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最終更新日03/07/19

コラム

コラム121

 ここ数年、何気に探しているのが蛍です。でも、全然居なくて見る事すら中々無くなって来ました。

私の住んでいるいわき市と言っても全然、蛍が居ないのです・・・・。
子供の頃は結構居たような気がするのですが、今になって「蛍見たいなぁ・・・」と思い出して友達と一緒に、子供の頃に見つけた場所を再度見て回ったら、すべて全滅・・・・。

元々、蛍が綺麗な小川(水の流れが急では駄目)、餌のカワニナの生息、さなぎになる為の川沿いに土が無いと駄目と言う条件を見たしている場所があまりにも無くなっています。

上の条件を考えると生息環境として田んぼが良いのですが、農薬の所為で死滅・・・・ですから、山の中の小川など人間に自然環境を破壊されていない場所を見つけるしかなく、友達と深夜車で探し回りました。

所が人間の目で綺麗に見える環境でも蛍が居ないのです・・・。
たかが蛍を見つけるのに「何で必死になって探しているのか?」苦笑しましたが・・。
それでも今年になってから、やっと大体数十匹程度ですが、生息している場所を発見して数年ぶりに蛍の光を見ました。

本当に久しぶりに蛍の光を見ましたね。
飛んでいた一匹を腕に乗せて観て見ましたが、蛍の光は熱を持たない珍しい発光体を持っており、なんともいえない輝きをするので個人的に好きです。

光らない状態の蛍を観て見ると「ぱっ」と見た印象は『米付き虫』と変わりません(笑)背中が赤いので一発で蛍だとは分かりますけどね。
日本の蛍は世界上にいる蛍の中でも川の中で幼虫時代を過ごす珍しいタイプです、大体は幼虫も陸上で生活する為。
でも、水中で生活する上での環境を人間が壊しているのは蛍に限らない事実ですね。

昔、私の住んでいる場所から歩いて行ける住宅地の水路に蛍が数百匹ほど大発生しているのを見た時は蛍の光に感動したのを覚えています・・・・。

「今、蛍の光に囲まれるような群生が居る環境に遭う事が出来るか?」と言うと正直疑問です。

蛍自身が身近な場所に居なくなっていて山奥などの僻地に限定される場所で無いと見る事が出来ないと考えると何だか悲しい事です、知らないうちに環境破壊が進んでしまっている事を蛍を探しながら痛感しました・・・。

左の写真がホタルの光です。写真がぶれていますが一匹の光です。

右の写真がホタルです、赤い部分があるので光らなくてもホタルだと分かります。
実際にホタルを見た事が在る人なら分かりますが、何ともいえない光です・・・・。

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