上はここではお伝えすることができないこともありますが、真の治療であることがおわかり頂けるでしょうか?
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