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最終更新日04/08/20

コラム

コラム187

変化するもの

 この頃、『変化』と言う事に慣れてなくて周りの『変化』に何か嫌な感じをしています。

『変化』と言うのは学生であれば進級とかで年に一度はクラスメイトや学校が変わる事で生活環境が変化していくのですが、就職してからは仕事の変化はともかく、周りの友人などが『変わる』と言う事があんまりなく、ずーーーと続くものだと思っていたら・・・・振り返ってみると実際はかなり人の付き合いが変わっていたと言う事です。

元々、自分の周りに存在している人が「ずーーと続くような期待を持っていた」という事です。
友人とか趣味とか・・・・すべては「ずっと続く保証などありはしない」という事。でも、それが何か寂しいと思うようになりました。

学生のころからの友達と言う存在は今になってはあんまり残っておらす、いま付き合いがある人達は殆どが社会人になってからの趣味友達。

結局、昔の学生時代を一緒に話せる人は殆どいない。
自分自身が過ごしてきた過去を一緒に共感したり昔の写真を見て笑ったり出来る友人がいない。

学生から社会人になってしばらくは学生の友人が遊びの中心だったので、その事が出来て、毎年、「去年はどうだった、こうだった」と言う話をするのが当たり前になっていたけど。
年数の経過と共に交流の変化が起きて変わったて行くのを肌で感じるようになりました。

それは誰もが経験している事だし、人の交流が変わり続けていくことは分かるのですが・・・・何か寂しい。
しかも、人の付き合いが減っても新しく知り合う人が増えて、結局は知り合った人が増えているのですが・・・・・これらの人達と過去を共有出来るように為るにはある程度の年数が必要なわけで・・・・・・まっ、贅沢な悩みなんでしょうけど(笑)

一般的に、この変化は結婚する事によって家庭に追われ、友人関係が途絶えていく事から来ています。
私の場合は自分がではなく、周りが結婚する事で友人の交流が減っていった逆パターンですが・・・・それらを経験して見ると、この頃、思うのは多分、プライベートの付き合いが20代よりも30代の方が活発になった人って珍しい気がします。自分の事ですけどね(笑)

一般的に考えれば結婚により友人関係の交流が時間、金銭(笑)共に制限される為、どうしてもプライベートの付き合いが消えていきます。

それが当たり前だと思うのですが、どうもその変化により人の交流が消滅していく事を今迄、周りの人間の経験で見せ付けられると個人的には何か寂しい・・・・・・。
結局、自分が同じ様な立場になったとしても独身の付き合いとは違うものの筈です。

独身が長くなると家庭を持つ事とかに抵抗を感じて、結婚をしない人と言うのが結構居ると聞きます。
独身の自由さはよく分かるのですが、同じ歳の人間が家庭と言う出来事によって付き合いが無くなって行く孤独が取り残されたようで寂しい・・・・と感じる事が嫌なだけです。

偶然にも私の周りには結婚しても自分の好きな事をしている人が居るのでそれらの人を見ている「ほっ」としますが・・・・・やっぱり大変な部分もあるわけで(笑)、交流の視野を広げていたからそう言う人達に出会えたわけで、自分が独身で今迄来た中で「結婚した」「子供が出来た」と言う人達と独身で好きな事をしている人との距離と言うものは意識しなければ何も変わりませんが、立場としては単純に結婚と言う一言だけじゃなく、違いがあるように思います。

私の場合、就職してから10年以上の年月の中で回りの人の変化と自分自身が変わらないで来た事との差を感じていつまでも趣味とか夢とかを語れなくなった事が現実問題として寂しいと言うのが一番の本音ですね。
しょうがない事ですが・・・・・。

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