■最彼探訪記 〜最終兵器彼女を訪ねて〜 (小樽旅行記)

 ・1日目(その2 祝津・水族館 〜ちせの初デートの場所〜)

旭展望台で景色を堪能した後は、下山して海岸の方へ向かう。しかし、小樽駅〜旭展望台の往復だけで3時間だから。もう14時だもんね。夏なら往復1時間もあれば大丈夫でしょう。それにしても、帰りも辛い雪道。そして、通行止めゲートに到着すると、さっきの展望台でのカップルが自家用車に乗って話していた。ここでこの二人を歩きで追い越す。

小樽駅まで再び地獄坂を歩く。下りは登り以上に滑って転倒しやすいので慎重に歩く。もう14時過ぎなので小樽駅前のラーメン屋で味噌ラーメンを食らう。やはり、旨い。サッポロラーメンの本場だからね。体は温まった。さぁて、祝津へ向うとするか。

北海道といえば、信号機に特徴がある。雪が積もりにくいように縦型になっているものが多い。電車の信号機みたいという感じだが、電車用は青が上、車道用は青が下なのさ。でもね、内地でもよく見かける横型の信号機だって結構あるんだよね。設置基準がいまいち良く分からない。

小樽商業高校(クリックすると拡大します。)
小樽駅前信号機
帰り道に再び小樽商業 雪国の信号は縦型が多い。
小樽駅改札口
信号機(横型)
小樽駅改札口 横型一般もありますよ。

小樽駅前には中央バスとJR北海道バスの乗り場があるが、ほとんどは中央バスが占めている。JRが強いのは札幌〜小樽間の快速電車だけで、残りはバスによるシェアである。とは言え、中央バスもJR北海道バスと共同運行という形で札幌〜小樽間高速バスを運転しているので競合しているわけでもある。

"ちせ"と"シュウジ"がデートで祝津(しゅくつ)にある「おたる水族館」へ向かうときに使ったバスも中央バスである。乗り場は3番となる。20分に1本の割合で運行しているが、他にも1時間に1本高島経由(海沿い経由)の祝津ゆきもある。

小樽駅前バスのりば
祝津ゆきバス車内
"ちせ"と待ち合わせ 祝津ゆきバス車内

祝津ゆきバスに乗り込み、一路「おたる水族館」へ。バスは中心街の稲穂から手宮と進み、クネクネ曲がって山側を進み。祝津交番のところで海岸へ出る。今日の沿岸は風が強いため、海が荒れていた。終点の祝津まで乗車したのは自分だけ。下車時に運転手さんに聞く。

自:「水族館ってどっちですか?」

運:「今はやってないよ。」

そう、「おたる水族館」は冬季休館である。それは知っていた。自分はイルカショーを見に行くのではない。"ちせ"と"シュウジ"が財布を落として、入館料を払えず、アシカショーを盗み見したあの場所へ行くのだ。運転手さんに道を教えてもらい、強風の中を進む。民宿・青塚食堂の前を通り、左折して小高い丘を登る。寒すぎる。こんなところに居を構える気にはなれんなぁ。

小樽水族館
丘へ登る道
休館中「おたる水族館」 小高い丘をゆっくり

丘を登ってゆくと灯台の入り口に海上保安庁の注意書きがあった。「安全な船舶を守るための重要な場所です。立ち入りは禁止します。」 そうか、ここは民間人は入れないのかと思う。まぁ、灯台には行けなくてもいいので、とにかくサイカノゆかりの施設を撮影する。「おたる水族館」は休館なので、イルカショーなどもやっているわけがないが、野外鑑賞場を撮影する。この丘から"ちせ"はタダでアシカショーを見たのだ。でも、かわいいから許す。

あの水族館(クリックすると拡大します。)
祝津海岸
ここからアシカショーを。 振り返るともう絶壁だ。

水族館側と相対する側に海へ突き出た場所がある。これは"シュウジ"が"ちせ"に写真を撮ろうと言ったら、"ちせ"に拒まれた場所。

「ホンモノのあたしがいるうちは、あたしを見てほしいんだ。」

でも自分だったらワンピースの"ちせ"をこっそりでいいから撮ってしまうだろう。いかんだろうか?いいじゃないか。それにしても今日は風が強いので、これ以上、前へ進めなかったのが残念。

祝津の眺望(クリックすると拡大します。)
展望スポット(クリックすると拡大します。)
シュウジが写真撮ろうとして 強風で怖い。

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