銀
そんな訳で色々と調べた事を少し・・・・。
銀は電子工業用の材料として伝導率が優れているので結構よく電子部品に使用されます。
しかも酸化しづらいのですが硫化に反応しやすいと言う欠点があります。
銀の特徴として反射率、電気抵抗(低い)が金属中最高であり、金よりも柔らかいと言うのは・・・私は知りませんでした。
金の方が柔らかいと思っていたので・・・。
普段何気なく黒ずんだ銀製品を見て「酸化している」と思っていたのに実際は硫化していたので、誤った知識で日常さりげなく過ごしていると言う事ですね。
銀の硫化反応は茶色から黒色に反応するので銀製品でよく見られる「黒ずんだ銀」は硫化反応した物をいいます。
偶々、この現象(硫化)を詳しく調べる事があったのですが、硫化した銀を硫化銀（ＡｇＳ）と言いますが、これは硫黄との化合物です。
硫黄の存在が無ければ硫化銀に成らない筈なので、普段の生活では硫黄の存在など「あまり無いだろう」と思っていたら結構日常生活の中で存在しています。
硫黄と言うと一番、有名なのは温泉なんですが、そんなに温泉環境に居るわけもなく、その他の硫黄の存在として車の排気ガス、ゴム、プラスチック、化粧品の中にも含まれており、それらの影響を受けて銀が、僅か数ヶ月で茶褐色に変色したのを見ると日常の中で硫黄が多く存在している事が分かります。
酸化原因の酸素と違って硫黄は人間に取って毒なのですが、大気中や身の回りの物に漂っていたり含まれているというのも何だか嫌な話です。
でも、自然界で取れる銀そのものが輝銀鉱(Ａｇ2Ｓ)なので、この原料から精錬して銀として使用している訳で硫黄の存在は結構ある訳です。
人間にとって害がある物質が自分が気づかないだけで・・・周りに溢れている。
逆に考えれば、知らないだけで有害物質に囲まれて生活している訳で・・・・・知らぬがほとけと言う状態です。
この手の情報を調べていくと食べ物なども何も食べられない程に有害物質が含まれていると言う事が有名ですね。
今回、硫黄が温泉以外にも至る所にある事を知りましたが、車の排気ｶﾞｽなど多くの汚染物質、有害物質・・・凄い量が存在していて、他人事の様に今迄思っていましたが、全然他人事ではないのですね・・・・。
環境ﾎﾙﾓﾝのﾀﾞｲｵｷｼﾝなど人間にとって害ある物質が目に見えないだけで周りに多く存在していると言うことを改めて知りました。
写真のように銀色が茶褐色に変わると結構びびります。