■尾道旅行記

 3.中編(ロープウェイ山麓駅〜千光寺)

ロープウェイ山麓駅から千光寺へ。尾道の一番のビューポイントへ。所要時間は1時間30分。13時ちょうどから実行。

ロープウェイ山麓駅は「茶房こもん」のすぐそばにあり、右手は観光案内所が併設されている。ここで乗車券を買う。片道280円、往復440円で、往復券は片道使用後の払い戻しはない。私は片道1枚を買ってロープウェイに乗る。乗り場へはエレベータに乗るが行楽シーズンのため混んでいる。

山麓駅
エレベータ
ロープウェイ山麓駅 のりばへ向かうエレベータ

ホームではさくら号が入っていた。山麓駅から向かって左ロープを走るのがさくら号、右ロープを走るのはかもめ号となっている。普段は15分置きの運転だが、この日は混雑していたため。定員の31名を超えると随時発車する形態をとっていた。車掌兼観光ガイドの女性が発車を知らせるとドアが閉まり山頂へ向かう。しかしギュウギュウ詰めの大混雑で私も窓にへばりつくように乗るハメとなった。

ロープウェイさくら号
ゴンドラは満員になるまで詰め込まれるので、次のを待とうとしても無理。行楽シーズンはとにかく満員になり次第なのだが、複線で山頂駅、山麓駅から同時に発車するので、どちらかのゴンドラの発車となった場合は片一方のゴンドラも発車することになる。

「ここ尾道は凡そ1300年の歴史を持つ、人口約9万5千人の情緒豊かな港町でございます。古くから寺の町、坂の町として有名で・・・」

車掌による観光ガイドが行われる。玉の岩という言い伝えのガイドもあった。岩の上に光る玉の石が光って、航海の目印になっていたとか。車内から尾道水道への眺めは最高で、本当に綺麗な景色が一望できる。是非乗ったことのない人は乗ってみよう。後悔はしない。ただし、運賃は高い。最終便は17時15分(平成15年3月21日現在)乗車券は降車の際に半券のみ回収される。

ロープウェイ(クリックすると拡大します。)
ロープウェイ(クリックすると拡大します。)
ロープウェイ(クリックすると拡大します。)
ロープウェイ(クリックすると拡大します。)

山頂駅は千光寺公園と呼ばれるところで、千光寺ではない。千光寺は数百メートル歩くのだが、その前に展望台からの眺めを見ておかなくてなるまい。丸い建物があって、その中は2階が軽食、3階が展望台となっている。展望台からは尾道水道は勿論、しまなみ海道の島々が一同に見ることができる。北に目を遣ると新尾道駅方面、山側の景色も見えるがこっちは当然のことながら人気はない。

山頂駅からの眺め
展望台からの眺め(クリックすると拡大します。)
展望台から土堂町(尾道駅)方面を望む

展望台から千光寺へ行くには、ロープウェイ山頂駅を右に曲がって千光寺裏参道を通る。その石階段には千光寺へ奉納したことを示す名前入りののぼりが無数に建っている。「南無千手観世音菩薩 大宝山 千光寺」と書かれている。この石段は気を抜くと、こけるので注意。元々、尾道はどこも石段ばかりなので危ないのだけど、ここは、やや暗くて砂が削られているところもあり危険。裏参道を通ってゆくと鏡岩とかいうのが出てきて、「真言宗・大宝山 千光寺」へ到着する。ここには鐘があって非常のときに鳴らすとか色々説明が書いてある。

また、お守りや提灯なども販売されており、「願い仏」という小さな仏様も売られており、これに願い事を書いて奉納すると願いが叶うということらしい。「結婚できますように」とか書かれたものも発見。カップルでも訪れる人が多いのだ。千光寺は本堂が分かりにくいため。結構通り過ぎてしまう人が多いようで、檀家のおばさんらしい人が、頻繁に「ここが本堂ですよ。お参りしていってください〜」と呼びかけていた。

※この辺りでデジカメのバッテリーの容量が少なくなったため、千光寺付近写真が少なくてすみません。予備の交換は千光寺を出てから行ったため。

千光寺裏参道
真言宗 千光寺
千光寺裏参道 真言宗 大宝山 千光寺

>>> ぱすてるチェック 第2巻 109頁 <<<

千光寺からは文学のこみちをめぐるコースに入り、石段を下ってゆく。途中で先ほど天寧寺へ向かうコースに再び入る。少し歩くと中村憲吉の住居があり、無料で見ることできるが、中に立ち入ることは禁止されている。また尾道全体によく見かける看板がある。「急傾斜地崩壊危険区域」である。坂の上に家々が建っている以上、それだけで危険なのだが、地震が襲ったらさぞかし大変なことだろうと思う。1300年の歴史で崩落とか無かったのだろうか?

中村憲吉旧居
文学のこみちから下る階段
中村憲吉の住居 天寧寺方面へ行ける
眺めのいい石階段
急傾斜崩壊危険
情緒豊かな港町だねぇ 急傾斜地崩壊危険区域

>>> ぱられるチェック 第2巻 140頁(1) <<<
>>> ぱられるチェック 第2巻 140頁(2) <<<

天寧寺坂を下り、ロープウェイ山麓駅へ向かう途中、また猫に遭遇。尾道は猫の多い町で、そこらじゅうにいる。会いたくなくても絶対いる。でもおとなしく、逃げないよ。だからフラッシュ撮影しても全然動じないし。

尾道のネコ
だるいのかぁ?
猫ちゃん発見 だるいわぁ〜

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