戻る 前編へ


メックウォリアーリプレイ3 新人ガード訓練 後編


3回目 攻撃側 PC  防衛側 ガード訓練生


3回目の訓練開始です。
攻防が一巡し、今度はプレイヤー側が攻撃を担当します。
訓練生の出発を見送るプレイヤー達。ゆっくり休憩するかと思いきや、さっそく悪事をねる悪童たち。


ローソン:今回は連中が失敗した挟撃作戦でいかない? 訓練生たちに真の挟撃作戦というものを教えてあげようじゃないかね(笑)

アストリア:連中のは作戦とはとても呼べないものだったしな。

カエデ:ちゃんと先生してるんだか、それともたんに嫌味なだけなんだか(笑)

セーラ:それは言わぬが華というものですよ(笑)

カエデ:今回も、夜になったら街に忍び込むんでしょ? なら、あたしとセーラで行ってくるね。

セーラ:いっぱい食料持ってきますね。レーションじゃなく、一般に売ってるインスタントのヤツ。ぶつ切りどろどろヌードルはヤですう(笑) あ、おやつもいっぱい持ってくです。

GM:そのへんは好きにしてよ(笑)

ローソン:訓練生の見張りはふたりにまかせて、我々は作戦を練ろうかね(笑)

アストリア:挟撃作戦となると戦力を二分しないとね。ちょうど近中距離攻撃型と遠距離支援型の2機づつあるし、オレとカエデ、ローソンとセーラと分けってのは?

ローソン:真正直にやるというのもね。なにかひねりがほしいな?

アストリア:ならいっそ3(囮)対1(本隊)に分けるか。まず囮を訓練生に見せて戦力を集める。囮部隊は街に入らず連中の注意を引きつけ、その間に本体が逆側から突入する。1機だと連中はたいして戦力を分けないだろうが、そこが付目で機動力をいかしとにかく街に突入する。街に入られたらいくらなんでも援軍をだすだろう。防衛戦力がさがったところで囮部隊も街に突入し、いっきに攻めおとす。

ローソン:いいね。数が少ないほうが本隊ってのがとくに良い(笑) 大まかな作戦はそれでいくとして、問題は誰が本隊やるかということだが。

カエデ:アストリアがいいんじゃない? 機動力も装甲もあるウルバリーンに乗ってるし。

セーラ:武装が近中距離用なので、囮には向かないですしねえ。

アストリア:けど俺メック操縦レベル低いんだよね。セーラのほうがよかないか? 砲術技能もそこそこ高いし、なにより一番操縦がうまいから街に入ってコケることはないだろう。セーラのシャドホはジャンプ5に改造してたはずだし。


街に入ってコケる
舗装された道を全力走行し途中進路を変えると、スリップする可能性が発生します。回避するには操縦ロールに成功すればいいのですが、もし失敗すると転倒してダメージを受けてしまうのです。


ローソン:(セーラのメックシートを覗きこんで)セーラもアストリアと同じ近中距離用の武装だけだね。

セーラ:おや(笑)

アストリア:おや、じゃないって。

セーラ:けどわたし、砲術技能低いですよお。

ローソン:そうだなあ。本隊に必要なのは機動力だけど、今回一機でやらなきゃならないし、動きまわって移動修正ついてもびしばし敵に命中させられるアストリアのほうが適任かな?

カエデ:ジャンプしてればスリップも起こらないし、大丈夫なんじゃない?

アストリア:……うーん。

GM:だから砲術以外にも経験点使ったほうがいいと言ってたのに(笑) これも己が身が招いた不運とあきらめたら?

アストリア:ううーーん(笑)


結局、誰が本隊になるかはそのときの状況で判断することになり(笑)、場面はルドラン市に移ります。
カエデとセーラ、そして整備班有志の面々は、日が暮れてから街へと潜入します。
勝手しったるルドランの廃墟。防御担当時に侵入しやすい経路を捜しだし、いろいろ細工していたプレイヤー達は訓練生に発見されることなくやすやすと潜入します。


アストリア:しかし、こうも簡単に潜入できると物足りないものを感じるな。

カエデ:なに言ってるのよ。見つからないにこしたことないじゃない。GM、見つかった様子はないんでしょ?

GM:(ダイスを振る。見つかってないんだけど、プレイヤーにははっきり言わないほうが面白いしな)君達が隠れがにしているビルの前を戦車が通りぬけ、すこし離れたところで停車したよ。なかから何人かが降りてビルの間の路地に入っていった。

カエデ:あらら? 見つかっちゃったのかな。その様子は見えてていいの?

GM:前回仕掛けた監視カメラやら赤外線探知機なんかがあるからね。路地に入ってったのは気づいていい。ただ、そこでなにしてたかはちょうど監視カメラの死角にいたのでわからない。

ローソン:何人路地に入ったんですか?

GM:ふたりだね。しばらくすると訓練生達は戦車に戻った。

カエデ:その2人組、路地に入るときなにか荷物を持ってたの? 大きなバックとか工具入れとか。

GM:知性度の能力値ロールしてちょうだい。暗いので難易度+2ね。

カエデ:うっ。イヤな能力値を(ころころ)1点足りない。

セーラ:わたしも失敗ですう。

GM:暗いのでよく見えなかったね。なにか持ってたような気もするがよくわからない。

ローソン:なにかの探知機でも設置したかな? GM、この世界で一般的な探知機ってどんなものがありますか?

GM:一般的なのは赤外線を利用したものだね。どんなのかはルールブックを参照してちょうだい。

アストリア:俺達も使ってる赤外線走査装置ってヤツだね。範囲を拡大すればそれに反比例して識別能力が悪くなるという。

カエデ:人間の熱量なら数百メートルの範囲で識別出来るのね。てことは見つかってる可能性もあるってことか。街のようすはどうなの?

GM:静かなもんだよ。新人たちが大挙して押し寄せてくる気配は見えない。

セーラ:静かすぎますねえ。見つかってるなら新人君たち、たくさん来るんじゃないですかあ? ジャンプ歩兵も1個小隊いるんでしょ?

カエデ:うーん。そうよねえ……GM、こっちの探知機に訓練生達の反応入ってないの?

GM:当然入ってるよ。拠点に多数の反応がある。彼らのほとんどは拠点に集まって作戦会議でもしてるんだろうね。あと、ときおりセンサーの端っこに数人のグループの熱影が入る。

アストリア:パトロールだな。いちよう連中も警戒してるんだ。

カエデ:あまり役に立ってないけどね(笑) なんたってフリーパス状態で街に入れたんだもん。

セーラ:けど、楽観できませんよ。ビルの陰でなにしてたかわからないと不安ですう(ぽりぽり)

ローソン:ポッキーかじりながら言っても説得力ないよ(笑)

カエデ:ところで赤外線探査って、ビルの中にいてもわかっちゃうの? もしそうなら隠れてても意味ないけど。

GM:奥まった部屋にいればともかく、外に近い場所なら反応するんじゃないかな。奥の奥まで探知できるような高性能じゃないだろ。

カエデ:なら、隠れ家にいればひとまず安心ね。けどまずいなあ。連中が本格的に赤外線探知はじめたら、大幅に行動制限されるわね。たしか双眼鏡に赤外線センサーついてたよね?

GM:双眼鏡についてるセンサーはそんな高性能じゃないさ。せいぜい表面の温度差を表示したり、開けた場所で周囲との温度差が激しい場合にわかる程度じゃないかな?

ローソン:携帯用の双眼鏡じゃ屋内の熱源までは探知できないってことか。ひとまず安心した。

アストリア:とりあえずの問題は、2人組が路地でなにしてたかだな。確認しておいた方がいいんじゃない? まんいちセンサーのたぐいでも仕掛けられていたらやっかいだ。

カエデ:けど、赤外線センサー仕掛けられてたら、うかつに近づくのはまずいわ。センサーに引っかからない工夫をしないと。

セーラ:厚着しても無理ですよねえ。

カエデ:壁を透過して反応するくらいだし、ふつうに厚着するだけでは無理ね(ルールブックを確認する)

アストリア:(ルールブックをみて)この劣悪環境用スーツなら大丈夫かもしれないけど……

ローソン:いくらなんでも持ち込んでないよね。

GM:ランドシップには積んであってもおかしくないけどね。20Kgもあるようなもの、持ってきてないだろ。軽環境用スーツもどうかな。さあどうする(笑)?

カエデ:(ぽんと手を打つ) 大丈夫よ。あたしたちには必殺武器があるわ。

アストリア:必殺武器? なんだそりゃ?

カエデ:これよっ!(と言って飲んでたジュース缶を見せる)

GM:ジュースの缶? そんなもんなにに使うんだ?

カエデ:見ての通り、このジュースは冷たいわ。つまりジュースを冷やしていたということ。となればアイスクーラーを持ち込んでいたということ。当然アイスクーラーの中には氷がいっぱい(笑)

GM:おーい(笑)

セーラ:わたし、街に入るときおやついっぱい持ってくって言ってましたよう。おやつには飲み物がつきものですう(笑)

ローソン:氷水かぶって赤外線センサーを誤魔化そうというわけだね。短時間なら有効かもしれないが……おもいきり風邪ひきそうだな(笑)

カエデ・セーラ:うっ!

アストリア:今回、留守番でよかった(笑)

GM:全身ずぶ濡れはかわいそうだから、軽環境スーツ持ち込んでたってことにしていいよ(笑) 首のところでシールドするから中まで濡れないだろ。

セーラ:よかたですう。

カエデ:GMもたまにはいいこと言うわね(笑)

GM:……ちょっと引っかかるが、まあいいか。というわけで着替えてくれたまえ。

アストリア:おお、読者サービス。軽環境スーツ着るには服脱がなきゃならないものな(笑)

ローソン:なるほど。GMの狙いはそれですか(笑) リプレイ初の濡れ場(笑)

GM:濡れ場というほどでもないだろ。ああ、今ほどイラスト描きの才能がないのが悔やまれる(笑)

カエデ・セーラ:……このおげれつ男!


GMの誘導(罠?)に見事はまったカエデとセーラ。
ぶつぶつ文句を言いながらも、やはり全身ずぶ濡れになるのは嫌らしく軽環境スーツに着替えます。当然誰にも見られないよう、別の部屋に行き交互に見張りしながらですが(笑)
着替えのあと、カエデとセーラは直接その場に行くのではなく、まずは屋上から確認してみることにしました。
頭から冷水をかぶり、ダッシュで屋上の縁に駆け寄ります。冷水の効果は一時的で、体温が戻る前にすませる必要があるからです。
細心の注意をはらって調べたのですが、熱源は訓練生の小用の跡だったという悲しい結末でありました(笑)
(カエデ:乙女になんてもの見せるのよおおおぉぉぉーーー!)
(セーラ:……)


GM:さて、夜が明けた。太陽が顔を出してきたんだが、新人達は顔を出さない。

ローソン:おや? 新人君たちはどこへいったのでしょう?

セーラ:まだ寝てるんじゃないですかあ?

アストリア:おいおい。やる気あんのかね。職務怠慢だぞ。

カエデ:アストリアがレポートなんて書かせるからじゃない(笑)? 徹夜で仕上げておまけに防御担当だから、作戦立てたり警戒態勢しいたり、やること多すぎてあまり寝られなかったのよ。きっと。

アストリア:そういう問題か? 敵はこいつらの都合に合わせてくれないぞ。こんなに緊張感ないようでは実戦ではあっという間に全滅だぞ?

カエデ:もちろんわかってるわよ。それはそれ、これはこれ。思いやりと教育は別にしないとね。なにしろあたし達は新人君たちを訓練するために雇われたんだから。このことはしっかり記録しといて、あとでしごいてやらないと。

セーラ:カエデちゃん、ちゃんと先生してるー(笑)

カエデ:教官といってよ(笑)

ローソン:せっかく作戦立てたけど、これは一度呼び戻したほうがいいかな?

セーラ:呼び戻すより、時間いっぱいまでこのままにしておいたほうがいいんじゃないですかあ? で、期間が過ぎてもやってこなくて「どうしたんだ?」と帰ってきたところを待ちうけるんです。

ローソン:なるほど。時間いっぱい警戒させて、精神的疲労がたまったところに肉体的教育を施すというわけだね。

アストリア:米軍の海兵隊とかでやってるやつね。長距離のマラソンさせて、そばで「お前たちは最低のクずだ!」「この○○野郎ども!」とか叫ぶヤツ。いいね(笑)

カエデ:GM。キャンプはルドラン市の廃墟から10Km離れてるって言ってたわよね? ならマラソンにはちょうどいい距離だわ。

ローソン:往復で20Km。ついでに装備を身に付けたままやらせようか。懲罰にはちょうどいいんじゃない?


結局、今回襲撃せず、そのまま新人たちを監視するだけになりました。
徹夜でレポートを提出させたので、寝不足のうえに訓練半ばで適度な疲労がたまっていたらしく、時間がたつにつれ街のあちこちで寝入っている訓練生の姿が目立つようになりました。
建物にもたれて寝入るもの、戦車の上で寝入るものなどなど。メック戦士にいたっては、コクピットハッチをオープンさせたままコクピットで寝入っているものもいました。
起きている者もあくびをしたり、ぼーっと突っ立ってるだけと警戒のけの字も感じさせません。


カエデ:だらけきってるわねー。こんな様子じゃ拠点に忍び込んでフラッグ取れそうね。

セーラ:ついでだから、忍び込んで記念撮影でもしますかあ(笑)

カエデ:いいわね、それ(笑) やすやすと忍び込まれたうえにフラッグの前で記念撮影までされたんじゃあ、訓練生たちぐうの音もでないでしょうね(笑)

ローソン:いじわるだなあ(笑)

カエデ:さすがに正面からはやめて、裏口から潜り込むね。あ、トラップや警報機のチェックも忘れずにやっておく。

GM:(ころころ)裏口に警報機のたぐいはないようだ。忍び込むなら盗賊技能でチェックだな。訓練生はこんな様子だし、修正なしでいいよ。

カエデ:(ころころ)−1で成功。

セーラ:わたし、カエデちゃんより技能低いし、経験点使いますね。(ころころ)−3で成功です。

GM:(訓練生にはペナルティつけて判定するか。(ころころ)……成功せんわなあ) 役たたずの見張りはあくび連発してるし、気づかれずに拠点に潜り込むことができた。
裏口からはいると、奥に続く通路がある。左右に扉があるんだけど、ガラスが割れてたりして中を見ることができる。右手はロッカー室だね。ぼろぼろのロッカーに訓練生たちが適当に私物を押し込んでいる。左手は物置というか倉庫みたいな感じなんだけど、木箱やさびた机なんかははじにどかして数人の訓練生が団子になって眠っている。安らかな寝息なんかも聞こえてきたりして、ずいぶん気持ちよさそうだ。
君たちの侵入に気づいた様子は全くないね。


アストリア:だらけてるなあ。こんな簡単に侵入を許すとは基本がなってない証拠だ。やはり性根を入れかえてやらねば。

カエデ:こんなんじゃ徹底的にやっても良心は痛まないわね。フラッグを掛けている部屋に行ったら記念撮影のほかに落書きでもやっとこうか。おまえたちは皆死んだ(笑)

アストリア:「内臓バラバラ」とか「のーみそかき回されちゃった」とかプラカードかけようか(笑)

GM:そりゃ、アップルシードだって(笑)

セーラ:そのへんの意地悪はカエデちゃんに任すとして(笑)、とりあえず撮影の準備ですう。三脚たててカメラをタイマーにしてフラッグの前でカエデちゃんと仲良く記念撮影ですう。ほらほらかえでちゃん。はいチーズ(笑)

カエデ:ふたりしてVサインしたりして(笑)

GM:あんたら、おのぼりさんか(笑)


記念撮影と悪戯(笑)をすませ、ふたりは訓練生たちが目覚めないうちに引き上げました。
待機所は侵入者の痕跡などないよう偽装をすませ、見つかりやすい場所にダミーの待機所を設置しました。侵入者がいることに気づいた訓練生たちの注意をそらすのが目的です。
侵入者の存在(壁に悪戯書きしたから、いくらなんでもね)に気づいた訓練生たちは騒然となりました。メック戦士以外の訓練生たちは侵入者の捜索にしゃかりきになります。
しばらくしてダミーの待機所が発見されましたが、当然のことながらそこは無人です。侵入したカエデやセーラたちを見つけることはできませんでした。

(GM:隠れ家(待機所というよりこう言った方がぴったりだな)でじっと息をひそめていると、ダミーの待機所が見つかったって無線が傍受できるよ)
(カエデ:わざと見つかるようにしたものね。それにしても、侵入者がいるってのに無線封鎖もしてないのかしら)
(セーラ:そこまで気がまわらないんですよ。きっと)

襲撃がいつかわからない不安と侵入者の存在のダブルパンチを食らった練習生たち。
三日目終了まで戦闘待機と街の捜索で、精神的にも肉体的にも疲労困憊です。
結局襲撃のなかった訓練生たちは、疲れた様子で足取りも遅くキャンプに戻ってきました。待ちかまえていたプレイヤーは、休憩も許さずそのままミーティングを開始します。
訓練生のだらけぶりを撮影した写真や、フラッグの前で記念撮影した写真を大きくはりだし無能ぶりを訓練生に見せつけます。プライヤーたちは、もはやぐうの音もでない訓練生にとどめとばかり街までの往復マラソンを命じます。
戻ってくるまで食事も睡眠も許さないペナルティ付きです。泣く泣く走る訓練生を車で追いかけ、罵声を浴びせるプレイヤーたち。
夜の荒野に罵声が飛び交い、夜が更けていくのでありました。合掌(笑)


●4回目 攻撃側 ガード訓練生  防衛側 PC


4回目の訓練開始です。
今回プレイヤーは防衛担当です。つぶれている訓練生をキャンプに残してルドラン市に向かいました。買い物を済ませ戻ってきたおやっさんから大量の地雷を受け取ったローソンは、嬉々として地雷を仕込んでいきます。


ローソン:ふっふっふ。今回の訓練は楽しいぞう(笑)

カエデ:目が危ないわよ、ローソン(笑) そんなに大量の地雷使って大丈夫なの? さすがに対人地雷はまずいんじゃない?

ローソン:火薬の量は減らしとくさ。ちょっと強い花火くらいに。あと耐火ペーパーに「地雷爆発!」とか「身体ばらばら」とか書いといて仕込んでおく。

セーラ:たーまやあ、ですか(笑)

アストリア:俺は土方作業でも手伝うか。高速振動剣でコンクリート削って花火――じゃなかった地雷仕掛けるのを手伝う。

ローソン:創作意欲に溢れる整備班有志一同にも手伝ってもらって、街のあちこちに対人用のトラップを仕掛けておこう。訓練生たちが侵入してきたら宙づりにしてあげようじゃないかね(笑)

カエデ:それで写真撮って、またミーティングでいじめるのね(笑)

アストリア:なにを言う。これも教官としての愛の鞭、教育的指導じゃないか(笑)

ローソン:とりあえずだね、東をのぞいた大通りにメック用の地雷を設置して連中を追い込もう。

アストリア:地雷は無線でスイッチが入るようにしとこうぜ。地雷源の真ん中までおびき寄せて、派手に花火をあげよう(笑)

ローソン:ふっふっふ(笑)

カエデ:ほんと、そういうことには知恵が回るわね、ふたりとも(笑)

GM:さて、いろいろ細工していると時間はあっという間にすぎていく。仕掛け終わるころにはすっかり夜もふけ翌日になってるぞ。

セーラ:たいへんですう。はやく休まないとお肌が荒れちゃいます(笑)

カエデ:というわけで、あとはよろしくね(男性陣を見る)(笑)

アストリア:このアマ。

ローソン:まあいいじゃないかね。もうそんなにかからないし。はやめに休んでもらって早朝警備のほうを担当してもらおう。整備班も半分休んでいーよと伝えておく。

カエデ:おっけー。ではよろしく。

セーラ:すやすや。

アストリア:残った整備班の半分は警備に回そう。俺もそっちに回るか。補修/整備=一般技能持ってないし。

ローソン:残りはこっちでやっとくよ。

GM:そういうシフトでいくんだね。では夜明け間近の午前6時。警戒任務担当のひとは知性度の能力値チェックしておくんなまし。

ローソン:訓練生も事前に潜入調査することを考えたかな?

アストリア:今まで思いつかなかったほうが不思議だが(笑)

カエデ:それを言っちゃおしまいよ(笑)早朝警戒してるのはあたしたちだから(ころころ)マイナス2で成功。

セーラ:(ころころ)わたしも成功でーす。成功度3です。

アストリア:おお、なかなか高い。

GM:(おまけにカエデは第六感持ってるしな。こりゃ見つかったな)ローソンの予想通り訓練生たちだ。本人は夜の闇に紛れてこっそり近づこうとしているつもりなんだが、赤外線探査装置にはバレバレだな(笑) おまけに双眼鏡のセンサーにもはっきり映ってる。

アストリア:連中ただ近づいてきただけか? 赤外線誤魔化す細工もなしに?

カエデ:何人くらい居そう?

GM:四人組でチームをつくって総勢20人くらいだ。で、チームごとに街の東西南北に分かれているんだが、それぞれ街からちょっと離れたところで停まって一向に近づいてこない。

アストリア:なにしてるんだ?

ローソン:じっとしてるだけですか?

GM:そう。じっとしてるだけ。

カエデ:……ひょっとして、時刻がくるの待ってるんじゃないの?

GM:実はその通りだ。双眼鏡で見ればわかるんだが、連中うちのひとりがやたら時計を気にしていて、頻繁に時刻を確認している。

セーラ:……なんて正直な。

アストリア:馬鹿丁寧に解禁時刻を待ってるのか。時刻はあくまでも戦闘解禁の時刻でしかないんだが。

カエデ:時刻まで潜入もしちゃいけないなんて誰も言ってないのにね。そんな言葉通りの捉え方しか出来ないんじゃ、実戦ではあっという間に命を落とすわ。よく注意しておかないと。

ローソン:警備部のカール主任が、配備前に傭兵相手の訓練を企画した理由がよくわかるな。

アストリア:というよりH&Bはその程度のことも訓練しないのか? カール主任も罰ゲームの仲間入りだな。

セーラ:部下の失敗は上司の責任ですもんね。

GM:カール主任たちはよくやってるほうなんだけどね。素人の訓練生たちを実戦投入できるレベルに持ってくので精一杯ってところかな。だからそのあたりの訓練もかねて、傭兵である君たちに実戦的訓練をお願いしたんだよ。というわけでびしばし鍛えてちょうだいな。

セーラ:というお言葉をもらってるんですね。遠慮はいらないという御墨付きを頂きましたぁ(笑)

アストリア:始めから遠慮してないけどな(笑)


やはり訓練生たちは戦闘開始時刻を待ってから潜入を開始しました。
潜入ルートもろバレの状態ですから、プレイヤーたちは彼らのルート上にある路地やビルなどに捕獲用ネットや花火地雷などの対人トラップを仕掛けます。時間的余裕はさほどありませんが、その程度のトラップを仕掛ける余裕はあったのです。
やがてトラップ満載の道に入ってきた彼ら。
ネットで捕縛され身動きできない者、ワイヤーで吊り上げられるもの、地雷を踏んで唖然とする者などなど。あっという間にトラップの餌食となり全員捕縛されたのでありました。


カエデ:ひーふーみーよー。これで全員かしら。

GM:ジャンプ歩兵1個小隊全員いるぞ。ロープでぐるぐる巻きにされてもがいてる(笑)

セーラ:捕まえた連中はどこかに放り込んでおきましょう。場所は前に見つけていたことにしていいですかあ?

GM:そのくらいはいいよ。

アストリア:訓練生のメック部隊の動きは?

GM:シゲさんたちの報告ではないってさ。歩兵でフラッグを奪えればよし。出来なければ戦力の配置を報告してもらい、戦力の薄い個所を攻めるつもりだったんだろう。

ローソン:いちよう尋問しよう。「その手はずなのかね?」

GM:頷いてるよ。

アストリア:やれやれ。歩兵の潜入に失敗したら、すぐさまメック部隊を突入させるくらいのこと考えないのかね。

GM:メックの影も見えなかったしね(笑)

アストリア:お説教しておこう(笑)「策を破られたらすぐに次ぎの手を打つ。あるいは始めからふたつの策を連動させる。その程度のこともできないなら無残な骸をさらす羽目になるぞ」







戻る 前編へ