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メンテナンス


◆足回り◆

ブレーキパット、ローター交換

 

消耗品交換について 

 

最終更新日07/08/20

状況 パット、ローター まとめ    

< 内容 >

状況

 

 

   
前回、ブレーキOHを実施しましたがブレーキの効きの悪さは変わりませんでした。

しかも、パット、ローターの接地面に段差が生じており本来の効果が無くなっていた事から新品交換が必要と感じていました。

パット、ローター

   

交換に当たってローターはスリットありを探し、DEXCEL製のプレーンディスクにスリットを追加したコストダウン版(DEXCEL製のスリットありタイプを買うよりも安い)とストリート用パットを見てみるとDEXCEL、エンドレス、プロμなど有名品は値段が高いので比較的安いメーカー品のアクレ製のライトスポーツを購入。あくまでストリート用です(適用温度:常温〜500℃)。

ローターについてはスリットを追加したものでしたがディスクの縁に前回、キャリパー塗装に使った赤をアクセントとして塗りました。

購入時にローター表面に錆防止用の油が付いていますのでクリーナーで除去した後に塗りました。

ただ、ローター表面は初めから銀色に塗装されています。
但し、この塗装の耐久性はそれほど期待できない様です。耐久性を求めるのならばちゃんとした耐熱塗装で塗らないとならないでしょう。

この塗装はNSXのディスクローターを購入した時も同じ様に銀色でローター表面すべてが塗られていました。
DEXCEL製ディスクローターに限った事かもしれませんが。

リアディスク交換

ジャッキで上げてうまをかけてからタイヤを外してローターが止まっているネジを外します。

+3の皿ネジ×2個なのですが通常のドライバーでは固着して外せないのでインパクトドライバーを使用します。ねじ山にはクレ557を吹きかけて5分ぐらい放置してから作業。
その際にサイドブレーキをかけてディスクを動かないようにした方が楽でした。

インパクトドライバーはハンマーでたたいた衝撃で外すドライバーです。
ホームセンターで購入しました。2000円位です。

皿ネジは結構硬く、中々外れません。私が使用したインパクトは回転方向を回すことで変えることが出来るのですがハンマーで叩く際に緩めたい方向にインパクトドライバーを抑えながらハンマーで叩いた方がネジにトルクがかかりやすかったです。

リアについては左右とも皿ネジの固着で苦労しました。

ネジを外した後にキャリパー外しますがキャリパーのネジ14mm、12mmを外す終えた後にディスクローターを外すのですが・・・・・・・・これがまた固着していて外れん!!
プラハンマーで叩いてもびくともしません。

ブレーキ熱と雨水による錆で固着してしまった為です。

真夏日の炎天下の駐車場でプラハンマーを「ガンガン!!」数十回叩いていたら隣に住んでいる身内が様子見に来たぐらい(笑)。

しかし、ローターが取れる気配はまったく無し・・・。
頭にきて実家にある鉄製ハンマー(石粉砕用)を借りてきて叩いた所、2、3回で外れだしました・・・・・。
鉄製のハンマーは歪める危険性があまりよくないようですがローター再利用するわけではないので良いだろうと思って使用しました。

ローターを新品に交換してキャリパーを組み立てましたが、脱着の際にKTC製のストレートメガネレンチ12/14がトルクがかけやすくキャリパーのネジ緩めに大いに役立ちました。

パットはアクレ製の赤パットに耐熱グリスを塗ってキャリパーにはめて組みなおしをしました。

その際シムも一緒に組みつけています。

右写真が付いていた純正パット(左)とアクレ製パット(右)です。

フロントディスク交換

フロントもリアの作業と同じなのですがキャリパーの固定ネジ17mm×2本を外すのが結構きつく止まっている為に外すのが非常に大変なので今回、タイヤ脱着に使っているインパクトレンチに17mmソケットを取り付けて外しました。

普通のレンチでは、とてもトルクがかからず外すのが大変ですが大型の工具でテコの原理で行う方が楽ですね。

同じ様にローター、パットを交換後、ホイールを取り付けて組みなおして完了です。

その際にフロントのローターを停めている皿ネジが1個のみでした。
過去にローターを交換したことがあるのかもしれません・・・お陰でローターが固着しておらず簡単に取り外せました。

しかし、ローターサイズがリアの方が大きいですね。
右写真の純正リア(左)、DEXCELリア用(中央)、DEXCELフロント用(右)です。

リアローターはビートとトゥディのみだけに使用されているため需要が無い為かフロント価格よりも若干値段が高いです。

まとめ

   

交換完了後にブレーキヘダルを何度か踏んで通常の脚力になる事を確認してから試乗しました。

ブレーキが初期制動時からまともに止まるようになりました。

今回のパット、ローター交換でブレーキに関しては大体終わりました。(マスターはまだですが)

フロントは他のホンダ車のブレーキを移植する事が有名ですが、肝心のビート純正ブレーキの性能がわからなのでは話にならないので今回はあくまでビート純正サイズでの交換にしました。

まだ慣らしが終わっていませんがブレーキはフロント、リア共に一緒に行わないとバランスが良くありませんね。
純正サイズの交換と言っても町乗りでは十分な制動だと思います。

大体、10年以上経過している車である事から過去に何もやっていなければブレーキはOHや新品部品に交換する必要があります。
しかし、ブレーキ関係は自分で作業するとなると結構面倒な作業です。私自身ここまで自分で行うことが出来るようになるとは昔はとても思いませんでした。
とは言ってもただ部品を交換するだけなんですが作業方法にノウハウがあったりするので素人にとっては結構大変だったりします。
自分で作業する場合は作業時の安全性と必要工具をちゃんと揃えないとなりませんが苦労した分だけ効果が分りますので自己責任で作業するのも良いかと思います。

それよりも今年の夏の日差しの炎天下で作業した方が辛かったです。

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