■尾道旅行記

 2.前編(土堂小学校〜ロープウェイ山麓駅)その2

斜面に伸びる階段を進み、宝土寺へ向かう。この寺は門を出るとJR山陽本線が下を走っており、電車が良く見える。門を出て石段を下ると、行き交う電車はマジマジと見える。この門の下から見上げると分かるのだが、「てら」と言う文字がひらがなで彫ってあるのだ。当たり前すぎてなんか不可解な感じだが、うまい具合な彫り方だと関心してしまう。鐘もあるのだが、「鐘をつかないで下さい。」ということなので、ただ見るだけ。

宝土寺
案内板
浄土宗 宝土寺山門 寺のガイド板
鐘
彫り物
鐘はつかないで下さい。 なんか不思議な彫り物?

>>> ぱられるチェック 第4巻 141頁 <<<

宝土寺の山門下には土堂の町と、山陽本線が走っており鉄道撮影には抜群。踏切の音もここ尾道では情緒豊かに聞こえ全然違和感なく、溶け込んでいる。それにしても貨物列車が多いのはさすが山陽本線だ。宝土寺を出て千光寺新道方面へ行こうとしたら、道を間違えたらしく、おばあさんにう呼び止められる。

おばあさん「お兄さんどこへ行くの?そっちは行き止まりだよ。」

私「えっ?天寧寺へ行けないですか?」

というわけで民家の小道を歩いていたわけ。おばあさんに正しい道を聞き、お礼を言って先へ進む。

寺道踏切
おばあさん
寺道踏切から宝土寺 道を教えてくれた

軌道修正の上、宝土寺の前を通り過ぎ。角を曲がると落花生の加工工場みたいなのがあり、ピーナッツとか道に積んであった。頑固豆とか書いてあったが。つまみ食いしても全然バレないような感じではある。こここから上伸びている傾斜のややきつい道が千光寺新道と呼ばれるところ。大林監督の映画「転校生」(階段で男女が入れ替わったやつね)で一夫と一美がこの千光寺新道を通学路として使っており、そこで口げんかしているのを、友達から冷やかされるのがこの場所。ただ残念なことに、ここに立っている古寺巡りの道しるべにマジックで「転校生ロケ地」と落書きされているのを発見。心無い人による仕業なのか、それとも尾道市が敢えて黙認しているのかは分からない。

この千光寺新道はさらに上に登ると千光寺公園方面へ抜けるのだが、観光客は途中右へ曲がって天寧寺へまず向かうが普通。というのも、千光寺公園までかなりの坂を上り、とっても大変なの。だから天寧寺へ抜けてロープウェイで山頂まで行く人が多い。

千光寺新道
千光寺新道2
千光寺新道の下側 右折で文学記念室へ
千光寺新道3
久保界隈
千光寺へつながる 尾道市久保界隈

>>> ぱられるチェック 第4巻 139頁 <<<

新道を右折し天寧寺方面へ向かう。塀に囲まれたカーブの小路を進む。ホント狭いなぁ。途中に文学記念室があるが、有料のため今回は外観だけ撮影。そのまま進むと尾道水道を望めるようになる。"文学のこみち"から下る道と合流するあたりで、田能村竹田之像というのがあり、そこが休憩所になっており、下には茶屋みたいのがあり、変わったソフトクリームとか売ってる。値段が書いてないように見受けられたがどこかに記載があったのだろうか?

塀
文学記念室
塀に囲まれた道 文学記念室入り口
尾道水道
合流点
尾道水道が見渡せる 文学のこみちから合流

さらに天寧寺方面へ向かう。途中に曹洞宗・天寧寺三重塔がある。本堂はこの下にあり、少し離れている。天寧寺自体は1367年に普明国師によって開山された。三重塔は足利将軍によって建立されたらしい。この三重塔でお犬様を発見。お犬様がお通りだ。近寄ってきたかと思えば、墓参り?と思いきや喉を潤すために来られたようだ。

お犬様1
お犬様2
お犬様のお通りだぁ おぉ何か御用でも?
お犬様3
お犬様4
どちらへ? お水を所望で。

竹やぶの中を石段を下ってゆく道はかなり風情がある。その先の天寧寺には無数の観音像が並ぶ、羅漢堂があり五百羅漢と言う。これが異様な光景だが、圧倒される。賽銭を入れてお願いごとをしておく。その横にはJR西日本・岡山支社の尾道ポスターも貼られており、ちゃっかり宣伝にも役立っているようだ。

竹やぶ道
案内板
竹やぶの光が心地よい 三重塔は本堂より高台
天寧寺山門
彼岸日
曹洞宗 天寧寺(五百羅漢) 彼岸なので結構にぎやか

天寧寺を出てまた小路を歩き、長江口へ向かう。この途中には小さなラーメン屋もある。そして、ロープウェイ山麓駅があり、観光案内所が設置されている。その目の前の店が「茶房こもん」であり、映画「ふたり」で智也が実加の姉・千津子の死を知ることになった喫茶店。その影響かどうか知らないけど、めちゃくちゃ混んでましたよ。

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