II







----------------------------------------------
ありのままでよかった。
静かに、時を過ごした。
綺麗だった。。。空間が。
いずれ、ひとときの眠りの中、気狂いになり始めた。
ついに、現れたのだった、。私が。
雑然とした、痛み、それ自体。
あらゆる強さを、刺し殺しながら、
ひとつの光−みにくさと、美しさの−を、追い求める。

反吐がこぼれた。
天使が、舞った。
体は動いて、死を、退けた。
永遠に向かって、どこまでも直線だった。
弾けた。
甘美の中へ、埋没した。
妖艶に、時が流れた。
影を引き離して、いつしか、また、眠りにおちていった。

(98.4.29)







 BACK     NEXT 




| TOP | CLOSE |