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中野駅に引き返し、暫く電車に乗って時間を潰す。この日は暴風の影響で、八王子〜高尾間は運転中止になっており、「中央特快」と「快速」は全て八王子ゆきで運転。
特急あずさ・かいじは運休となってしまった。
自分は通常運転だった「青梅特快」に乗って
青梅を目指した。 |
車内の乗客は奥多摩ハイキングに出かけるおばちゃんやおじさん達が大半を占め、さくらフェスティバルへ行く人間が全く逆の方向の電車に乗っていること自体おかしなことで。青梅線は単線なので行き違いのため駅で停車する時間が長い駅もある。本当に良い天気なのに風だけが猛烈に強く吹いている状態。これでも電車は動くからスゴイものだ。
拝島を過ぎて青梅に到着。奥多摩へ向かう人は隣の電車に乗り換えるが自分は「青梅特快」方向幕の写真を撮って、車内へ戻る。折り返し東京ゆき快速電車になるからだ。これに乗って行けば11時頃には中野へ戻れるという計算だった。ところが電車は定刻通りに発車したのだが、立川駅に入る手前の場内信号機が停止信号を現示したため停車。駅構内への進入ができなくなった。中央線内のダイヤが混乱しているためのようだ。刻々と「さくらフェスティバル」の開場時刻が迫っているというのに全く動く気配なし。
「しまったなぁ。さっき中野で待機していれば良かった!」
と物凄く、後悔。30分くらい停車した後、電車は動きだし順調に走っても12時頃に中野に着くような感じだった。このままだと、さくらちゃん抱き枕は売り切れてしまうかもしれない。そんな不安が頭をよぎる。快速といっても吉祥寺までは各駅に停車するのでほとんど鈍行みたいなもの。この電車が特別快速だったらまだマシだったのに。ノロノロしながら国分寺に到着。ここで遅れている中央特快の待ち合わせをするという放送が入り、迷う事なく乗り換える。これで10分くらいは早く着く。
11時45分、中野駅に到着。冷や汗をかきながら、なんとか中野サンプラザへ。するとそこには、長い待機列やコスプレさんたち。わずか2時間半ほどの間にこれだけ増えるとは。やっぱりあのまま待機していれば良かったかも。さらに驚くべきことにですね。既に抱き枕やタペストリーなどを購入した人がうろついているということ。どうやら開場前に一時的にグッズの先行販売だけ行われたようで、それを購入した人の中には肝心のトークショーなどを見る事なく帰る人も。ますます自分が許せなくなった。なんであの時、青梅へ行こうと考えたのか!青梅とさくらちゃんを秤にかけた自分が情けない。梅より桜だろうが!真っ先にさくらちゃんのために行動するべきだったのよ!とにかく今回の最大目的である"さくらちゃん&知世ちゃん抱き枕"の在庫が気になる。12時開場予定だったのだが、どうも会場内の準備が進んでいなかったようで少し遅れての入場開始。
待機列なのだが列が動くと共に、係員が蛇のようにクネクネ曲がる格好で列を整理していたために、どさくさに紛れて後の列と先の列が混ざってしまった。これに怒り狂ったさくらちゃんファンと小さなお子様連れのお母さんたちが会場整理の人に、怒りの声をぶつけていた。確かにコミケの列整理に比べると断然手際は悪い。自分も勿論、憤慨状態だったが、それ以上にまず寒いということで、物販コーナーで買う時刻が少なくなると言うことに加え、早く入って暖まりたいという気持ちも強かった。暴風で何か看板が外れて中野駅前の宙を舞っているという危険な状態でもあった。
早く会場へ入れてくれ!
そして抱き枕を!
これだけ考えていた。何とか会場内へ入ってもグッズ売場へは入場制限がかけられており、なかなか前へ進まない。すると係員からこの声
「まもなく開演の時間となります。開演後はグッズの販売を致しません。申し訳ありませんが、グッズを購入されるお客様はイベント終了後、2回目公演中に販売時間を設けますので、その際に御買い求め下さい。」
え〜!? それでは遅すぎる。そもそも2回目の公演も見る予定なのに、それでは2回目公演を諦めろといっているようなもの。グッズを取るか、2回目公演を取るかの選択を迫られてしまう。
とにかく、何としても1回目の開演前にグッズの購入を済ませておく必要があった。開演時間ギリギリにグッズ売場へ辿り着く。真っ先に抱き枕を買う。まだ売り切れてはいなかった。というより売り切れの心配はないようだった。さくらちゃんの抱き枕は350個限定、1回目公演で2,000名近い入場者だが、全員が抱き枕(5,800円)を買うわけが無いし、以前のイベントでもさくらちゃんの方だけは発売されている。さらに知世ちゃんの方は限定数の設定は無いわけで、これからのイベントでも順次発売される。それを考慮に入れると1回目公演の時点では売り切れは有り得ないとも推察できたわけ。実際2回目公演入場の時もまだ残ってた。自分はさくらちゃんと知世ちゃんの抱き枕を1つずつ買う予定だったのだが、ブースに飾ってある枕を見ると、
「さくらちゃんの柄、二種類ある?」
公式WEBによれば1種類だと思ったけど、2種類あったのかと勝手に納得し、
「さくらちゃん2つ、知世ちゃん1つ下さい。」
と頼んだ。そして念願の抱き枕を入手。思った以上の出費だったが満足。ところが、さくちゃんの枕はリバーシブルになっていて、柄は1種類だけ。つまりそれぞれ両面を展示してあった枕を間違えて2種類と勘違いして買ってしまったようだ。普通なら後悔だが、全然そんな事は無い。予備枕だと考えれば自分の中では問題なかった。但し、めちゃくちゃ重い。これが原因で帰宅後に重病の床につくハメになる(笑)。この枕はバカデカイだけあって、会場の座席に座る時も置き場所が無く、困り果てた。とりあえず3体あるし、タペストリーや等身大ポスターも買っていたのでので、途方に暮れた。隣の人に詫びを入れながら足元に窮屈ながら置き、タペストリーなどは手でもったまま過ごすことに。
さくらちゃんのOPの曲と映像から始まったさくらフェスティバルは、丹下桜さんや久川綾さんなどの声優陣のトークから始まり、劇場版(99年版)の先行映像、監督を迎えてのお話など。(すみません。2年前のイベントなので記憶が薄くて何を話したか覚えてない。香港取材の時の料理が美味かったとかそんなこと話していたような。)またゲーム(GB・PS)の開発中画面の映像や2代目OPテーマをANZAさんが生で披露。そしてGB販促用ポスター(丹下桜さんのサイン入り)やCLAMPさんが作ったテディベアが当る抽選会。元来くじ運が悪い自分だから勿論当るはずもない。
楽しい一時を過ごして、最後に声優さんたちからお客さんたちへのメッセージを伝え閉幕。ここから大変!開演時刻の遅れから終了時刻も20分程度延びた。2回目公演は16時30分であと1時間半しかない。これから一旦東京駅へ戻ってさくらちゃん抱き枕達をコインロッカーに預けなければならない。戻って再び中野に来ることができるかが大勝負。急いで駅へ向かい青春18きっぷを改札口で見せて、快速電車に乗り込み、なんせ目立つ抱き枕なので乗客の人にあまり見えないようにドアにへばりついた格好で乗る。まさにロリコンを証明するかのような柄でいくら見知らぬ土地とは言え、これを持って堂々歩けるほどの勇気はない。なお、車内には同じさくらフェスティバルの帰りと見受けられる人が大勢いた。(お土産ショッパーが目印)東京駅に着くや否や、コインロッカーを探す。抱き枕が入るコインロッカーは300円の通常ロッカーではなく、大型の500円ロッカーでなくてはならない。これは数が少ないので探すのに一苦労。やっと空きが見つかったのは銀の鈴地下のコインロッカーだった。丁寧に丁寧にさくらちゃんと知世ちゃんを収納した後、折り返して中野へ向かう。この時点で16時を過ぎていた。間に合うか。2回目公演!
中央特快に飛び乗り、中野へ目指す。抱き枕運搬作業だけで腰が痛くなり、体力も消耗。このまま座って遠くまで行きたい気分でもあった。しかし、1回目の公演は抱き枕とタペストリーが邪魔で悠々とイベントを楽しめなかったので、今度はちゃんとした姿勢で着席して見たいと思っていた。中野駅に着き、急いで中野サンプラザへ。既に公演開始時刻を過ぎており、途中から館内へ入るハメとなった。2回目公演は2階席になってしまったので1回目より丹下さんの顔が見えにくくなっていた。それでも微妙に1回目とは違う話も織り交ぜていたので退屈はしなかった。最高だね、さくちゃん&桜さん。
当初から波乱含みであったが、公演が終わったあと名古屋へ帰るのもまた問題が発生した。帰途の交通機関には大垣ゆきのムーンライトながら(1号車)の指定券を取っていた。抱き枕3体とイベントのショッパー、タペストリーを両手に抱え、東京駅10番線へ向かい入線した電車に乗ったまでは良かった。ところがこの日は先述の通り、暴風の影響が至るところの路線で出ており、横浜〜大船間で横須賀線の架線が切れて並行する東海道線も不通になってしまったのだ。そのためムーンライトながらが東京駅を出発したのは深夜2時。約2時間半遅れとなり、ダイヤは終点の大垣まで乱れたのだ。最後まで疲れる遠征であった。名古屋へ到着したのは1時間20分遅れの朝7時30分。