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最終更新日09/07/04

コラム

コラム283

カタログ

 荷物整理をしていたらNSXのカタログ関係が大量に出てきました。年代別のカタログ、プレス、アクセサリなど20冊ぐらい。
眺めているとボロボロになったカタログもあり購入前に何度も読み返した物だった事を思い出しました。

当時ホンダベルノで車の整備をお願いしていたのでその際にNSXカタログをよくもらっていたのですがそれらも今となっては見ることも無くなっていました。

この当時のカタログを読み直すと本当に好きで買うとしていた頃が一番楽しかったと思います。
買うまではワクワクして買ってしまうとそれをどうしていくのか考えて弄りだして更にお金を注ぎ込むようになって際限なく弄りつづけて最後に飽きて売るような事例がよくあります。

私も際限なく弄るのであればまだまだ有るのでしょうが私の中では落ち着きました。
今となっては維持管理で精一杯です(苦笑)
ただ、カタログを眺めていたような熱さは今となっては冷めてしまったと思います。

自分がオーナーになって日々見ているうちに当たり前の存在になって別に何とも思わなくなっていく。
愛着も薄くなって昔のように乗り回したりしなくなった・・・・。

ただその時の気持ちが大きかったからこそ今まで維持してきた理由になったとも言えます。
逆にどれだけ欲しいと思っていた期間が長かったからこそ今長く維持して来たのだと思います。

その為、カタログを再び見るとその頃を思い出すようになりました。
好きで買おうと思ってお金をためて夢中になっていた頃が今ではとても幸せだったんだろうと思うようになりました。

そして、
HPなどでNSXを購入しようとしている人や憧れている人の気持ちと同じような物が今の私の中でずっと継続していたわけではなく飽きや気持ちの変化が生じた事を感じました。

車に注ぎ込んだお金は車を手放しても採算が合いません。
絶対赤字でしょう。
そう考えると車に注ぎ込んだお金と言うのはあくまで趣味としての自己満足なのでその中で楽しめたいろんな経験が出来たとすればそれはそれで無駄ではありませんし楽しむと言う意味での自己投資に過ぎないでしょう。

車自体が消耗品であることを考慮すれば何れ消えて無くなります。

当たり前の事ですが、その事を今まで車に乗り続ける事で自分の趣味がNSXが好きだったから車が好きであると変わってきたと言えます。

すでにNSXは販売開始から今年で20年になります。
生産から15年後に生産終了から更に5年が経過しているので、この感覚だとあっという間に10、20年が過ぎてしまうでしょう。

生産終了した車からクラシックカーになるのも時間の問題でしょうからさびしい限りです。

私自身NSXを購入してから約15年になりました。
その間に自分が経験した事はすべてNSXを通じて得た物が大きくそれが今の車趣味の形になっています。

結局、私にとっての車の趣味はNSXで無くてはいけない訳ではなく車を運転したりメンテしたりHPに記録する事自体が趣味に変わってきたと言うことです。

その結果、私は今までの記録をHPに残してきました。
そして、それはオーナーである限りは続きますし記録はずっと残ります。
先ほど話した消耗品であることから決して永久に続く物では有りませんので私がNSXオーナーで無くなっても車を趣味である事には変わりが無いと言い切れるようになって来ました。

間違いなく言える事はNSXが好きで今まで乗り続けてきたのですが「NSXが欲しい」と寝ても覚めてもNSXを考えていた頃の熱さは今となっては失ってしまいました。

何も考えずに何かに夢中になる、またはなれることが幸せだと思うようになってしまいました。
歳の所為だけではないのですが・・・・ちょっと悲しいですけど・・。

カタログは購入以前から持っていたものもあるので古いもので20年近く前のものもあります。

こうやって改めてみると年月を感じます。

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