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バウンティハンターリプレイ

セッション1 愛は世界を救えるか?(笑)



賞金稼ぎ登場!


GM:それでは「ガープス・ガンアクション」を始めます。3人はすでにチームを組んで賞金稼ぎしているということで。巷ではいろいろ事件が起きております。

進:何事もないように店を開けておこう。

葵:人の重さ人形を投げ飛ばしています。

GM:なに人形?

葵:人の重さ人形(笑)。

GM:なんだそりゃ(笑)。進は骨董品店を経営しているんだよね。店名なんだったっけ?

進:「七角ペンダント」です。

GM:やっぱりこの七角ペンダントがみんなの集合場所になってるのかな? 勝手にキッチンに入って「コーヒーもらうねえ」とか(笑)。

進:コーヒーは常備してます。ともかく、そうなってるでしょう。そうそう。店は骨董品よろず銃も扱いますってことで。

GM:銃? 骨董品ならともかく、それ以外のは取引できないよ。

葵:パチモンの黄金銃でも置いてるんじゃないの?

霞:そうそう。黄金銃入荷! 激安! とか(笑)。フリントロック式の銃でたしかに骨董なんだけど誰が使うってやつ(笑)。

進:骨董品の店主としては駆け出しですから。調理も持ってるからコーヒーも常備している。フリントロックだけでなく南蛮渡来の種子島も置いてるよ。

GM:それじゃ、七角ペンダントから始めようか。今店に全員いるのかな?

霞・葵:います。

進:店主だから私はいるが、君たち平日なのに学校はどうしたのかね。

葵:大学生だから大丈夫。

霞:そうそう。遠慮なくコーヒー飲んでくつろいでいる。

GM:いいけどね。では店の電話が鳴るよ。じりりりりーーん。

進:ひょっとして、ここが連絡先に登録されているのだろうか? 電話を取る。「ハイ、七角ペンダントです」

GM:ひょっとしてもなにも、キャラクターで二十歳以上はあんただけだ。えー、電話の相手は何度か仕事を依頼された保釈ローンもしている消費者金融の支店長だ。「お久しぶりです」 ちなみに店の名前は「フロミス」ね。最初は「プ」にしようかと思ったんだけど、まずいだろうってことで。

霞・葵:フロミスーー(合唱)

GM:店長さんは続ける。「また仕事をお願いしたいのですが」

進:私はいちおー骨董屋の店主なんだがなあ。

GM:不況で店の経営苦しいから二足の草鞋履いてるんだよ。ちゃんと「賞金稼ぎ免許」の特徴取ってるじゃん(笑)。
 逮捕されてても保釈金を支払えば外に出ることができるんだけど、容疑者が保釈金を用意できなかった場合、保釈金融に保釈金を立て替えてもらうことができるんだね。もちろん何割かの手数料込み担保金が必要なんだけど。
 裁判所に支払った保釈金は容疑者が裁判の日に出頭すれば保釈金融に変換されるんだけど、なかにはそのままトンズらする容疑者もいる。そうなると保釈金は没収。そんなとき保釈金融は賞金稼ぎを雇って逃走犯を捕まえてもらうんだ。
 ということで「仕事をお願いしたいのですが」と店長さんは言ってくる。ちなみに店長の名前は関修二郎さん。

進:店は閑古鳥鳴いてるからいいけどね。

GM:「ああ、よかった。では詳しい話をしますので支店までおいでください」と言って電話は切れる。フロミスは駅前だからそんなに時間かかんないよ。詳しい町名は聞かないでね。

進:時間的にちょうどいいし、みんなで昼飯がてら行くととしようか。

GM:奢りだって。

葵・霞:ほほーーう(笑)。

進:(あせって)そんなことは一言もいってないんだが。

葵:「行くとしよう」ってことは言った人間の奢りってことだから(笑)。それはともかく、せっかく霞と双子ってことにしたんだからカテゴリーFにしちゃいけませんか?

GM:へ?

葵:敵で超能力者出てくるかもって言ってたし、カテゴリーFにしちゃいけないかなっと。「わかったよ、兄さん。悪いこと・・・するんだね」(笑)。

一同:(笑)。

進:そういえば兄なわけ? それとも姉?


 葵と霞は双子の兄妹という設定です。最初は姉妹でしたが。


葵:背が小さいからこっちが兄です。

GM:背が小さいからか(笑)。

葵:そりゃもう基本ですから(笑)。

霞:アニメの基本よね。

進:では昼飯前に軽くフロミス寄ってこうか。

GM:フロミスだけど保釈専門でなく普通の金融もやっている全国企業だ。金融の一業務として保釈金立替もやってるんだね。ちなみに場所は駅前だ。

進:駅前まで車でなんて。よりによって東京で。

霞:車がないとライフルつめないじゃない、と言ってAN94を出してきてどさっと。

進:私の車に積むな、私の車に。

葵:それもそうだなとか言いながらAKをどさっと(笑)。

進:だから私の車に積むな、私の車に(笑)。なんかあったら私が捕まるじゃないか。

霞:当然フル装備(笑)。

GM:車のドアには七角ペンダント(自家用)って書いてあるんだな。

霞:車種はパンダトレノね(笑)。

進:だから一発でアシがつくからやめなさいってのに(笑)。それやるには運転技能があと最低でも10は上じゃないとできないって。

葵:とりあえず車の上に防弾盾をきゅっきゅっきゅっと結びつけて。

進:店の品物を運ばなきゃならないからバンだよ。だから中に入れときなさいよ。

GM:後ろのシート取り外してライフルのラックつけてるんだね。

葵:カタン、カタン、カタン(なにかを立てかけるしぐさ)

霞:いまはまだ2丁だけど(笑)。

進:勝手に改造してるし。ま、いいけどね。

GM:ではフロミスだ。三階建てのビルで、一階は駐車スペースになっている。事務所は二階から上だ。

葵:めずらしいな。ふつう金融会社ってビルのワンフロアを借りきってやるもんだと思ってたけど。

GM:自社ビルなんだよ。

霞:さすがクロミツ(わざとか?)。儲かっているんだ。

葵・霞:クロミツーー(合唱)

GM:・・・クロミツもいいな。名前変えよう。お客さんにサービスで黒蜜あめを出している(笑)

霞:飴玉のウチワネタだったんだけど(笑)。

葵:「クロミツーー」って言いながら飴持ってきたのが始まりなんだよね、このネタ(笑)。

進:ではそのクロミツの駐車場に適当に車置いて事務所にあがろうか。

GM:事務所にあがると個室に案内されるね。「こちらでお待ちください。まもなく店長が参ります」何回か仕事を受けてるから顔見知りになってるんだ。
 しばらくして店長がやってくるよ。支店長は40半ばの小太りな親父だ。「いやいや、どうもお待たせしちゃって」汗を吹き吹きやってくる。
 関支店長は封筒から顔写真と資料を取り出し君たちのほうに差し出した。

進:どんな顔ですか?

GM:20台半ばの背の高い男だね。名前は狭間敏夫。
「ウチで保釈金を立て替えたのですが、裁判の日になっても出廷してこなかったのですよ。ウチの者が自宅に尋ねて行ったのですが留守で、どうも行方をくらましたらしくて・・・」

霞:なにやったの?

GM(関):この男はいわゆるチーマーの頭でして、別グループと乱闘騒ぎを起こして3人ほど病院送りにしたようです。

葵:マスター、ますたー。俺は不良と格闘家に対して「悪名」があるんですが、狭間ってやつに聞き覚えはないですか?

GM:うーん(「悪名」は向こうが知っているだけなんだけどなあ。まあいいか。狭間は喧嘩の強さで少しは知られているって設定だし)知力−2で判定して。

葵:知力−2で成功するわけがない。(ころころ)失敗度3。

霞:チーマーなんていちいち覚えてらんないってことね(笑)。

GM:じゃ聞いたことはない。
「3人ほど病院送りにしたのですが、そのさい駆けつけた警官も殴り倒して現行犯逮捕されました」

葵:なんだ。駆けつけた警官倒して逃げたんじゃないのか。所詮はその程度の腕ってことか。

進:しょせんはチーマー。まあ、チーマーのレベル知ってるわけじゃないけど。

霞:警官の一人は殴り倒せたんだけど、もう一人が銃抜いたんじゃないの?
「無駄な抵抗はよせ!」

GM:支店長は言うよ。「で、この男を捕まえて警察に引き渡してほしいのです」

葵:チームの名前はなんですか?

GM:考えてなかった。

進:ではロック・クラッシュと言うことで。

葵:チームの頭の名前は岩裂とか言いません? 岩を裂くでロック・クラッシュとか言うんで、きっと(笑)。

霞:チープな不良漫画によく出てきそうな設定でいい感じよね(笑)。岩を裂くでロック・クラッシュ。なんてわかり易い。そのへんの暴力団も真っ青な顔してるかも。

GM:だからリーダーは狭間だって。もっとも2代目かもしれんが(笑)。


マメな不良


進:葵君どうにかなりそうかね。どうにかなるなら引き受けようと思うが。

葵:聞いたことないようなところだから大丈夫じゃないか?

GM:資料にも書いてあるが定職にはついてないね。最近までガソリンスタンドでバイトをしていたみたいだ。いわゆるフリーターってやつか? そのガソリンスタンドの住所は書かれている。

霞:やっぱり悪魔のZの修理費稼ぐためにかな?

葵:どうだろう。ひょっとしたら後輩にものすごいダウンヒルのスペシャリストがいるのかもしれないぞ。

霞:そっちのネタ(笑)。「悪いな。本気で走るときはナビに誰も乗せないことにしているんだ」とかいって事故ってるのよ。


 この辺のネタは「湾岸ミッドナイト」と「イニシャルD」ですね。
 最近私がはまっている漫画で、そのことを知っているプレイヤーがことあるごとにネタにしているんです。私も面白がって加わってますが(笑)。上記の「パンダトレノ」と「自家用」もそれです。


進:自宅の住所も載ってるのかな? それと報酬はいかほどいただけるのかな?

葵:そうだね。報酬はだいじだね。

GM:報酬は全員で15万だ。

葵:一人頭5万円か。パスして帰りたいな。

GM:報酬はこんなもんだって。高額な賞金かかるような相手じゃなく、いってみれば街の不良だよ。

葵:どうしてこんなやつに金を貸したんだろう?

GM:そりゃ商売だからね。相手がちゃんと裁判に出廷すれば手数料入ってくるし。

進:特に断る理由がないなら軽いバイトと考えて引き受けようか。ときに期限はあるの?

GM:法的な期限は裁判の日から180日。それまでに警察に連れて行けば立替えた保釈金は帰ってくる。もっともクロミツもそんなに待てないから、あまり遅いようだと別の賞金稼ぎに依頼するよ。そうなると、あそこの賞金稼ぎは仕事できないという噂が流れて仕事がこなくなる。信用がなくなるわけやね。
 期限なき期限は10日から2週間ほどかな。それを過ぎると別の賞金稼ぎに話がいくか公開されるか。

葵:そういう仕事はもってこないでほしいなとか考えよう。公開されてから探せばいいじゃん。

GM:直接依頼された場合は依頼された賞金稼ぎに優先権があるんだ。その他の賞金稼ぎが捕まえても賞金払ってもらえない。公開されちゃうと賞金稼ぎなら誰でも賞金もらえるけどね。つまり保釈逃走犯逮捕依頼がくるってことは評価されている賞金稼ぎってことなんだ。
 これは結構大きなことだよ。なにしろ普通の賞金稼ぎは仕事を探しにいかなきゃならないけど、評価されている賞金稼ぎは黙ってても仕事がやってくる。依頼者のつてで警察や裁判所に出入りできる。顔を覚えてもらえるしコネもできやすい。報酬外報酬が大きいんだ。

進:なるほど。とりあえず仕事を受けるとして資料をもらっていこう。さて二人とも昼にしようか。今日はなににしよう? 暑いから蕎麦でもすすろうか。
 ところでこういう仕事に従事している人間として質問ですが、堂々と自宅に不法侵入していいんですか?

GM:勝手に入っちゃ不法侵入だよ。警察だって礼状ないと入れないしね。ただアパートなんかだと大家に身分証明して事情を話せば入れてくれるかもしれない。もっとも見つからなければ文句も出ないけどね。「バレなきゃなにしてもいい」は某リプレイの故買屋のセリフ。

葵:片っ端からあたるしかないかな。家とガソリンスタンドまわって・・・。

進:日が暮れてからチーマー連中に殴りこみに行くと。

葵:そこらへんのチーマー連中捕まえて狭間と言う男を知ってるかと聞いて・・・いやいや。そうじゃなくて、「貴様ら、この男を知っているか!」って写真見せないかんな。キョウジを探すように(笑)。

GM:それなんのネタ?

葵:ドモンですよ。ドモン・カッシュ。

GM:(考えて)ああ、Gガンダムね(笑)。それでどう動く?

進:飯を食い終わったら狭間の自宅に行ってみよう。狭間の家はアパート? なら大家に話して部屋を見せてもらうか。ふたりは近所で聞き込みしててくれたまえ。

霞:大家も実は賞金首で、天羽の免許証見たら「チッ!」とかいって隠してたライフルをドンドンドンと(笑)。

進:しくじっちまった(笑)。それはともかく大家に事情を説明して、部屋の中を見せてほしいんだがと話かけよう。

GM:外交で振ってみて。

進:気持ちはわかるんだが交渉技能はこれっぽっちもない(笑)。技能なしは知力−6か。(ころころ)18ぃぃーー!

葵:このうえないファンブルだな。

GM:そりゃあかん。「なんだい、怪しいね。とっとと出て行かないと警察呼ぶよ!」とか言って取り合ってくれなかった。

進:しかたがない。一度引き下がって大家さんが部屋に戻るのを待つとしよう。

GM:大家は戸口で君のほうを見張っている。

進:しぶしぶ車で離れよう。ちょっと離れたところに車を置いて戻ってくる。しかたがない。人通りが途絶えたら鍵開けで入ろう。

GM:ではアパートのほうは置いといて、聞き込み組。

霞:近所のおばちゃんに聞き込んでまわるね。「この男知ってる? どんな感じの男なの? どんな連中が出入りしてた?」とか聞いてまわる。

GM:うーん。外交振ってもらおうか。

葵・霞:技能なし。成功するわけない(ころころ)やっぱり(笑)。

GM:近所のおばちゃんはふたりを見て「・・・あんた達ずいぶん若いようだけど、学校どうしたの?」とかって説教モードだ。狭間の写真を見て「ひょっとしてあの男の仲間なんじゃないの?」

霞:そんな風に見える?

GM:おばちゃんは「ちゃんと学校に行きなさいよ」とか言って去っていく。

霞:今日休校なんだけどってぶちぶちと言ってる。

葵:こっちは「そういうことは自分の息子に言うんだな」とか言いながら去っていこう(笑)。

GM:それを聞いたおばちゃんはキッと振り返って「ど、どうせどうせウチはーー! キィーー!」逆切れしてる(笑)。

葵:喧嘩売ってどうすんやろな。そこらのおばちゃんに(笑)。いや、侮辱には侮辱で返すってことで。

霞:いやーね。更年期障害かしら。ああはなりたくないわ、とか言いながら帰る。

GM:「近頃の若い連中ときたら! キーー!」とか向こうでやってるぞ(笑)。

一同:(笑)。

GM:(霞は第六感持ってたな)霞、知力ロールして。

霞:成功度6です。(サイの目が1・2・3)蓬莱なら完全成功なのに(笑)。

GM:成功度6? なら凍てつくような視線を感じた。

霞:私の美貌に気を取られた男ではないと(笑)。

葵:髪の毛キンキンに染め上げ後ろでくくっている私の見た目が気に入らないと(笑)。

GM:片ピアス?

葵:みっつほどしてます。この見た目のせいでよく不良に絡まれるという設定です(笑)。自分で言うのもなんだけど、なんて非社交的な人間だ。あ、そうそう。俺の身長高くしますね。やはり身長低い不良はなんかちがう。

GM:なるほど。そうやって絡んできた不良をぶっ飛ばしてきたから悪名がついたんだな。

葵:「俺はツッパリのまま、おまえ達の誰よりも強くなってやる」が口癖です。だから格闘家たちから思いっきり嫌われています。

霞:あんなのは邪道だ(笑)。

葵:そうそう(笑)。

GM:で、視線はすっと消えた。

霞:視線はどっちから感じました?

GM:背後から・・・さっきのおばさんかもしれん(笑)。

一同:(笑)。

霞:すごいおばさんだ(笑)。じゃ、こそっと背後を伺いながら「いやーね。人のお尻じろじろ見て」ってぶちぶち言ってる。

GM:もうしばらく聞き込みしてみる?

葵:いまのでこのふたりはあまりに非社交的ということがわかったので、これ以上は無駄という気が・・・。葵が狭間を探すなら、そのへんの不良の溜まり場に乗り込んでぼてくりまわしたほうが早いという気がしてきた(笑)。

進:それは日が暮れてからにしてくれ。

霞:公園で子供達に聞き込みしてても母親が飛んできて「まさひこちゃん。そんな人達と話しちゃいけません!」て連れてかれそうね(笑)。

葵:(胸をはって)葵は間違いない。(腕を指して)ここんところに炎の刺青が入ってるやつだし(笑)。

進:第一のアプローチに失敗したから、第二のアプローチにかかろうか。アパートの周りに人気はなくなりましたか?

GM:いま午後3時くらいだから、逆に人通りもなくなったかな。

進:懐から鍵開けの道具を取り出して。ではふたりは周囲を見張っててくれたまえ。

葵:このふたりが見張りすると逆に目立つと思うんだけど?

霞:近所のひとぜったい窓から見てるわよ。「まだいるわよあの連中。なにやってるのかしら」(笑)。

進:なーに、鍵を開けるだけさ。(ころころ)げっ!(キャラシートを確認して)よかった。ぎりぎり成功してた。お邪魔しまーす。

GM:なかはずいぶん荒れてるね。そこかしこに雑誌やコンビニの袋が散らばっててずいぶん汚い。

葵:たんに荒れているのかそれても荒らされているんですか?

進:知力チェック。4成功。

GM:もともと荒れていたんだけど、さらに後から荒らされたようだ。留守中に誰かが入ってきたんだろう。

進:とりあえずふたりとも入ってきたまえ。

葵:そうだな。中に入ろうか。入ったらかぎを閉めておく。

霞:独身男性の部屋よね? くさーいとか言って嫌そうにしとく。

GM:バイクの部品や雑誌が散らばってたりしてるね。台所には食べ終わったカップめんのカップとか。

進:東京の生まれかな? 交友関係を探そう。

GM:狭間は東京の生まれだ。探索するなら振ってちょ。

霞:わたしは玄関入って戸を閉めたところで外の様子をうかがってるね。

葵:探索かあ。この知力では無駄っぽいな。目標絞ればボーナスつきませんか? たとえば携帯とか。(ころころ)ああ、ただの知力チェックなら成功してたのに。

進:こっちは探索で4成功です。

GM:進はアルバムを見つけた。何枚か写真が引き抜かれている。乱暴に剥がしてるから本人でなく別の誰かが抜いたんだろうね。ここ1・2年の写真が部分的になくなっている。

葵:周囲の写真からどんな写真がなくなったわかりませんか?

GM:夏にどこかの湖に行ったらしい写真がなくなっている。写真が貼ってあった場所の下に「湖で志保と」と書いてるラベルが貼ってある。

葵:そいう風に書かれてあって、その上の写真がなくなっているんですね? ではそれを見ながら、「不良のワリにマメな奴だ」(笑)。

一同:(笑)。

霞:内面は真面目な男なのよ。よほど志保ちゃんにめろめろだったとか。

GM:それとチームの集まりでとったらしい写真もなくなっている。もっともほかにも写真あるからチームの面子はわかるけどね。ほかに志保ちゃんと思われる22・3歳の女性の写真もある。

葵:チームの面子が写ってる写真をはがす。

進:志保ちゃんの写真ももらっていこう。

霞:志保ちゃんはまともそう?

GM:まとも。おとなしそうな人だ。

葵:そんな人がなぜ不良と? 脅されていたか?

GM:では知力チェックを。成功すればわかるが学生時代の写真にも載っている。たぶん狭間の後輩だったんだろうね。その時代から付き合ってたんだろう。

葵:学生時代から付き合っていて25歳になってもまだ結婚していないヤンキー。・・・いがいと奥手なんだな(笑)。

一同:(笑)。

葵:マメで奥手なリーダーか。チーマーとしては最低だな。

霞:仲間うちには強いのよ(笑)。

GM:霞。視覚チェックして。

霞:(ころころ)1失敗。

GM:(うーむ。ではあっちには気づかないな)では曲がり角のところでアパートを見張っているふたりの男に気づいた。チーマーっていうよりスジモンのようだ。

葵:スジモンかぁ。

霞:志保ちゃんの借金ネタかな? もしくはチームから抜けてぇんだとかで上の組織に狙われているのよ。で、志保ちゃんと手に手をとって逃避行。

GM:(なんだかうれしそうだな、霞)

葵:「なに言ってんだトシ。抜けてぇじゃねえだろう?」って上のほうから締め上げられてるんだな。

霞(スジモン):おめえの不手際でつくった借金どうするんだ。あ? 志保を働かせろ。おめえのスケはなかなかいい女だってな(笑)。

葵(スジモン):いいんだぜおまえのスケに手を出してもよう(笑)。

霞(狭間):や、やめろーー!

GM:(ノリノリだなふたりとも。しかもいつのまにか狭間と志保に借金あることになってるし(笑))

葵:そういうストーリーなん?(笑)。

GM:違わい。

進:だんだんとアダルトな方面に行ってるな。

霞:わたくし個人的な好みでしゃべってしまいました(笑)。

進:なかの物色終わったから、そろそろ引き上げてもいいな。

霞:スジモノふたりかぁ。葵呼ぼうか。ちょんちょん。ねえねえ葵。外にそれらしいのが見張ってるんだけど。

葵:走っていって捕まえられるかな。ヤクザは足遅いからひとり位は捕まえられるだろうけど、走っていく間に撃たれそうだからなあ。

進:近くに車はあるかな?

GM:そうこうしているうちにふたりは車に乗ってどっかいっちゃったようだ。

葵:ま、撃たれなかっただけ良しとしよう。


●恋人達の高校時代とバーコード


進:では我々も引き上げるとしよう。3時から始めて探索したから4時過ぎだよね。ガソリンスタンドに行ってみようか。ガソリン給油しながら話を聞くか。

葵:志保ちゃんの身元調べたいな。卒業アルバムかなんかなかったのかな?

GM:探索のとき4成功だったからあったことにしよう。

霞:元担任の先生に聞こうか。「あいつ(狭間)は悪だったね。でも志保ちゃんの前でだけは違ってた」(笑)。

葵:「志保ちゃんもね、あんな男はやめろやめろってみんなに言われてたんだけど」ってな感じで「でも志保ちゃんだけは違ってた」って必ず言うんだ。このセリフ(笑)。

霞:そうそう。夕焼けの見える場所でね(笑)。「だから彼女にしかわからないいい所があったのかもなあ」って先生が窓のところでタバコ吹かしながらやってんのよ(笑)。

進:時間と地理的に問題なければ高校に行ってみるか。あまり早く行きすぎても問題だよな。

葵:5時ぐらいなら生徒もそれなりに散っているだろう。いきなり職員室に行く。

霞:つかつかつか。ガラってそんな奴(葵)が来た瞬間、「お礼参りか、おまえ!」って(笑)。

葵:3連ピアスで黒い炎の刺青が入った奴が入ってくれば・・・って普通職員室行くだろう(笑)。

GM:間違えてはないんだよ。ただ、来た人間が間違ってる(笑)。

霞:絶対、お礼参りだと思われる。生活指導してた先生がとたんに窓から逃げ出してるのよ(笑)。

進:霞は普通の服装だろう。ごくごく普通に事情を話して、情報を聞き出そう。

葵:逃げ出した生徒指導の先生の席に座って、足を机の上にでんと。

GM:高校に嫌な思い出でもあるんか?

葵:あるのかも。「地毛なんだよ!」と言っても「なんだこいつは。髪の毛黄色く染めやがって」とか必ず言われてたんだ(笑)。俺は不良か?

一同:不良だろ(笑)。

GM:よく免許取れたな。

進:前科はないから、こういうのを社会の役にたたせるためにもいいだろうって。

霞:免許取る日だけ黒く染めて、真面目そうな真ん中わけにしておいたのよ。

葵:そうそう。その日、葵を見た霞は「おはよう葵ちゃ・・・ぷぷーーっ!!」って(笑)。見るたびに「今日は試験・・・ぷぷぷーー!」(笑)。

GM:それはともかく先生に話を聞くわけやね。高校時代に部活の先輩後輩だったそうだ。ちなみに部活はテニス部。

霞:わりとミーハーな所にいたのね。

葵:ふたりはいつ知り合ったんですか。高校で? それとももっと前に?

GM:高校で知りあったようだ。狭間がいた男子テニス部にマネージャーとして入部したのが始まりのようだね。ちなみに志保ちゃんのフルネームは岡田志保。現在は就職してふつうのOLやっている。

葵:狭間が悪くなったのは高校のとき? それとも中学デビュー?

GM:悪くなったのは高校3年のときだね。それまでは普通の生徒だった。3年のとき先生を殴って退学になったそうだ。

葵:たぶんその先生が志保ちゃんに目をつけてて襲おうとしたら「なにしやがる! びしっ!」っとやって退学になって、そこで悪い友達と知り合って「人生いろいろあるさ」とそっちの道にずるずると(笑)。

GM:やはりパターンは判ってしまうか(笑)。先生はずばりとは言わないけどね。ちなみにその先生は休学扱いになったあと辞職したね。別の学校に行ったらしいけど。

霞:そいつ英語教師でさ。しかもバーコード頭で。志保ちゃんが英語の弁論大会に出場するんで個人レッスンしようと持ちかけて、ふたりきりになったとき「なあ、いいだろう」って迫っていったのよ。たまたまそれを見かけた狭間が殴り飛ばしたら「わ、私は個人レッスンしていただけだ」(笑)。

葵:いいかげんにせんと話が進まんやんか(笑)。

霞:やばい。ネタがだんだんエロゲーの方向に進んでいく(笑)。

GM:エロゲーゆうより、たんに昼メロやん(笑)。

進:わたし、狭間どうこうよりその先生撃ち殺しに行きたくなってきたんだが(笑)。

GM:かぜの便りによるといまは教師を辞めたそうだ。

葵:よかったねえ。狭間に殴られたぐらいで。葵ちゃんなら2度と女に触れないように完膚なきまで両腕壊されるで(笑)。

GM:狭間君も格闘技の覚えがあったらしく、手ひどくやったようだね。ひと月ほど入院したそうだ。

葵:ちなみに打撃系の格闘術ですか?

GM:打撃系ありの古流柔術。

葵:古流柔術。嫌なとこやなあ。

進:古流柔術ですか。家が道場かなんかだったんですか?

GM:じいちゃんから習ったみたいだね。先生は「それまでは真面目な生徒だったんだけど、あの一件以来すっかり道を踏み外してしまって」としみじみ言っている。

葵:こういう奴のセリフとはひとつ。小さいころから人に暴力を振るってはイカンと言われ続けてきたんだけど、バーコード親父を殴り倒したら人を殴り倒す楽しみに目覚めたか、それとも「これが俺のチカラ」とかって目覚めたか。

霞:いやいや。実は志保ちゃんはバーコード親父の毒牙にかけられていたのよ。

葵:おお。だからこそ手酷くやられたのか。

GM:だからそのネタはもうやめろと言うのに。

霞:ちょっとスカートはだけてシクシク泣いているところを目撃したとか。そうじゃなければあそこまで道を踏み外す理由はない!「これはふたりだけの秘密だよ」とか言いながらネクタイ締めているところを目撃したのよ。

進:職員名簿からやめた教師の現住所を調べようか(笑)。

葵:かすみ、かすみ。壊れるにはまだ早いぞ。

霞:ああ、いけない。つい。Kさんというリミッターがいないとつい(笑)。

GM:分かってると思うけど、リプレイ起こし用のテープは回ってるんだぞ?

霞:ああー!! まずっ(笑)。


 はい。しっかり録音されてました(笑)。


GM:ふたりの高校時代はそんなもんやね。そんなわけで高校3年のときに退学になってます。形的には自主ってことになってるが。

進:志保ちゃんの現住所と就職先と狭間の親の住所を教えてもらおう。バーコード先生の住所も調べたいが、まあ勘弁してやろう。狭間と志保ちゃんと親しかった生徒はいますか?

GM:志保ちゃんのクラスメートに親友がいたね。名前は岡崎真奈美。こちらも普通のOLやね。って言うか就職先もいっしょだ。幼馴染で親友っていうよくあるパターン。

霞:これで志保ちゃんの会社に行って見ると真奈美ちゃんが「ここ2・3日志保休んでるのよ」とか言われるんじゃないの?

葵:うーん。狭間が逃げている理由ってなんだろう?

進:狭間の罪状って傷害ですよね。単純にチーマー同士の抗争だったんですか?

GM:チーマー同士の抗争で3人病院送りにして警官まで殴り倒している。

葵:とりあえず志保ちゃん探しに行ったほうがいいような。何処というか誰というか拉致されているような気がする。

進:できる限り一刻を争ったほうがいいような。でないと人を撃ちたくなるシチュエイションになりそうな気がするのだが。

葵:とりあえず一刻を争ってみようか。

GM:志保ちゃんは一人暮らしですな。

霞:拉致されるのにもってこいね。

葵:4階ぐらいのマンションでピンポーンってやったら、隣のおばちゃんが「え? 志保ちゃんなら最近帰ってないわよ」とか言われそうな気がするんだが。

進:さっそくマンションに行って見よう。

GM:という訳でそういう状況です。

葵:そういう状況なんだそうだ(笑)。

進:ここに侵入するのはまずいかな? でも侵入してみたほうがいいよね。(ころころ)鍵開け4成功。お邪魔します。女の子の部屋だから家探ししなくてもって・・・しないといけないのか(笑)。女性向きの場所は霞に調べてもらおうか。男ズはリビングとか調べよう。アルバム、アドレス帳、手紙とか探す。

葵:その辺にくしゃくしゃになった紙とか落ちてませんか? 広げてみたら「志保は預かった」とか書かれてある紙(笑)。

進:そういや聞くの忘れていたんだけど、部屋は荒らされてないんですね?

GM:もちろん荒らされているとも。

葵:荒らされているそうだ(笑)。

進:探すか。

霞:タンスとかクローゼットとか、もしくは日記があれば。

葵:破り捨てられた紙が落ちてないかどうか(笑)。

GM:そりゃ狭間の部屋に落ちてるんでないかい? 探すなら探索振っておくれ。成功? 日記が見つかった。

進:後ろから斜め読み。

GM:最後の日付は3日前だね。

進:さて、銃のお手入れしようか。

霞:普段からしときなさい。

葵:一理ある(笑)。

GM:日記をぺらぺらめくっていくと2週間ほど前に狭間と別れているね。どうも志保からきりだしたようだ。「今度こそ真面目に働いてくれるって約束してくれたのに。嘘つき」

葵:じゃ、笑いながら「けっ」(笑)。

GM:「けど彼がああなったのも元はといえば私のせい」とかそのへんの葛藤がずらずらとかかれている。

霞:なんてクサイのこの女(笑)。ほんとに昼メロになってるわね。

進:狭間が退学になった例の事件のとは日記にはなんて書かれてます?

GM:教師に襲われたところを狭間に助けられ、教師と問答になってバーコードを殴り倒したんだって。けどその教師は教育委員会に顔が利いてて事件はうやむやにされ、一番ワリを食った挟間君は退学させられたんだね。

進:さて、諸君。このゲームはいまからハングマンにしようと思う(笑)。

一同:(笑)。

GM:狭間君は高校中退後真面目に働こうとしてたんだけど、悪い友達に付き合っているうちにずるずるとグレていったんだね。そのへんの経緯もかかれている。

霞:レッテル貼られて踏み外していったんだねえ(しみじみ)。

葵:どこに行っても高校中退っていうんじゃまともに雇ってもらえないだろうし。

進:最後の日記にはなんて書かれているんですか? 「もうすぐやってくる。奴はすぐ傍まできている」とか(笑)。

GM:そりゃゲームが違うって。別れてから悔やんでいる感じかな。「でもこれで彼が立直ってくれれば・・・」

進:怪しい人影に見張られているとかいうのはないんですね?

GM:それはない。「本当は別れたくない。でもこれが彼にも私にも最後のチャンス」

葵:とりあえず、けっ(笑)。

霞:双子だから同じタイミングで、ふっ(笑)。

進:親友の岡崎さんの住所はアドレス帳にない? 学校で聞いたような気がするけど。

葵:パソコンかなんかありませんか? もしあったらチャットの書き込み調べたいんですが。

GM:真奈美ちゃんの住所は学校で聞いた通りだね。こちらも独立してひとり暮らしだ。パソコンがあったらしきところは空になっている。

進:判りやすくて良し(笑)。それはそれとして真奈美ちゃんのところに行ってみよう。

GM:真奈美ちゃんのマンション。ドアベルを押すと「はーい」という返事が返ってくる。

進:岡崎さんですか? 私こういうものですと言って賞金稼ぎ免許を出そう。これこれこういう理由で狭間敏夫君の行方を探していたのですが、恋人の岡田志保さんに話を伺いにいったところ、どうも岡田さんも行方が分からなくなっているようなのです。

GM:「なんですって!?」 ばったーん! 大慌てでドアを開けるよ。「そういえばここ3日ほど志保の顔見てないけど!」

進:って言うか会社休んでるの判ってたら見に行け(笑)。

葵:会社休んでるの判ってたら電話かけるなり家に行くなりしろよ。1・2日ならともかくもう3日目だろう。警察に連絡するなり実家に連絡するなりもうちょっととか思いながら。

GM:「だって電話かけても出ないし、マンション行っても出てこないし」 それはともかく立ち話もなんだからどうぞと入れてくれる。

進:真奈美さんは大丈夫みたいだったから良しとして、中に入ろうか。初対面相手に無用心だが(笑)。

葵:中に入ってから「無用心だな」とぼそっと(笑)。まあ、いい。これこれこういう事でかくかくしかじかと今まで判っている事を話そう。

進:狭間が事件を起こして逃げちゃって、こっちに依頼がきて探してたら恋人の志保ちゃんもいないよと。さあ、どうしましょうと。

葵:心当たりはないかな。最近のふたりの様子とか、対立してたチーマーのこととか。

進:そもそも最近狭間と会ったことがあるのかな?

GM:真奈美ちゃんは最近狭間君と会ってないみたいだよ。

霞:「あたし、あの人のことやめなさいって志保に言ってたんです」とか(笑)。

葵:いや、真奈美ちゃんも挟間君のこといい奴だって知ってると思うぞ。なぜかは知らないが。

GM:だから幼馴染だって。高校3年までは真面目君だったんだから。

進:我々としては志保ちゃんが挟間君をどこかに匿っているんだったら問題ないんだけど、それ以外の場合だと非常に問題がある訳で。

霞:いやいや。じつはこっちの幼馴染も挟間君のことが好きだったとかで志保を陥れ――いえいえ(笑)。

葵:陥れるのはないんじゃないか?

進:志保ちゃんが挟間君を匿っていることを考えて、その場合志保ちゃんが隠れているところはないかなと聞いてみよう。

GM:隠れ場所ねえ。「立ち寄りそうなところは私のとこか志保の両親の家とかだけど・・・。あまり出歩く娘じゃなかったからそれ以外は思いつかないなあ」

進:真奈美ちゃんに確認の電話を入れてもらおう。志保ちゃんの両親に。

葵:それがいいな。我々がかけるより真奈美ちゃんのほうがいいだろう。ちなみに葵は「真奈美ちゃん」と呼んでます。

霞:なれなれしく(笑)。

葵:そうそう。「真奈美ちゃんに電話かけてもらおうか」こういう性格です(笑)。

GM:真奈美ちゃんはさっそく電話を入れてくれる。

進:今日会社を休んでいたから心配になってとか理由をつけて。

葵:マンションに電話入れたけど出ないから、実家に帰っているのかと思って電話してみたというセンで。

GM:そのセンで攻めてもらったけど、両親も始めて聞いたというリアクションだね。

進:「まあ今日休んだのも風邪かなんかで寝ているだけかもしれませんね。電話に出なかったのもちょうど病院行ってた時だったとか。あとでマンションに様子見に行ってみます」とお茶を濁してもらおう。

葵:ホワイトボードにカリカリカリと真面目な顔で質問事項書き込んで見せる(笑)。

進:さてこれからどうしよう。やっぱ拉致られたのかな? みょうな見張りもいたし。

葵:さっきの若い衆がどこの組かを調べるのはしんどそうだし。

進:チーマー関係から洗っていくか。当初の方針に戻って。

葵:ロック・クラッシュの敵対チームってどこだろう?

GM:チーム名考えてない。岩割りだから敵対はどこだろう?

葵:岩。地形ときたら普通反対は風。じゃ、赤い嵐ってことで。

GM:レッド・ストームか。チームカラーは赤ってことで(笑)。

進:とりあえず敵対側から調べるか?

葵:うーん。狭間のチームから調べるのがスジだな。話を聞いてみて「なんだてめぇは。怪しい野郎だ」「てめぇが狭間さんを」といわれた瞬間ぶちのめして話を聞くとか。

進:真奈美ちゃんには「こういう状況ですので身辺には十分気をつけてください。なにかあったら連絡します。変なことはしないでくださいね」と注意してから立ち去るとしよう。

GM:「え? でも警察に連絡しないと」とか言ってるが。

進:それは我々がやります。ご安心ください。

GM:ほんまかいな(笑)。

葵:一応、俺達は間接的とはいえ警察の依頼で動いているようなものだからな。

進:最終的に挟間君を警察に連れて行く予定ですし。嘘はついてない(笑)。

葵:嘘はついてない。よし、よし、よし(笑)。とりあえずロック・クラッシュのほうかな。溜まり場ってわかるんだろうか?

進:チーマー連中の写真があることだし、狭間のバイト先のガソリンスタンドに行って誰かに聞いてみよう。今度こそレギュラー満タン。ときに挟間君の知り合いのこと知りませんか?

葵:普段どこにたむろっているか知りませんか?

GM:「狭間ですか。あいつも2週間前志保ちゃんにフラレて自棄になってたからなぁ」なんか呑気に言っている。

進:挟間君の知り合い連中どこにいるか知りませんか?

GM:これこれこういう所だと教えてくれる。

進:ではガソリンも満タンになったことだしそこに行って見ようか――の前に、事件のあと志保ちゃんが来たとか他の連中が我々と同じ狭間のことを聞きに来たとか、警察は聞きに来ただろうけどほかに来たとかありませんか?

GM:(ナイスな質問だ)そういえば、賞金稼ぎの連中がふたり来てたなあ。あんた達と同じことを聞いてったよ。

葵:さっきのヤクザの連中だな。間違いなく。「それはおかしいな。賞金稼ぎにもルールはある。優先権はいま俺達にあるんだ」

進:今度その連中がきたら連絡くださいと携帯の番号を教えておく。さて、たむろしている場所はわかった。そこに行くとしよう。


ヒマ○リの恐怖(笑)


GM:溜まり場は場末の喫茶店だ。入り口のガラスはヤニでまっ黄っ黄になって中が見えない。詳しい様子はわからないが、中には数人いるようだ。

進:葵の肩をぽんとたたいて「任せた」。

葵:ではつっかつっかと歩いて行って、ぎいー。なかに入ると近くの奴に「よう」と挨拶しよう。

GM:「なんだてめえは。ここはお前らのようなヨソモンの来る場所じゃねえぞ」と恫喝している。

霞:見た目は相応しいよね。

葵:ふっふっふ。では知力チェックしてもらいましょうか。相当有名ですよ、俺。

GM:(ころころ)恫喝している連中に後ろからこそこそと耳打ちする。さっきまでガンつけてた若いしはサーっと青ざめて「お、おめえはヒマ・・・!」最後まで言いきる前に回りの連中がそいつの口元をふさぐ。「馬鹿! それを言っちゃならねぇ!」(笑)。


 葵のフルネームは日向葵(ひゅうが あおい)と言います。これはいわゆる「ヒマワリ」とも読めます。
 子供のころからそうアダ名されていてましたが「名誉重視」な葵はそのアダ名を嫌っており、そう呼ばれるとぷつっとキレて暴れまくります。これは相当評判になっていて、葵の強さもあって(柔道レベル21。腕間接技能26!)もはや正面きって言える度胸のある不良はいません。下手に反撃すると「バーサーク」するし。


葵:絶対そう来るでしょう。それはパターンだし(笑)。ヒマワリと言いかけてやめるという。ではにこっと笑ったあとつっかつっかと近寄って「ひま・・・」なんだって?(笑)。

GM:「い、いえ。今日はヒマだなーっと」(笑)。「なっなっなっ」周りの連中に必死にふっている。「日向さん。どうぞこちらへ」と中に案内してくれる。

葵:少し聞きたいことがある。おまえ達のリーダーの狭間の居場所を知りたいんだ。知らないか?

GM:「挟間さんの居場所? そういえばここんとこ百地のところに転がり込んでるって聞いたな」 フルネームは百地兵助ね。

葵:百地? またアナクロな名前で。

進:百地ね。そいつのヤサを教えてもらって、挟間はどっかの組とつるんでるのか、それとも敵対チームのほうについてるのか聞こう。

GM:「ウチは組とは無関係ですよ。挟間さん、そういうの嫌いだから」

霞:病院送りにしたチーマーがじつは2代目だとか関係者がいたとか。

葵:レッド・ストームがじつは晴嵐組とか会とかの下部組織で、若いしの養成組織になってるとか。

進:そもそもどういう理由で喧嘩になったんだ?

GM:「はやい話が肩が触れたのガン付けたので揉みあいになって。挟間さんあの時機嫌悪かったからなあ」レッド・ストームも組とは無関係だね。「俺たち街の不良だし」(笑)。

霞:たんに振られてムシャクシャしてただけなのね。

葵:ということは教育関係に顔が利いてたバーコードが、じつは組関係にも顔が利いてて――それだと今ごろになってちょっかいかけてくる理由は薄いよな。

霞:やっぱり忘れられなかったのかしら。「し、志保ちゃん」とかって(笑)。

GM:(ぶり返したな(笑))

進:あれから挟間の恋人は見てないか聞こう。あと我々以外に挟間のことを聞きに来た連中がいないかどうか。そういえば基本的なこと聞いてなかったけど、最近百地を見たかどうかも。

GM:後ろの連中とぼそぼそ話し合って「志保ちゃんはあれ以来見てないっすよ」。挟間のことを聞きに来た連中はいないけど、百地を探してる賞金稼ぎがいたことを教えてくれる。あいつ、なんかやったのかと噂になってるそうだ。肝心の百地だけど、ここ2・3日見てないそうだ。

葵:百地が立ち回りそうな場所を知らないか? あと棲家も聞いておく。

GM:溜まり場はここだね。あと近くの飲み屋にも出入りしてる。棲家も教えてくれたよ。

進:どうする? 何人か連れて行って百地のヤサに行くか? 見ず知らずの我々だけで行くより、仲間のチーマーがいたほうが出てきやすいだろうし。

葵:不良の基本としては「世話になったな。何かあったら俺のところに来い」って去っていくのが基本じゃないかと思うんだけど(笑)。

進:ではそれでいこう。連絡先を教えておく。「挟間か志保ちゃんか百地を見かけたら連絡してくれ」

霞:やはり、バーコードが教師を首になったことを妬んで志保ちゃんを浚っていったというセンを押したいんだけど(笑)。

進:今ごろになってちょっかいかけてくるかね。可能性は少ないと思うのだが?

葵:しかし、いまのところ一番高い。

進:その通りではあるのだか・・・ていうか、それがいちばん気持ちよく仕事ができる。バーコードなら手足の2・3本撃ち抜いても良心痛まん(笑)。それはともかく百地のヤサに行ってみよう。距離はどのくらい?

GM:ここから3キロってとこだね。

葵:では車で行くか。

GM:では百地君のアパートだ。いまの時刻は夜の9時。

進:周囲に怪しい人影は? いちばん怪しいのは我々だがそれ以外(笑)。

GM:視覚のチェックしておくれ。(ダイスの目を見て)7成功? 周囲を見渡したが怪しい人影は見えない。

進:お邪魔しまーすと言って鍵開け。(ころころ)2成功。

葵:どんな様子ですか。荒らされてます?

GM:荒らされてるねえ。

進:百地は見えない? 死体が転がってないだけましと考えようか。

葵:「あ、忘れてた。死体が転がってるよ」とか言われたらみんなで「えー!?」(笑)。って言うか忘れる問題か?(笑)。

一同:(笑)。

GM:百地君はコンピュータ関係に強かったらしいね。いろいろとその手の機材や雑誌が散乱している。ま、荒らされているわけなんだが。

進:肝心なパソコンがないと。

GM:本体からハードディスクが抜き取られている。CDメディアやフロッピーものきなみ無くなっている。

進:・・・いかんなぁ。なんかずいぶん組織立って動いてる連中のようだ。どこともめたんだ挟間は。

葵:いかんなぁ。

霞:やはりバーコードよ。

GM:(えーかげん、そっちのネタから離れろ)

葵:バーコードのセンが強そうだな。そのほうがすっきり仕事ができるが。

進:すっきり始末もできる。

GM:(うーむ。そっちのほうにばかり話がいくな。情報出てないから仕方がないけど・・・まるきり関係ないんだが)ときに葵、電話がかかってるぞ。

葵:「日向だ」 誰からですか?

GM:ロック・クラッシュの若いしだ。名前はAと言うことで。「あ、日向さん。Aです。さっき仲間に聞いたんすけど・・・狭間さん、保釈金つくるために車売ったらしいっすよ。そんとき狭間さんオリん中にいたんで、代わりに百地に行かせたらしいっす」

進:それは前から使ってた車?

GM:んにゃ。ここ最近手に入れたベンツ。

進:なるほど。よくわかった(笑)。一応聞いてくおくがどうやって手に入れたんだ?

GM(A):「そいつは聞かぬが華っす(笑)」

葵:だろうな(笑)。で、その車を売りにいった店は?

GM:「高木自動車っす」 知力チェックしてくれる? 成功したら聞いたことがあるよ。修理工場なんだけど、裏では盗難車の売買やばらしとかやってる。「結構たたかれたそうっす」だから保釈金満額たまらなくて結局クロミツから借りたんだけどね。

葵:そうか世話になったな。高木自動車にいってみるか。

進:この時間なら商売繁盛のほうだな。

霞:すこし様子をうかがってみようよ。それらしいベンツは見える?

GM:(いつの間に来たんだ?)視力チェックしてくれる? 夜中だから−4修正で。

霞:今回「暗視」持ってないのよねえ。(ころころ)失敗。

葵:−4修正なんて成功するわけがない。

進:(ころころ)成功度2です。

GM:それらしい車は見えないね(てゆうか盗難車堂々と表に出しとくかい)。工場からは作業中らしい音が聞こえてくるよ。溶接とかボルト回し機の音とかね。

霞:覗けそうな隙間はない? あるなら覗いてみるけど。

GM:エンジン降ろしたりその他いろいろ作業中だね。

霞:ベンツばらしてる?

GM:ベンツじゃないね。人気のRV車だ。よく見るとナンバープレートなかったりするし。

進:人影は?

GM:作業服着たのが3人いるよ。内ひとりが年配の親父で高木社長だ。

進:問題なさそうだから入っていこうか。ノックしても聞こえないだろうけど、一応礼儀として。

GM:まったく聞こえてない。気づきもしない。

進:「邪魔するよ」扉を開けて入っていく。

GM:さすがに扉を開けると気がつく。ばっと振り返って「なんだお前たちは!?」

進:仕事を続けてくれ。邪魔する気はないから。

葵:いま「邪魔するよ」って言ったじゃん。後ろからボソッと突っ込もう(笑)。

進:葵君。そういう突っ込みは明日の朝までとっておきたまえ(笑)。

GM:「こまるよ勝手に工場に入ってきちゃ。今日はもう店じまいだよ」 他のふたりはともかく葵がいるからな。車売りに来たのかと思ってしまうな(笑)。

進:営業はいいんだ。ちょっと話を聞きたいだけさ。

葵:営業は終わっている? それなら好都合だ。俺たちは客じゃないからな。

GM:客じゃない奴は出てけ(笑)。

進:それはともかく高木の親父さんはいるかい? 顔見知りのような顔で堂々と尋ねよう。

GM:(第一印象ロールしてもいいけど・・・やめとくか)「親父さん。誰か来てますよ」それを聞くと、向こうで作業してた高木社長がやってくる。「なんだいあんた達は?」「え? おやっさんの知り合いじゃないんですか?」「俺は知らねえよ」

葵:知らなくて結構。聞きたいことがあるだけだ、と言って前に出よう。

GM(高木社長):「礼儀をしらねぇガキだぜ」

葵:「あんたも若いころはこんなんだったろうぜ」と言って写真を見せる。

霞(いきなり高木社長になる):「どうやら俺の修理工場格闘術をしらねえようだな」と言ってスパナを手の上でパンパンと(笑)。

一同:(爆笑)。

葵(高木社長):「俺にバール扱わせたら右に出るものは居ねえ。そう言われてるんだぜ」(笑)。

霞:安っぽい北斗の拳って感じ。そんな格闘術つくるんじゃない(笑)。

GM:(自分から話をふっただろうに(笑))

葵:それはともかく狭間の写真を見せる。

GM:写真を見た高木社長は「敏夫じゃねぇか・・・死体でも上がったか?」

進:いや。上がるんじゃないかと探しているんだが。

GM:「なるほどねぇ・・・あいつも運の悪い奴だ」

進:狭間の入れたベンツがどうなったか知ってるか?

GM:「ああ、持ち主が来て持って帰ったよ」

進:持ち主か・・・どこの連中だった?

GM:「聞かねぇほうがいいと思うぜ?」

葵:その「聞かねぇほうがいい」事を聞きに来たのさ。ここはカッコつけないとね(笑)。

GM:葵のセリフを聞くと高木社長はにやっと笑って「面白い奴だ。そんなに聞きたいなら教えてやるよ。ベンツの持ち主は銀盛会系組――」

葵・霞・進:ぎんせいかい!!

葵:ということはやっぱ――ああ、ちがうか。チームとは関係ないか。もしチームとかだったら「シルバー・スター」って名前にしようとか思ったけど(笑)。

GM:(銀星会じゃなく銀盛会なんだけどね)「銀盛会系大脇組の若頭、川原三郎の車だよ」

葵:そうか。狭間ひとりだけならほっといてもいいんだが、あいつひとりだけじゃなくなったようなんでな。・・・なくなってるよね?(霞・進に同意を求める)。

進:一般事項として聞いておきたんですけど、銀盛会はウチのとことケンカしてますか?

GM:ケンカしてますな。

進:うーむ。話しつけておいたほうがいいのかな?

霞:知り合いのほうは竜神会系?

進:いや。私は組の関係者じゃないけど。たんに知り合いが組長なだけで。

GM:全員知力チェックしてくれる? 成功したら大脇組は腕のたつ殺し屋を雇っていると聞いたことがある。進の知り合いの関東鬼塚組の若い衆も何人か世話になって、いい病院を紹介してもらったことがある。港に浮かんだのもいたとか。

葵:その殺し屋に?

進:ケンカになる前に先に話しつけとかないとまずいかな。狭間と大脇組以外に誰かこなかったかな? 百地は来なかった?

GM:「来たのは大脇組の若いしだけだよ」 百地は来なかったって。「百地は単に車運んできただけで関係ないと思うんだがな」

葵:そんな理屈が通用するような連中じゃない・・・そうだろ?

霞:あの手の連中には道理もへったくりもないしね。

GM(高木社長):「まぁな」

葵:これで百地はまったくの別口だったりしたら大笑いなんだけどな。

進:で、他に気づいたことはなかったかい?

GM:「そういえば、やたらとトランクを気にしてたようだが・・・」

進:それはよくあることだからな。

霞:車調べたかったけど、持ち主のとこ帰っちゃったか。

進:親父さんの感触としては「粉」と「カタ物」どっちだと思う?

GM:「俺の勘だとどちらでもないな」

葵:黒くて硬い大人のおもちゃでも、白くてさらさらした大人の薬でもなかったと。

進:単に車盗まれて面子が立たないと?

GM:「やたらと後ろのトランク気にしてたからな。何かがあったのは確かだろうぜ」

葵:銀盛会系のなになにって言ってたっけ?

進:銀盛会系大脇組若頭で名前は忘れた。

GM:川原三郎。

葵:河原三郎。・・・ベンツを狭間が盗って、高木自動車に持ってきて売って、後ろに何か隠されてて、もう持ち主が持って帰ってんだよな。

霞:うん。

葵:で、持って帰ったときには隠してたものがなくなってて、襲われているわけか。

進:それがいちばん可能性高いな。単純に車盗まれたからむかつくって理由じゃないだろ。

霞:それで女とかさらったりしないでしょ。

進:こんなことろか。そろそろ失礼しようか。

GM:(シナリオを見直して)あ、忘れてた。もう一回知力チェックして。

進:(ころころ)4成功です。

GM:大脇組が雇ってる殺し屋賞金かかってるよ。全部で350万。相当ヤバイふたり組みらしい。

葵:ふたり組み! そのふたり組みは男? 女?

GM:男の兄弟だ。

葵:やっぱ言ってんじゃないんか? 「わかったよ兄さん・・・悪いこと、するんだね」「愛しています。殺したいほど」とか言いながら、こう注射器をぷちゅっと(笑)。

霞:やだなあ。

GM:大脇組の若し――じゃなくて鬼塚組がたよ。

霞:ぎんせい会ならダンディ鷹山のほうが詳しいんじゃない?

葵:行って見ようか。港署(笑)。

進:ピポパ。という訳で鬼塚組に電話かけてます。鬼塚組が出たら「夜分にすまないな。組長は居るかい?」

GM:「ああ、これは・・・」苗字が出てこん(笑)。

葵・霞・進:「あそうさん」(笑)。

GM:思い出せなかったんだよ(笑)。

葵:いまのはマスターのセリフじゃなく若い衆のセリフなんだよ。きっと(笑)。

進:後でオシオキだ(笑)。

GM:「組長ですか? しばらくお待ちください」といって保留になるんだが、しばらくしたらダンディな渋い声の男が出る。「しばらくだな」イメージ的には「ガンダム0083のガトー」

霞:それは渋い(笑)。

進:夜分すまない。大脇組の連中ともめるかもしれないから先に連絡しておこうと思ってな。あと、大脇組についてほかに情報ないか?

GM:「大脇組か・・・。最近、都議員の誰かと接触しているようだ。裏からな」

進:都議員か。誰かわからないか?

GM:「調べておこう」

進:すまないな。なにか判ったら連絡してくれ。

葵:殺し屋の情報は?

進:ついでに調べてもらいます。とりあえず大脇組ともめそうなんで、先に声かけとこうと思っただけなんで。都議員か・・・楽しくなりそうだなあ(笑)。

葵:例の教師と都議員が同一人物だったりとか。

進:ますます仕留めがいがありそうだ。

霞:ス○キム○オだったりして(笑)。

GM:そりゃ国会議員だろ。

進:どうする? (葵と霞に)情報がくるまで待つか?

葵:そうだな・・・忘れてたけど、葵が工場にいる間は、スパナ落としたりボルト折れたりとかいろいろあるはずだから。なにか訳のわからない不幸がこの工場襲ってるから(笑)。


霞:葵は「不幸の運び手」の特徴持ってるしね。「今日はもうしまいだ。ゲンが悪い」(笑)。


コダワル霞と不意打ちの恐怖


GM:翌日の昼くらいに電話がかかってくる。鬼塚の組長だ。「川原が接触している議員の名前がわかったぞ。井上という議員だ。井上は次の国会議員選挙に出るという噂だ」

進:それがなんで志保ちゃんを?

GM:(志保ちゃんとは直接関係ないんだが・・・)

霞:裏工作資金用の金を貰って入れておいたらパクられて。

葵:「あの金どこにやりやがった」ビシビシビシ(往復ビンタ)っていうんで「この女がどうなってもいいのか。ああーーん?」っていうパターンか?

霞:そうそう。やたらドピンクのベットが置いてあって、ビデオカメラいっぱいあって(笑)。

葵:好きやな、君。まだテープは動きよんで(笑)。

霞:あいやーー(笑)。

GM:「なんでもこの井上って議員は女好きで、いろいろ手を出しているらしいな」

霞:ああ、志保ちゃんが。

進:やはりハングマンの出番か(笑)。

GM:で、この井上君は公共事業関係に顔がきくらしい。

霞:建設族ね。やっぱりム○オハウス作っているのかしら?

進:建設族だから組とつながりがあると?

GM:そうでもないらしい。川原が井上にちょっかいをかけているようやね。「なにか弱みでも握られたんだろう」

進:スキャンダルな写真でもとられたか。

GM:それだけでもないらしい。「井上とつながりの深い土建屋連中が慌てている。しばらく前に都の公共事業工事発注で談合情報が流れたな。その辺のなにかを掴んだんじゃないか?」

進:このままほっとくと大脇組の支配力が強くなるな。

GM:「ま、面白くないな。そう言えば別の若い男が井上に接触しようとした形跡がある」

葵:狭間君か。

霞:(ぼそっと)よくも志保を(笑)。

進:こまったちゃんだな。さて、どっちを捕まえるかな。

葵:犯罪暴いても金にならないからな。

進:すっとするけどね。

葵:葵にとって重要なのは暗殺者ふたりの賞金350万だけどな。なんとかひとりずつバラバラにして各個撃破すれば・・・。

進:暗殺者は大脇組が雇っているから、いてこませば出てくるだろうし。とりあえず都議員は置いといて、私的には大脇組からなんとかしたいな。それよりも優先順位は狭間を捕まえることだけど。

葵:狭間は大脇組につかまってると見たほうがいいのかな?

進:大脇組を探るか。

GM:大脇組の連中は散らばって誰かを探しているようだ。

葵:それは若い男?

GM:若い男らしい。

葵:若頭の車に積まれていたものが、井上って議員を脅していた材料って可能性もあるのか。

霞:なんだろ。死体だったりしたらやだな。

葵:そんな気はした。

進:ちょっとはねちゃったのよ、とか。

葵:それを運んでいるときに盗まれた・・・けど挟間君そんなもの持ち運ぶか? ・・・じつは若頭の危ない趣味を知ってしまった! アニメのフィギュアかなんかを隠してた。「ああああ! ぼ、ぼくの人形が!」(笑)。

進:都議員を脅す証拠は?

霞:都議員がそうだった(笑)。

葵:都議員のフィギュア盗んでおいてあった。「ぼぼぼぼぼ、ぼくのリンちゃん!」(笑)。

霞:こんな趣味世間体にかかわりますぜ。議員さんよう(笑)。

進:そ、それが私のものだという証拠は?(笑)。

葵:「証拠? おや。証拠がほしいと?」ってな感じで、こう懐からうれしそうに着せ替えたりほうずりしてる写真を(笑)。それはおいといて、挟間君は捕まってない可能性が高いか。

霞:そうね。まだ逃げ回っているみたいだし。

進:そのへんは大脇組をつついてみれば判る。

葵:ときに大脇組が雇っている暗殺者ふたりに関する情報ないですか? 敵に回さなければいけないのは確実みたいだし。獲物は何かとか。

GM:相当危ない連中らしいね。

進:どういう危ないだろう。

霞:おっきなタンク背負ってて、つねにヒロポン静脈注射してるとか(笑)。

GM:そういう危ないじゃない(笑)。女子供でも眉ひとつ動かさず殺せる。兄貴は頭が切れて、弟が腕自慢だ。

葵:兄貴は白いFCに乗ってて弟は黄色のFDだな(笑)。そういうイメージで作っているんだったら弟は相当の腕だぞ。

霞:うん。そうだね。野生の勘で攻めていくという。

葵:理論もなにもなく(笑)。

GM:Dネタはここまで(笑)。ふたりとも得意な獲物はハジキだね。事故に見せかけて殺すという方法も何度かあるみたい。ふたりとも二丁拳銃を使うようだ。黒いコートとサングラスを愛用しているよ。(霞を見て)そっちの危ないじゃない(笑)。

霞:(コートをバッと広げるしぐさで)「なっ!」(笑)。

進:見てわかりやすそうな格好だ(笑)。殺し屋はなあ・・・別に狭間殺してもいけないだろうし。

葵:さて、結局どうなんだろうな。

進:大脇組の若い衆でも捕まえて聞き出しますか。

葵:それでもいいんだけど。

進:大脇組の事務所は知ってるんですか?

GM:知っててもいいよ。とくに進は。鬼塚組と敵対関係にある組事務所はチェックしてあるだろうし。

進:さいですな(笑)。とりあえず大脇組の様子を探りに行こう。どんな連中が出入りしてるかとか若い衆の様子とか。

葵:そうやね。近くまで行って車の中から様子をうかがおう。

GM:では大脇組の組事務所だ。一応普通の会社を装っているんだけど、出入りする人間はどう見ても一般のサラリーマンじゃないね。頬に傷あったりとか強面の連中ばかりだ。

進:人の出入りはどうですか?

GM:頻繁に出入りしている様子はないよ。ときたま若い衆らしいのが帰ってきたりとか出てったりとか。・・・視覚力チェックしてくれる?

進:成功してます。

葵・霞:失敗。

GM:進は事務所から数人の男達が出てきたのを発見した。4人の若い衆と、それとはあきらかに違う雰囲気の40代位の男だ。

葵:幹部かな?

霞:たぶんそうじゃない?

GM:そいつは若い衆にあれこれ指図すると、ひとり連れて車に乗り込んだ。残りの若い衆は徒歩で街中に歩き出した。車は別方向に向かうようだね。

霞:どこ行くんだろ。

進:さて、どちらを追うべきか。やっぱ幹部だよね。

GM:しばらく車を追いかけると分かるんだが、どうも港に向かっているみたいだ。

葵:はいはい。じゃ、港の倉庫街について中入ると志保ちゃんが捕まっていると。だとわかり易くていいんだが。

GM:その通りだ。

霞:いやん(笑)。

GM:志保ちゃんがいるかどうかは分からないが(笑)。たしかに倉庫が立ち並ぶブロックについた。端っこの倉庫の前に来るとシャッターが開いて中から数人の男が出てくる。車はそのまま中に入っていくよ。

進:離れた所に車を止める。

霞:倉庫の構造はもろそうですか? スレート葺いている鉄骨組みとか。

GM:バラックとは言わないがもろそうだ。外壁は棒かなんかで殴りつければ簡単に破けるだろうね。

進:さあて、様子をうかがいに参りましょうか。

葵:防弾メットが欲しいとか思いながらフルフェイスのメットをかぶる。

霞:あたしは特殊部隊がかぶるような頭巾でもかぶっておこうかな。むにゅむにゅと(笑)。

進:しばらく周りの様子を見てから近くによってみる。

GM:近づくなら忍びでどうぞ。

葵・進:そんなものはない(笑)。

霞:あたし持ってる。13だけど。じゃ、先行するね。

葵:忍びの技能なしっていくらだっけ?

進:敏捷−5ですな。

葵:だめだ。今度取ろう。

霞:行く前に覗けそうな隙間探す。ありそう?

GM:視覚チェックをどうぞ。

霞:(ころころ)なんとか成功した。

進:霞に先に様子見てもらって、問題なければゆっくりと近づいていこう。じりじりと。

葵:中を覗いてみるとあられもない格好の女がいたりして。

霞:いやん。それいい(笑)。

葵・進・GM:いいんかい!(笑)。

霞:あられもない狭間じゃ面白くないじゃん(笑)。

葵:それはそうだけどっ(笑)。

霞:(ころころ)忍びはぴったり成功。

葵:んなことに気を取られてるからそうなるんや(笑)。

GM:気づかれずに壁際まで来られたよ。車から出てきた幹部が声をかけるよ。「ガキと女はまだ生きてるか?」

葵:ガキも捕まってるんや。・・・てことは逃げてるのは百地? っていうか捕まってるのが百地か(笑)。

進:そうやろ。

GM:「そろそろ時間だ。準備させろ」とか言ってます。

霞:まずいなあ・・・他に出入り口ないかな?

葵:この時間だって言うのは「ま、お前らには悪いが結婚式はあの世で挙げるんだな」とかいうパターンか?

霞:コンクリートの靴履かされるのかしら?

進:安直に考えれば取引の時間だってことなんだろう。

GM:「ガキのほうは始末していい。必要なのは女だけだ」

霞:囚われているのはやっぱり百地のようね。

進:中にいるのは何人ですか?

GM:幹部入れて7人。みんな聴力チェックしてくれる? 成功した?「あのふたりは先に行ってるんだな?」「へい。先行してます」「いいな。手はず通り娘とブツを交換したらふたりともばらせ。逃がすんじゃないぞ」「大丈夫っすよあのふたりがいるから」「俺は気にいらないっすよ。やつらうす気味悪くて」とか聞こえてくる。

葵:なんだ。殺し屋ふたりはいないんだ。

霞:さて、心置きなく暴れましょう。

進:幹部の男ひとり残しておけば話は聞けるだろう。車は何台ありますか?

GM:幹部が乗ってきたのとバンともう1台乗用車があるよ。

葵:車はタイヤ撃つなりすれば大丈夫だろう。さてと狙撃ポイントでも探そうか。

霞:せっかくライフル持ってきてるしね。

葵:AK出してきて防弾盾を傍において。

進:中を覗ける窓をチェックして・・・倉庫の扉以外に出入り口ありますか?

GM:倉庫のシャッターの傍に人間用の出入り口があるよ。倉庫には裏口もある。

葵:下っ端とはいえ殺しちゃったら犯罪者だよね?

GM:世の中には正当防衛というものもあるが。

葵:先に撃っちゃったら正当防衛もなにも・・・しかし数で負けている以上、先に撃たないとどうしようもないし。

霞:証言する人間がいなけば(笑)。

葵:おお(笑)。

霞:終わった後で、連中の持ってる銃パンパン撃っておいて、正当防衛ってことで(笑)。

葵:あと(自分の腕を指して)この辺撃ってこの辺。「腕使えないようにするなよ」とかって(笑)。

GM:その時ちょうど地震が。

葵:パン! 「おおう!」(笑)。

GM:これで完璧な正当防衛。証拠もばっちり。

葵:そうなんだけどよ。止血剤くれねえか、止血剤(笑)。

進:志保ちゃんと百地君に証言してもらえば大丈夫だろう。

霞:助けてもらったら、あたし達に不利な証言しないでしょ(笑)。

GM:ちなみに倉庫には中二階があってそこが事務所のような感じになってる。どうもふたりはそこにいるみたいだ。中二階の事務所の入り口にふたり見張りがいて、残りの5人は下にいる。

進:志保ちゃんと百地君は上か。できれば上から侵入したいとこだが・・・無理かな。

葵:下の連中先に仕留めてもいいんじゃない? 人質とられても気にしないし。

GM:(をい)

葵:上ふたりはいきなり狙って撃つのは位置的に無理なんじゃないか?

GM:知力チェック−6修正で成功したら上のふたり狙えるポイントを見つけることができる。

葵:(ころころ)あ、成功してる。

GM:(をい。ほんとに見つけるか)ポイントが見つかった。

進:7成功でこっちも見つけた。しかし私には無理だ。ライフル持ってないし。

葵:葵はライフル技能、たぶんいちばん低いと思うんだけど。

進:私はライフル技能知力修正つけて13しかないけど。

葵:葵は知力修正ないから12レベル・・・しょせん俺なんて柔道野郎さ!(笑)。

霞:しょうがないじゃない(笑)。

葵:ま、冗談はさておいて。

進:とりあえず制圧するということで。どのように攻める?

葵:下から攻めるというのは? 下から攻めれば出入りと勘違いしてくれるかもしれないし。下の雑魚片付ける。4人片付けられたらラッキーだ。最低ふたりは確実に仕留める。

進:我々は外から撃つから遮蔽物の影にいることになるのかな?

GM:倉庫の壁材は盾にできるほど厚くないよ。ライフルはおろか拳銃弾でも簡単に貫通する。けどルール的にいえば見えない相手を攻撃するわけだから相当修正つくけどね。

葵:相当の腕がないとあたらないな。

霞:適当なガンポート探して外から撃つほうがいいのかしら。

葵:適当なガンポート探して、まず下の4人を仕留めることを目標にしよう。ガンポート探してAK構える。

霞:出入りだと思えば上のふたりも降りてくるよね。

葵:若い衆にとっては娘っこより幹部のほうが大事だろ。

進:我々はばらけて攻撃するか? それともかたまって撃つか?

葵:撃つときはいっしょでいいんじゃない? それ以後はよく言えば臨機応変。悪く言えば行き当たりばったり。

GM:適当なガンポート探せたかどうかは代表がサイコロ振って。

進:では私が。(ころころ)6成功。

GM:6人まで同時に狙えるポイントを見つけた。

葵:7人いるのに。上のひとりが陰になってるのか。

進:べつに上ふたりの下4人でもいいんだけどな。

葵:幹部以外全員狙えるでもいいんだけど。

GM:幹部も入ってる。上のひとりが陰になってるんやね。はっきり言って不意打ち状態だから好きにして頂戴。


 不意打ちなのをいいことに、それぞれ全開まで狙いをつける賞金稼ぎたち。しかも恐ろしいことに遠慮なく急所を狙います。
 いくら賞金稼ぎとはいえ、これははっきり言って犯罪です。遺体を調べられたら警察に突っ込まれることは確実でしょう。裁判沙汰になれば法廷でも不利になります。しかし、これはある意味しかたのないことです。
 現代の銃撃戦では倒せるときに倒せなければ手痛い反撃を受けます。防弾着とはいえ絶対でなく、ライフル弾なら簡単に致命的なダメージを喰らいます。回復魔法のない現代戦では先に倒さなければ死ぬのは自分なのです。
 ただでさえシビアなガープスの戦闘は、銃が絡むことでより致死的になるのです。


進:さて、では撃ちますか。幹部の脚を撃ちます。成功で6ダメージ。

GM:うっきょーと叫びつつ倒れる。おまけに朦朧状態。

葵:雑魚Aのお脳を狙って撃つ。あたって18点。頭蓋骨の2点引いて脳は4倍ダメージだから64点ダメージ。

GM:生きとるわけない。脳みそ破裂してる。

葵:か、可哀想なことを。

一同:自分がやっといて(笑)。

葵:ライフル使っての不意打ちならこれくらいせんと(笑)。人数で負けてるしラストバトルじゃないから怪我するわけにいかないしね。

霞:雑魚Bを同じくお脳を狙って撃つ。成功の20点ダメージ。

GM:だめだな。死にました。

葵:生命力12でちょうど死亡ダメージ。

GM:というか、雑魚君だからマイナス生命力で死ぬ運命なんだが。「あ、兄貴ぃ!」「憲次ぃー!」 いきなり脳みそはじけたから恐怖判定だな(ころころ)。朦朧してる。朦朧してる。

霞:さーて(笑)。

葵:こっちはもう一度狙わないとあたらないから。朦朧から回復するまで狙ってみようか。

進:普通に撃ったほうがいいかな・・・一回狙うか。上の奴狙う。

葵:こっちは下のC。

霞:下のD狙う。それにしてもロシア製の武器っていいなぁ。安くって。あんなに安価に買えるとは思わなかった(笑)。

葵:俺も今度買おうかな(笑)。

進:私に撃たれた者は幸せだ。このふたりと違って(笑)。上の奴狙って撃つ。(ころころ)あたり。

GM:「うおっ!」衝撃で2・3歩後退するんだが・・・普通なら手すりかなんかで停まるんだけど、「不幸」にもちょうどなかった場所によろけちゃったんでそのまま下に落ちていく。どすん! 誰かさんが「不幸の運び手」なんてもってるしね(単にマイナス修正するよりこちのほうが”らしい”だろう)。

葵:・・・ああそうか。自分でも忘れたけど、周囲にいるものはマイナス修正受けるんだ。人命救助の場面には使えんキャラだなぁ(笑)。

進:悪いことしてしまった。

葵:Cを狙って(ころころ)当たり。15点だから13点の4倍。

GM:C君も死亡。

霞:あたしはDを撃つ。お脳をぐりぐりと(ころころ)当たり。

GM:(ころころ)あ、おしい! もうちょっとでかわせたのに。

葵:へたに受動防御成功しても、反動値付けてもう一回狙われて撃たれるだけだし。さらにショックな状況になってただろう。

霞:ダメージは25点。

葵:正面入口に向かって走りますね。

GM:体力ロールに成功すれば壁ぶち抜いて入れるよ?

葵:体力ロールに自身がないから正面に行くんですよ(笑)。葵の体力じゃ、しばらくばっこんばっこん壁殴らないといけない。

進:私も正面に回りましょう。

GM:中に入ると阿鼻叫喚の地獄絵図。遠慮なく脳みそふっ飛ばしたもんなぁ。(ころころ)幹部な兄貴はいまだ朦朧状態。

進:(ころころ)イニシアチブ取った。上を狙えますか?

GM:入口近くにいるんだよね? そこから上には射線通ってないよ。射線通る位置には移動してからにしてちょうだい。撃つ場合は当然大ぶりね。

進:威嚇にもなるしいいか。走りながら撃ちましょう。(ころころ)あきません。

GM:天井に穴あけただけね(笑)(これ以上戦闘しても意味ないし、降伏するか)「う、撃たないでくれ! 命ばかりはお助けを!」 降参したよ。

進:それはおまえの応対次第だ。

葵:応対と心がけ次第だな。とか言いながら進の背後から渋く入ろう。

霞:事務所に注意しながら入ってく。

GM:事務所から誰か出てくる様子はないよ。

葵:事務所に入る。ここは俺が行かないと面白くないだろう(笑)。

進:私は幹部君を倉庫の裏側に引っ張っていくからよろしく。

GM:事務所の中には猿轡をかまされた百地君と志保ちゃんがいる。ひどく怯えているよ。下で銃撃戦あったしね。

葵:葵みたいなヤツがAK持って入ってくれば、そりゃ怯えるよね(笑)。

進:怪我してない?

GM:百地君はひどいね。よほど小突き回されたんだろう。志保ちゃんも平手打ちされてるけど百地ほどじゃない。

葵:霞が『乱暴されてない、乱暴されてない?』って聞きたそうな目で見てるんだけど(笑)。

GM:そのような雰囲気はない。

霞:ちいっ(笑)。

GM:だから、さっきから言ってるが、リプレイ起こすためにテープ回してるんだぞ(笑)。

霞:おピンクサイトになってしまう(笑)。

進・GM:『このサイトは18才未満の方は見ないでください』

進:私は裏で幹部君を尋問します。


 裏で尋問する進をよそに、葵と霞は正当防衛を装うため偽装工作に精を出します。
 なにしろ一方的に攻撃しましたから、このままほおっておけばかなりの確率で全員手が後ろに回ってしまいます。激しい銃撃の応酬を見せかけるため、やっちゃん達の銃を周囲に撃ちまくり、自分達も多少の怪我をしたりと悪知恵を絞ります。もちろん助け出した志保ちゃんと百地君に口裏をあわせるよう『説得』することも忘れません。


進:ほれほれ。きりきり吐かんかい。傷口をぐりぐりふんずける。尋問の成功値は11。

GM:「なんでも話しましょう(笑)」
 狭間が盗んだ車のトランクには、井上議員が建設業者数社と談合したり、賄賂を受け取っている証拠写真やらが入ったディスクが隠してあったんだ。慌てて車探してたら井上議員から別のやつが脅迫しにきたぞって苦情がきた。
 川原にしてみればせっかくの金ヅル他人に渡すのは面白くないし、なにより面子にかかわる。
 脅迫者(車泥棒)を探してたら高木自動車に自分の車が持ち込まれたことが判って、そこから百地のことがわれて、締め上げたら狭間のことを吐いた。けど肝心の狭間は行方不明。そこで恋人の志保ちゃんを使ってディスクを取り返そうとしたわけ。
 取引場所は工業団地のはずれにある倒産したとある工場。時間は一時間後だね。

進:危ない殺し屋ふたり組みは?

GM:取引場所に先に行ってる。ブツを確認したあと、狭間と志保ちゃんバラすつもりだったと幹部君は言っている。


350万円を狙え!


葵:あとは暗殺者ふたりだな。どっちかといえばそっちがメインの目的だからな。葵としては。

進:取引現場の近くまで行って周囲の状況をチェックして、ふたりを探してだな。

GM:取引現場の廃工場近くまできたよ。

葵:ブツを交換して、すぐさま狭間を撃ち殺すような段取りだと問題だな。

GM:幹部の話しでは、ブツを交換してなかみを確認して、間違いなければ殺すような段取りだね。間違いがなければ合図出すから、そこでズドンと。

進:でも幹部が来ないと取引始まらないだろうし、それまでは殺し屋連中も手は出さないだろう。狭間がきたら志保ちゃんに連れてきてもらって・・・そしたら殺し屋姿現すかな?

葵:とにかく狭間に生きててもらわないと、依頼はたせないしね。

霞:そうね。見えるところに誘き出して、追いかけてくる前に始末したいね。

葵:暗殺者がどこに隠れているか・・・。ひとりでも良いから取引の前に仕留めておきたいな。

進:取引の時間まであまり余裕ないし、どうしようか。探索してたら間に合わないな。

葵:途中で段取り変わるとあのふたりも疑うだろうし。狭間に出てきてもらうために、志保ちゃんと百地に登場してもらったほうがいいかな?

進:では私が車でふたりを連れて行って、狭間が出てきたら車に乗ってもらうというのは?

葵:そうやね。ふたりを連れて行ってもらうか。だけど段取りが違うって出てきた狭間を殺されちゃったら困るしなあ。

霞:まだ聞いてなかったけど、取引現場の廃工場ってどういうとこなの? 広いところにぽつねんと建ってるの?

GM:工場団地の中だからほかにも工場あるよ。道路沿いのところに事務所があって、そこから10メートルほどはなれて工場の建て屋が二棟建っている。隣接しているから中でつながっているんだろうね。
 殺し屋が取引現場の外から狙うとすれば建物にふさがれない射線上の都合で、狙撃ポイントを絞ることができるね。

霞:どのくらい離れてそう?

GM:相手の腕によって可能性は変わるけど、半径500メートル以内でいえば3箇所くらいかな?
建て屋や敷地の構造・配置から考えて、そのうちの2箇所が特に怪しいと思われる。
 道路と別の工場をはさんでそれよりも高い位置にある工場というか建て屋の屋上。もうひとつは4階建てのビルの屋上。

葵:殺し屋とバトルしなくていいというのなら、志保ちゃんから狭間に電話してもらって、助かったから取引しなくていいよって伝えてもらう手があるんだよね。安全な場所で挟間君を確保して、殺し屋ふたりにはいつまでもまちぼうけしてもらう。けどそうなると実入りが少ないからなあ。

GM:殺し屋ふたりの賞金350万。

霞:やっぱ魅力よねえ。

GM:ちなみに内訳は兄貴が200万で弟が150万だ。

霞:と、いうことは兄貴のほうが危険人物ってことよね。

葵:できるなら兄貴のほうを仕留めたいな。弟は頭悪いから(勝手に決めてる)取り逃がしてもなんとかなるけど、頭いいほう取り逃がすと問題ありありだし。

霞:そうよね。ターゲットは取り逃がす。おまけに弟の敵となるとどこまでも追ってきそうだわ。

進:正当防衛でも殺しちゃったら賞金出ないしねえ。

葵:命には代えられないけどね。

進:ま、とりあえず志保ちゃんに電話してもらいましょう。

GM:あいよ。では志保ちゃん電話だ。「敏夫!」「志保? 大丈夫なのか!?」なんて会話が聞こえてくる。で、取引しないでいいよって伝えてもらうんだね?

葵:ええ。

進:どこか別の場所で合流するよう伝えてもらおう。

GM:「志保、無事なんだな・・・すまなかった。お前に迷惑かけちまって。俺はこのまま消えるよ」とかなんとか聞こえてくる。

進:ちょっとまてい(笑)。

葵:そうだよねえ。やっぱ、そう言うよねえ。

霞:志保ちゃんなんとか説得して。

GM:「これ以上迷惑はかけられない。二度とお前の前に現れないよ・・・」「そんな! お腹にはあなたの赤ちゃんが――」

一同:(笑)。

葵:いるんや(笑)。

GM:パターンだけどね(笑)。「お願い! 赤ちゃんに悲しい思いをさせないで」とかなんとか言っているわけなんだが、この手のひとり芝居はやってて恥ずかしいからこの辺にしとこう(笑)。という訳で挟間君は自首する気になりました。

霞:お腹の子アタックが効いたみたいね(笑)。

葵:狭間はこれでOKだな。残りは殺し屋ふたりか・・・ほっといてもいいような気はするが、それだとひとり頭5万の報酬しかないってことだよな。それだと装備が買えない(笑)。3人で狙撃ポイントをあたろうか。ひとりでも仕留めれたらラッキーということで。

霞:だめだったら縁がなかったと諦めましょ。

一同:(笑)。

葵:どっかの工場の屋上と・・・もうひとつはどこだったっけ?

GM:4階建てのビルの屋上。

葵:ビルの屋上のほうがいいかな。建て屋の屋上よりそっちのほうが逃げにくそうだし。

GM:(おお。兄貴のほうにいくか。そっちのほうが手ごわいんだけどな。まともにぶつかると犠牲者でそうだなあ。やっぱ予定通り戦闘回避させよ)

進:とりあえずビルに向かう。

GM:敷地の入り口んところに警備員の詰め所があるわけなんだが、明かりはついてるけど人気がない。

進:をや? お邪魔してみようか。詰め所のなかに。注意は怠らない。

GM:注意深く入っていくとやね、警備員の方が床に倒れているのを発見するわけだ。倒れた警備員のまわりには赤い水溜りができてたりする。

葵:お亡くなりになっている?

GM:調べてみると胸に銃弾を受けています。完全に事切れているね。

霞:このご時世、警備員も楽じゃないわね。

GM:拳銃はホルスターの中に収まっている。抜く暇もなかったみたい。

進:ここの警備システムはどんな感じですか?

GM:敷地内に設置してあるカメラをモニタしている程度かな? 赤外線監視装置なんかはないみたい。ちなみにモニタはすべてブラックアウトしている。ちょっと覗くと判るんだけど、回線引きちぎられているね。

葵:むうん。盾構えていこう。あとライフル持ってフルフェイスのメットかぶって。

霞:ライフルはスリングで背中に背負ってく。拳銃抜いておくね。

進:私も拳銃抜いておく。ではビルに入って屋上へ向かおう。

GM:ビルの入り口は閉まっているよ。ちなみに裏口も閉まっている。

葵:むうん。窓とか裏口も閉まっているということは、よほどのプロか、ここにはいないってことか?

進:こっちが動いていることを知っているならともかく、そうでない状況で自分の退路を断つようなことするかな?

GM:(退路は一階とは限らないでしょ。地階の出入りできそうなところは閉めとかないと、誰が入ってくるかわかんないし)

葵:もう一ヶ所のほうに向かってみるかな。大回りになるように、なるべく上から見えないように。

霞:かさかさかさかさ(笑)。

GM:もう一箇所のほうの工場の門扉は開いてる。ちなみにこちらには警備員の詰め所はないよ。上がるには中の階段使って上がるんじゃなくて、建て屋の外にある階段使うようだね。

葵:警戒しながら上がっていこう。なるべく足音立てないように。

進:ちなみにこの階段見える位置にほかの狙撃ポイントってありそう?

GM:知力チェックをどうぞ。

葵・霞:(ころころ)失敗。

進:(ころころ)7成功。

GM:この階段登りきるより少し前から、さっきのビルから丸見え状態になるね。登りきると小さな小屋って言うか視覚さえぎる場所があるんだけど、それ以外はビルから丸見え。

霞:いやん。

葵:しまった。高い位置から攻撃するってのは基本やった。てことは向こうが兄貴か。じゃ、向こういこ。・・・登ると向こうから見えるってことは、我々まだそこまで行ってないでいいよね。

霞:すんでのところで気が付いたと。

進:向こうに行くならこちの階段にワイヤートラップ仕掛けとこ。(ころころ)御免なさい。6成功しかしなかった。

GM:(げっ!)

葵:結構な目やん(笑)。普通の人間ならまず掛かる。これで脚でも挫いてくれればいいんだけど。

霞:向こうで見つかっても、「弟、こっちだ」「わかったよ、兄貴」急いでると「うわーー!」ごろごろごろ、がっしゃん(笑)。うまくいけばふたりとも捕まえられる。

進:最悪でも時間稼ぎにはなるよね。

葵:じゃ、向こうのビル行ってみようか。・・・こんなに時間かけていいんかいな。もう発見されていると考えて動いたほうがいいよね。

進:向こうも待ってるよね。

GM:(さすがに行ったり来たりしてたら気づくよ。よしよし。逃走準備の時間ができた)

葵:ではビルのほう。(進に)扉のかぎ開けて。

進:あいよ。(ころころ)6成功。

GM:さすがに開いた。

葵:罠感知ない?

進:罠技能でいいよね。(ころころ)1成功。

GM:罠はないと思った。

葵:じゃ、扉を開けて先頭にたって進む。先頭に立つ人間が頭悪いってのは問題だけど(笑)。

進:私、生命力低いから先頭に出られない。

葵:俺も低いんだけど。生命力11しかないし。

進:私は8(笑)。

葵:をい(笑)。

進:という訳で、ドアのとか階段登る前とか罠チェックしながら行く。

霞:一番後ろだけど、背後注意しながらついてくね。

GM:それでは屋上の扉の前まできたよ。

霞:そういえば、このビルってエレベーターあるの?

GM:んにゃ。エレベーターはないよ。階段だけ。

葵:屋上のドアのかぎ開けてる時間を利用して逃げるってこともあるんだよなあ。階段なくてもワイヤーかなんかで降りること可能だろうし。

GM:(いい読みじゃないか、葵君)

葵:しょうがない。逃がしたら逃がしたで基本の15万で我慢しよう。

進:では最後の扉に挑戦しましょうか。

GM:(霞は第六感持ってたよな)霞、知力チェックして。進は罠技能。

霞:(ころころ)4成功してるけど?

進:(ころころ)こちらも成功。

GM:じゃ、進が鍵穴に挑戦しようと身をかがめた瞬間、脳裏にとてつもなくやばい感じが走った。進も寸前でトラップが仕掛けられているのを発見した。

進:のんびり罠解除してるとさすがにばれるよねえ。

GM:トラップは扉の向こうに仕掛けられているから、内側からは解除不可能だよ。

進:ビルの構造を把握して、ほかの所から屋上にいけないかな?

GM:3階のどこからか外に出て、なんとか壁をよじ登ればなんとかなるかな。

葵:無理。そんな技能はない。

霞:登攀技能ない。水泳ならあるのに。

葵:やっぱ向こう行って弟捕まえようか。

霞:電動ドリル探してきて扉に穴あける。で、向こう覗いたら兄貴がVサインしてたりして(笑)。無線スイッチで爆破されて終わり(笑)。

葵:キュイーンとやってる間にばれるやろ(笑)。だいいち振動感知式の爆弾だったりしたらそれで終わりだ。離れたところからライフル撃ってみようか。

進:複雑な仕掛けはしてないと思うんだよね。ワイヤーで扉と爆薬結んでいた扉を開いたら起爆スイッチが入るかピンが抜けるかその程度だろう。

葵:遠隔で開けば大丈夫だよね。

進:扉を開けずに延々待っているというのはどうだろう? むろん外から脱出されないよう外見張っていることを前提にしてだが。

葵:ふたりが逃走用に確保している車とか探したいな。・・・いまさらだけどさ。

進:時間的に余裕があるならこっちが爆弾でも仕掛けてみようか。

葵:それいいかも。

進:問題は、私に爆薬の持ち合わせがないことなんだが(笑)。

霞:だめじゃん(笑)。


恋人達に幸あれ


 3人は長考に入り、あれこれ作戦をねります。
 プレイヤー達がビルと工場を行き来し時間を消費したため、殺し屋兄弟はすでに賞金稼ぎたちの存在に気づき逃走の準備を終えています。ドンパチ始めれば結局狭間に逃げられるでしょうし、逃走した挟間を探し出し始末しなければならないほどの義理が大脇組にあるわけでもありません。


霞:なんとかして扉開けようよ。

葵:開けるだけなら簡単なんだけどね。ワイヤー括りつけて遠くからノブ回して開ける。聞いてなかったけど、キー差し込んで開ける奴ですか? 扉は内開き? 外開きですか?

GM:扉の鍵は差し込んで回す奴じゃなく、ノブにくっついてる。ちなみに扉は内開きだよ。

葵:なら、なんとかなりそうだ。ではさっき言ったように、ワイヤー引っ張ればノブ回転するように巻きつけて扉を開こう。念のため階段の踊り場まで下がって身を伏せて、(霞と進に向かって)息止めて耳塞いどいてね。俺もひっぱたらすぐに耳塞ぐ。

GM:それでは扉が開くと『ドカーン!』と扉が吹っ飛ぶ。爆発はさほど大きくないね。入り口のあたりは壊れるけど壁は崩れてない。

葵:普通、強すぎる爆弾は仕掛けないよね。へたに強力だと自分まで吹っ飛ぶし。自分が仕掛けた爆風に押されて『おおう!?』なんてバカじゃん(笑)。
 さて、それでは突入!

霞:GO! GO! GO!!

GM:しーん。

葵:あ、誰もいない。やはり考えすぎたか(笑)。

霞:そうみたい(笑)。

GM:ではここで視覚チェックを。

進:(ころころ)成功したの私だけ? 4成功です。

GM:走り去っていく車のヘッドライトが見えたよ。調べれば分かるんだけど、屋上から降ろされた逃走用のザイルが風になびいてゆらゆらゆれてたりする。

霞:350万円が逃げちゃった。

葵:時間切れか。・・・ここでこれだけうろちょろしてたら向こうも誰かいると気づくだろうし。ま、怪我なかっただけましか。

GM:そんな訳で殺し屋達は逃げていったんだが、狭間を確保して警察に連れてったので依頼は無事はたせたね。
 警察には志保ちゃんもついて行ってパターンな会話がなされるんだ。
「わたし待ってるから」
「本当にこんな俺でいいのか?」
「敏夫じゃなきゃだめなの。お腹の子といつまでも待ってる」
「・・・ム所を出たら、今度こそ本当に真面目に働くよ。約束する」
「うれしい」
 ・・・いいかげん止めてくれ(笑)。

霞:ふたりの会話を聞きながら「ふっ」(笑)。

葵:いつまでも待ってろや(笑)。

進:とりあえず、仕事はちゃんと終了したからいいじゃないの(笑)。

GM:ところでMOはどうする? 狭間君が持ってた都議会議員の井上君のいろいろな悪さの証拠が詰まったMO。マスコミか鬼塚組にでも渡せば間違いなく金になるけど。

進:鬼塚組とは金の付き合いはしてないんだ。コネだけ。

葵:ヤクザを助けてやる義理もないし。金になるならマスコミに売ったほうがましかな。けど下手にマスコミにばらせば大脇組があの兄弟を差し向けてくるかな?

霞:ばらしちゃった後ならあの兄弟は来ないんじゃない? 組員ってわけじゃなく雇われなんでしょ。警察が井上議員を抑えれば井上君は大脇組に脅迫されことばらすでしょうし、そうなれば大脇組に警察の捜査が入るのは確実だし。警察来る前に逃げるんじゃないかしら?

葵:マスコミに売ろうか。

GM:マスコミが取り合ってくれるか外交振って。

一同:ない(笑)。


 あれこれ相談の結果、MOは警察行きと相成りました。
(葵:技能ないからマスコミと交渉できないし(笑))
 ちょっと予定外です。というのもMOは鬼塚経由でマスコミに売られるだろうと考えていたんですね。挟間を捕まえても入る報酬は15万円。MOによる収入は追加報酬のつもりで用意してたのですが・・・。
 ちなみに殺し屋兄弟との戦闘は可能な限り避ける予定でした。強いし装備も充実しているし。もとから兄弟と接触するシーンは極力少なくして、戦闘になれば通行人に目撃され逃走されるなど。
 たとえ殺し屋を逃しても狭間の報酬15万とMOを売った報酬35万。あわせて50万円の報酬ならまあまあかなとか考えてたのですが、ちょっと考えが甘かったですね。ただ、プレイヤーが情報を悪用しなかったことはうれしく思いました。
(霞:挟間君にMO持たせて警察に出頭させれば、少しは心象よくなるかもしれない。いまどきあれだけ純情見せてくれたし(笑))
 うう、御免よ。今度からはちゃんとした形で報酬用意するよう。
(葵:たんに鬼塚経由以外の方法がなかっただけという話しもある(笑))
 をい。



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