■尾道旅行記

 2.前編(土堂小学校〜ロープウェイ山麓駅)

一般的な古寺巡りコースの前編
土堂小学校(つちどうしょうがっこう)から長江口交差点まで。
所要時間は1時間40分だった。

JR尾道駅の福山寄り、JR山陽本線の土堂踏切近くにある林芙美子像があるところが出発点。この像の碑文には

「海が見えた 海が見える 五年振りに見る 尾道の海は なつかしい」

林芙美子が”ふるさと”として尾道を愛していたことを示すような一節がある。この像のより東方向には東西1.5qに及ぶアーケードがあり中心街へ続く商店が並ぶ。
この林芙美子像近くから、土堂小学校の横へ入るわけだが、土堂小学校自体がどれなのかよく分からないので、商店街の人に尋ねる。

「小学校へ行くの?だったらあの歩道橋を渡りなされ。」

アーケードの中から歩道橋兼JR山陽線の跨線橋があり、それを渡るのだ。

林芙美子
尾道商店街
林芙美子像 放浪記 尾道商店街
歩道橋
長江口方面望む
商店街から歩道橋 歩道橋から長江口方面

歩道橋を渡ると、古寺巡り案内掲示板と、土堂小学校の校門があった。この小学校は林芙美子の母校でもあるが、それより有名なのは大林宣彦監督の「ふたり」という映画のロケ地でもあったところで、友達の真子が美加を待っている階段が写真の中央にある校門へ続く斜め石階段なのである。せっかくだから、学校の中へ入って行こうと思ったが校門が閉められていた。あぁ今日は休日だ。やってるわけがない。ただ、「卒業おめでとう」という文字が見えたので、昨日には卒業式があったのだろうと推測する。
この学校作家の高橋源一郎がほんの少しだけ通っていた学校でもあるらしく先日のNHK-BSで母親とここを訪れていたのを見た。とにかく今日は校内に入れないわけだから、校舎だけを撮影しておく。

土堂小学校
道標
映画「ふたり」のロケ地 古寺巡りの道標
校舎
学校名表札
土堂小学校 お休み 林芙美子の母校

土堂小学校の石階段右側の路地をすすみ、持光寺へ向かう。結構狭い道を進むわけだが、古寺巡りの道は基本的に石畳やそれに準じた舗装がされており、アスファルトの道はほとんどない。だからアスファルト舗装の道を歩いていたらそれは間違っているのである。

持光寺に到着。この寺の門は石できていて、ちょっと変わった造りになっている。境内に入ると梅か何かの花が咲いており、彼岸入りということもあってお参りに来る地元の人もちらほら。この寺では「にぎり仏」という粘土で”ぎゅっ”と握って作る仏様を体験できる。きりたんぽを作るみたいな感じ。でも制作料は高くて自分は作れなかった。1,500円くらいだったかな。年配に人気があるのかなと思っていたら、若い人も一生懸命作っていた。

持光寺テンプル
にぎり仏
持光寺 石門 にぎり仏だよ

持光寺を出て光明寺方面へ向かう。ホント狭い小路を通っていくんだけど、まだ朝早いので人も少ないか。休憩所を通り過ぎ、尾道水道がきれいに見渡せるところがあった。すると、山の方へ行くのかよく分からない怪しい道があったのでコースから外れてこの急傾斜の道を上がってみる。こんなところ毎日通うのはさすがに大変だろうな。くだりものぼりも。雨の日なんかは要注意だ。しかしこの道は上に行くほどどこへ抜けるのかよく分からないので、そこからの景色を撮影して古寺コースへ戻る。

路地
眺めの良い路地
狭い路地 水道が見渡せる路地
変な坂1
変な坂2
変な坂道にもぐりこむ その坂道から撮った

光明寺へ入る。だーれもいない、と思ったら彼岸でおばあさんと孫連れがいた。この会話がおもしろい。

孫 「おじいちゃんは?」
祖母 「今参ったやろ」
孫  「いまのが?」
祖母 「そう何回も死んでもらっちゃたまらんやろ」

たしかに。

光明寺本堂
光明寺坂道
光明寺本堂 誰もいない。 光明寺を出て再び坂道

>>> ぱられるチェック 第2巻 45頁 <<<

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