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混濁しながら、衰弱しながら、悠々とする、精神。
求めるものもなく、狂うでもなく、時に嬉々とし、悲しくある。
いつも、ゆっくりとしている。目の前には、永遠だけがある。
肉体は、鉛のようで、脳を、包んでいる。
苦しいし、痛い。
汚い。
私は、真っ赤になりながら、抵抗する。
吐き出しそうに、なりながら。
帰ってくると、その家もまた、反吐にまみれていた。
その後、次々と、過去を、磔にした。未来は、ギロチンの前で、ぼんやりと、空を眺めている。
光が、ガラス瓶の中で、憂鬱そうに、空虚を味わっているみたいだ。
私は、闇の中で、何を殺したいと、願っているのだろう。
(98.6.1)
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