電脳少女/山田正紀
1993年発表 光風社ノベルス(光風社出版)
最後の戦いを前にして明かされる真実は、ユイにとってあまりにも過酷なものです。孤高を貫くことをせず、メディアに取り込まれることを選択するラストは、ハードボイルドとしては掟破りのものですが、ユイのたどってきた凄絶な運命を思えば、読者としてもこの選択を受け入れざるを得ないでしょう。決してバッドエンディングとはいえませんが、素直に喜ぶこともできかねる、何ともいえない後味を残すラストです。
2000.05.28読了最後の戦いを前にして明かされる真実は、ユイにとってあまりにも過酷なものです。孤高を貫くことをせず、メディアに取り込まれることを選択するラストは、ハードボイルドとしては掟破りのものですが、ユイのたどってきた凄絶な運命を思えば、読者としてもこの選択を受け入れざるを得ないでしょう。決してバッドエンディングとはいえませんが、素直に喜ぶこともできかねる、何ともいえない後味を残すラストです。
2000.05.28読了