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メンテナンス


◆エンジン関係◆

エンジンマウント交換

 

マウント交換について

 

最終更新日07/07/03

状況 交換 まとめ    

< 内容 >

状況

 

 

   
クラッチのジャダーとシンクロが良くない中でクラッチ油圧系を交換する事である程度は改善されました。
しかし、ギアのシンクロが悪い時がある、入りづらくてN(ニュートラル)に戻したから入れなおすなんて事もたまにある状態。
走行距離(16万`)を考えるとギアのシンクロが経たっている事も十分ありえる。
まぁ・・・走行距離とかオーナーの乗り方次第とか色々あると言えますけど。

それでNSXの時に効果のあったエンジンマウント交換を実施。
NSXの場合は前後をタイプR用の強化品に変えた為も合ってギアの入りが良くなった事は感じました。

ビートは前後左右4個のマウントで固定されているのでマウント4個と後ろ、左右後のメインボルトも注文。

取り付け

       
交換に当たっては相互リンクさせて頂いているビートのHPを参考にしました。

それぞれ丁寧に作業方法がかかれており参考になります。

マウントはスカスカの隙間があるのでここにシリコンシーラントを流して強化すると言う手段があります。

私は一代目ビートで純正マウント交換を実施していましたが、純正交換による差はあまり感じませんでした。
それで今回は強化をしてみる事に。

シーラントはホームセンターにいけば当たり前に売られているものですが、行った店ではチューブタイプがなくガンにセットするタイプのみ・・・・・わざわざガンを買っても次にいつ使うかわからないのでシリコンのみ購入。

色は透明を購入したのだけど透明と言うよりも白・・・。早速マウントの隙間にシリコンを流し込みました。
ガンの代わりにドライバーで押し出し(笑)シリコンは大気中の湿度で固まります

大体、1日で固まるようですが数日は放置しておいた方がよい様です。
固まると弾力がある状態ですのでゴムのような感じです。

エンジンマウントの取り付けは、まずはジャッキで後ろを上げうまかけてからマフラーを外しました。

エンジン自体はマウント交換の為に落ちないように純正ジャッキでうまかけて支えています。

オイルパンとジャッキの間には木材で挟んで傷つかないようにします。

後マウント取り付け

マフラーを外すと後のマウントが見えますのでこちらから交換まずはマウントを止めているネジをすべて緩めます。

マウントを止めているネジは正面2本と裏側に1本あるので右写真の様にして外しました。

このマウントはエンジンオイルを入れるときに垂らした所為でオイル汚れがすごい・・・ウエスで汚れをふき取った上で交換。

メインのボルトだけ交換してあとリボルトはそのまま流用しました。

前マウント取り付け

次に前側のマウント交換ですがボルト二箇所で止まっているだけなのでネジを緩めれば簡単にとれます。

取り外してからマウントブッシュを外そうとしたら簡単にとれてしまった。

ただはまっていただけと言う状態・・・・・・新品をはめ込んで隙間にシーラントを流し込みました。

同じようにボルトを閉めて取り付け完了完了。

ここまではボルトの取り外すスペースがあるので比較的楽です。

右側のマウントは下から取り外しますがマウントとフレームを一緒に外したほうが楽です。

フレーム側のネジは4本の穴があるのにネジは3本なので注意。
これは他のホンダ車の流用だからなのでしょう。

作業スペースが狭くラチェットが入らずメガネレンチで時間をかけて取り出しました。

外した後、フレームを付け直してマウント交換して戻しています。

交換したマウントは表面が劣化しているものの大きなひび割れも無く思っていたよりは劣化していませんでした。(年式と走行距離から)

作業時間がなく3個交換した状態で中断して元に戻してビートを自走しました。

その際にマフラーのネジ(触媒側)を折ってしまい、まったく別なトラブル発生(汗)
何とかネジをドリルで削り取って再度ネジ止め・・・・・。

エンジンをかけた段階でエンジンの振動が大きい。これは強化の所為もあると思います。その後、テストで走った所、明らかに違う。

ギアのシンクロもよくなってアクセル時のトラクションのかかり方が違うのが分ります。
エンジンの振動も慣れてしまえばこんなものと思うレベルでした。

そして残り1個の左マウント交換をする事に。
前回と同じようにうまをかけてからメンテナンスハッチを外さないと作業が出来ません。
ボティとマウントを止めているネジが上から止まっているので。

写真のようにエアクリーナーへのダクトとワイヤーが邪魔でした。

エンジンを止めているネジ2本が下からしか作業できないのですがロングサイズのエクステンションが無い為、エクステンションをつないで何とか届きましたがやたらと硬く全然とれません。

裏技として業務インパクトレンチで外しました。硬かった・・・・・・。

取り外した後に交換して再び取り付け、このマウントが一番取り付けに苦労しました。

取り外したマウントは何と大きなヒビ割れが発生してました。

マウントの拡大写真ですが、ボルトの付け根に大きなひびが発生していました。

4つのマウントで一番劣化していた事になります。

まとめ

       
全マウント交換後、ワインディングをテスト走行した所、残り1個の交換だけでも更に違いを感じました。

カーブ時のアクセルでトラクションの逃げが減りました。
リア側が踏ん張ってくれるような感じがする・・まともにヒビが起きていたから交換による効果は当たり前と言えば当たり前です。

ハンドリングのアクセルが劇的にかわりました。それだけマウントがへたっていたと言う事でしょう。
シリコンの影響も多少はあるかもしれません。

ビートでのマウント交換による違いの差はNSXのマウント交換時よりも更に差を感じました。
走行距離や状態の差によるマウント劣化に伴うものでしょう。

本来の目的の変速時のギアの入れやすさも確かに改善されました。
今後、ギア変速時にシンクロが悪ければミッションのOHの話になってしまいそうです。

ギア入れから始まったマウント交換でハンドリングとして差がはっきり体感できたのはあまり考えていませんでした。(単純な老朽化交換として考えていたので・・・)
結構面倒な交換作業ですが内容からはお進めと言えます。

この作業は自己責任の元で慎重に作業を行ってください。

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