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◆外装について◆

全塗装

 

全塗装について

 

最終更新日07/08/06

状況 塗装 まとめ    

< 内容 >

状況

 

 

   
前回、塗装前準備が終わりましたのでようやく全塗装の塗装作業にたどり着きました。

ますはビートをブースへ移動。

塗装表面についている埃をエアガンで飛ばしてからウエスに溶剤をつけて塗装表面の油を落とします。
塗装表面の油は塗装を弾いてしまうので大切な除去作業です。

終了したらひたすらマスキングで塗装をしない部分をひたすら隠します。この作業は結構疲れます・・・・・。

マスキングは塗装する部分に触らないようにするのはもちろん、僅かな隙間からでも塗装が入り込むので徹底して塞ぎます。

トランク、ボンネットは一度開けて内側をすべてマスキングして塗装が入り込まないようにします。
もちろん、ドア内側もマスキングを行い室内に飛ばないようにします。

これは例えばドアの隙間を塞いでおかないと塗装のミストが入り込んでしまう為、必ずやらなくてはならないので2時間以上かけて準備完了。

マスキングは塗らない部分を隠すだけだと思っていたらトランク、ボンネット、ドアなど隙間があるところは内側をすべて隠します。
予想以上に塗装のダストが入り込む為です・・・・・。

又、ワイパーなどを外さないでマスキングをするとワイパー分の盛り上がった箇所のまま塗装するとダストの飛び方に影響するそうです。
外せるものは外すと言う考え方で作業します。

今回は外しませんでしたが一代目の全塗装時はその考え方でリアテールなど殆ど外しています。

塗装

   
マスキングが終了して塗装をするに当たってまず赤色は下地の色に対する隠蔽力が弱いのでグレーで下地塗りをします。

塗装作業として繋服を借りて作業しました。

塗装にもよりますがソリットカラーとは言え、赤、黄色系は下地色を必ず塗ります。

これをしないと下地の色に赤が負けてしまい透けてしまう為、赤が下地色に負けないような色を塗ってから出ないと仕上がりません。

大体、2回〜3回ほど塗りますがスタートした面がトランクから始めたのでここからボディ周りを一周して、トランクまで戻ってきたら1回と言う回数で塗っていきます。

エア、塗料のエアガンの調整はスタッフにお願いしました。

あくまで下地のグレーで完全に覆い隠す為だけなので塗り方はそれほど気にしなくていいようです。
グレーは隠ぺい力が強いので2回ほどの重ね塗りで元の色は消えます。

塗装面に対して直角で塗っていきます。あれこれ指導を受けながら何とか振り終え・・・・・・。

次に赤を塗ります。グレーで塗った塗装の乾燥を待つ必要は無いそうです。
赤色自体はすでに配合して準備してありますが、この塗装に硬化剤とシンナーを混ぜて塗装を作ります。

見ているとシンナーの量が結構多い。この配合の量については私にはよく分かりません(笑)

塗装はビーカーのような容器に約2リッターぐらい作ってガン容器にフィルターを返して異物を除去しながら補充していきます。

まずはメイン塗装のガンスプレー塗装のお手本を見る、見ているだけだと簡単に見える、そして私・・・・・・塗り方を注意されながら指導の上で何とか塗りました。

塗装の仕方としては手首だけでガンを移動するのではなく体ごと移動する感じです。
3回ほど塗った時点で小さいごみが付着している為、中断して乾燥後にペーパーがけを実施。
これは頻繁にブースを人が出入りした為に埃が入り込んだ為みたいです。

ごみ除去後に再度塗装へ計6回ほど塗った時点でプロにバトンタッチ、最後の仕上げはしてもらいました。
仕上げ時の塗装はシンナーの量が今までよりも遥かに多い量です。
どうやら塗装を塗ると言うよりは艶を出す為の方法のようです。
普通に塗ると塗れたようにならないのですが仕上げ時は塗装を塗った面すべてがぬれたような状態のまま塗っていました。

見た目では磨かなくても光沢のある綺麗な状態・・・・・・やっぱりプロですなぁ〜。
そのままクリアを2回ほど塗って完了。
 

30分ほどで塗装表面が乾燥するので運転できる程度にマスキングを破りとってブースから車を出しました。

ブースから出したビートを完全乾燥させるため、ヒーターで乾燥。

今度は残りのバンパーと細かい部品の塗装をします、塗装要領は同じです。

ただ小さい部品は一灯缶の上に新聞紙とマスキングを引いてその上で塗装しました。

ボディと部品を一緒に塗装するよりは作業上順番に行った方がいいそうです。

乾燥後にすべてのマスキングを剥します。剥す際に塗装の剥れなどないように気を使いながら剥します。

塗装作業自体は1、2時間ですがそれまでの作業が大変です。

次の日、磨きをしてもらいましたが放置状態のままなので後日、部品取り付けに行きました。

自分でバンパー、部品等を外した順番どおりに取り付けるのですが・・・・リアバンパーを擦ってしまいました(涙)

取り付けるときの方が神経を使います。

んで半日で完成!!

すごく鮮やかな赤です。nsxの赤は見なれていますがビートの場合違く見えます外装だけ新車状態。
苦労した分、綺麗に見えます。多分、お金を払っての完成よりも綺麗に見えたと思います(笑)
更に後日、ぶつけた部分の補修で再度、磨いてからサーフェーサー、塗装(赤、クリア)をしてました。
又、塗装が付着したテールレンズの磨きもいっしょにしてもらう事に。

後、バンパーについては後日磨いてもらう事になっていますのでこれらを処理して完了です。

又、一週間以上はワックスをかけない事、塗装内部のシンナーが完全に無くならないとと言う事です

今回の塗装色についてビート純正赤色と違ってNSX純正赤は黒が少量混ざっている為、仕上がった時の赤色に差が発生するようです。始めはこの微妙な違いが分かりませんでしたが最後になって差が分かるようになりました。
ホイールと相成って入手時のビートとはまったくの別物(外装だけ)

まとめ

   
今回の全塗装作業は全部ではありませんがすべての工程を自分がしました。

作業的にはすべての工程にスタッフが付き添ってもらっていますのでお店にとっては手間ばかりかかっていますが、塗装作業をした経験では大変ですが実際にして見ないと分からないと思います。

実際にお店で作業するというケースは普通は聞きませんが「ボディ色を作ってくれ」と言う依頼はたまにあるそうです。
日曜大工として自分でコンプレッサーやガンを持っている人に色つくりを依頼されるそうです。

確かにMYガレージでの塗装は憧れますが・・・・・場所的な問題がクリアされませんので、今の私は無理ですね・・・。

しかし、いい勉強になりました。本当に手間隙をかけた分だけ綺麗になります。
私の作業は時間を気にしませんでしたが時間制約が入れば大変な作業です。

塗装や板金よる出費は高いと思われがちですが作業工程を経験した限りそんな事は無いです。
ただ、手間と費用は比例すると言う事は認識したほうがいいですね。
値段を安くすれば出来は悪くなると言う事です。

また、今回はあくまで全塗装であり、カラーがソリットであることからもベースの色合わせと言う職人技が無い事も作業スピードに影響しています。

右の写真のように綺麗になりました。

太陽光を受けた時が鮮やかな赤になります。

今までビートに限らずHPで色々メンテナンス作業を紹介してきましたが私が手がけた車のメンテ作業では今までで最大級の難易度です・・・・疲れました。
結局、合計30時間ぐらい塗装作業のためにかかっています。

お店で言われた事で塗装はともかく作業的な事を長年見てきた事が相当役に立っているそうです。本当のど素人に同じ作業をさせたらもっと時間がかかるだろうと言われました。

しかし、塗装した外装以外のボロさが目立つようになったのも事実です(笑)。

結局、ここまで一通りの作業をして見てレベル的にどこまで仕上げるのかと言う事次第では缶スプレーでやる、又はプロに依頼すると言う話になります。

実際にHPで経験を書いていますが自分で作業してみない限り本当の経験にはならないでしょうし缶スプレーとプロ塗装の差をどう見るかは個人次第になると思います。
塗装の目的や用途に応じてはやっぱり缶スプレーの方が断然お手軽なのでどうするかは本人で決めるしかないですね。

NSXも飛び石、傷等で塗装が必要箇所がありますが・・・・・ビートと同じようにある程度までは自分でしようと思います。
塗装仕上げはプロにしてもらうしかありませんけどね。

感想として塗装や板金作業は大変ですが面白いと思いました。

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