ようこそピラミッド・ワールドへお越しくださいました。皆様方にお目にかかれて光栄です。 さっそく、ゴールデン・プロポーション・ビームでピラミッドの内部を覗いてみましょう! |
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次はちょっと複雑な図に見えますが、座標図に慣れると、とても簡単です。ポイントはピラミッドの頂点からまっすぐに中心線を引き、左右対称にφ(ファイ)の2乗、φ、√φ、1と並べるだけです。 (注)黄金数とはφ=(√5−1)/2 Φ=(√5+1)/2 Φ×φ=1 もっと詳しく知りたい方は是非「ピラミッド・パズルを楽しむ本」をご覧下さい。あ!これ、宣伝です。 |
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よく「エジプトには何回行かれましたか?」と聞かれることがあります。「いえ、一度もありません」と答えると皆怪訝そうに首をひねります。それじゃあピラミッドのことは判らないでしょう、という風に。その時私はいつもこう答えます。「見えないものを見る場合、目は必要ないのです」と。 | |||||||||||||
大ピラミッドの内部構造説明 1.クフ王のピラミッドは北側斜面中央の下から15段目、地上から約17mのところに入り口がある。 2.入口を入ると下降通廊が26度34分の傾斜(1:2)を持って伸びており、約30m下ると表面以下となって岩盤の中に入り、入口から108mのところで水平の通廊となり、10mほどで地下の間に入る。そこはピラミッドの頂点のほぼ真下の位置にあたり、地表面から30mの深さになる。そこは東西に長い部屋で左右14m、奥行が8.23m、高さ3.48mである。部屋の南側から別の水平通廊が伸びており、約15mで行き止まる。 3.もとへ戻って、下降通廊の入口から30mのところで上昇通廊がはじまる。しかしその昇り口には断面が1m四方、長さ1.5mの3個の花崗岩の塞ぎ石が詰められているので、ここから上に昇ることはできない。そこでアル・マムーン(9世紀イスラムの教主=カリフ)の開けた侵入口(入口からやや西よりの下方、地上約8m付近)を利用すると、その塞ぎ石を迂回して上部に出る。現在正規の入口を使わず、侵入口を利用するのはその為である。 4.上昇通廊の傾斜は下りと同じ26度34分、塞ぎ石も含め約38m上昇したところで3つの分岐点に出る。 一つは同じ方向に上がって行き、大回廊、王の間に繋がっているもの。 一つは水平通廊で南前方に進み王妃の間に繋がっているもの。 一つは井戸と呼ばれている竪穴である。竪穴は人が一人通れるだけの狭いもので、長さは60mある。はじめは垂直に下り、やがて南向きの急傾斜となり、2で述べた下降通廊と地下25mあたりで合流する。 5.水平通廊は高さが1.25mあり、約35mほど進むと王妃の間に達する。その部屋はピラミッドの頂点から約120m真下に位置しており(床面は基礎上から20.67m)、広さは左右5.75m、奥行5.23mの東西に僅かに長い形である。天井は蒲鉾型で最高部の高さは6.3m、南北の壁面に(北)約37度、(南)約38度の勾配で一本ずつ細い穴が伸びている。しかし穴は外に突き抜けておらず、約15mの長さで終わっている。 6.再び上昇通廊へ。大回廊の両側の壁面は石灰岩で、天井の高さ8.5mの持ち出し構造になっている。大回廊の長さは48m。それを昇りきると長さ8.4mの水平通廊があり、4組の落とし戸装置を過ぎて王の間に入る。(床面は基礎上から42.48m) 王の間は部屋全体がアスワンの花崗岩でできており、寸法は左右10.42m、奥行5.24m、高さ5.86m。東西に長い部屋で入口は北側壁面の東の隅に開口している。この部屋の南北壁面には床から90cmのところに上昇して外部に突き抜ける穴(45cmのたる型)があいている。 北側のものは水平に対して32度の角度を持ち、長さは71m。 南側のものは45度の角度を持ち、長さは53mである。 7.王の間の上部には約17mにわたって5つの小部屋が積み重ねられており、それは王の間が潰れないよう重力拡散の働きをするものといわれている。これらの部屋はいずれも1m前後の高さしかなく、最上段の部屋の天井は切妻式になっている。 以上の説明文は高津道昭氏の著書「ピラミッドはなぜ作られたか」(新潮選書)を要約したものですが、実測数値に関しては参考資料によって若干の違いが見られますので、一つの目安としてお考え下さい。尚、地下の部分に関しては模型製作上、不使用になります。 メートルとキュービットの関係 ピラミッドの底辺=440キュービット=230.364m(東西南北の平均値) 1キュービット=0.52355m(実測上の平均値) 方眼紙に作図する場合の一例 (紹介模型は440mmで製作しております。) ピラミッドの底辺=200mm=440キュービット 方眼紙1mm=2.2キュービット=1.15181mとする。 内部説明文の数値換算表
南側のものは |