STEEL

最終更新日03/03/01

コラム

コラム17

環境問題とスポーツカー

 昔から見ると環境に関する取り決めが年々厳しくなってきています。
自動車の排ガス規制もそうですし、有害物質の使用制限、禁止などもそうです。国際規格と考えればISO14000が代表的な例だと思います。

仕事柄、半田材の鉛フリー化に伴う業務に携わったので鉛全廃への動きは見ていました。
半田は元々鉛と鈴の合金なので鉛が当たり前に使われています。と言っても半田材の鉛廃止は工業で使われている鉛使用率のほんの一部で鉛使用率のメインはバッテリー関連が全体の半分ぐらいです。
もちろん、有害といわれている鉛も利点があるからこそ今まで使用されてきたので代替材料の選定はかなり大変な作業で中々切り替えは進んでいません。
そんな訳で環境に考慮する配慮すると言うのはお金と時間のかかるもので簡単では有りません。

車に到っては排気ガスの問題で年式が13年以上の車に対して税率を1割増にするとか・・・話を聞きました。
ただ、すべての13年目の車が対象になるのではなく排ガスがクリアしているものはOKで駄目な車だけに対象になるそうですが、詳しくは分かりませんので、これが良いんだか悪いんだか判断付きません。
車はとくに環境と言う意味では槍玉に上がっていてさんざん叩かれています。
でも、社会的な車の重要性を考慮すると各メーカーは量産コストと開発費の板ばさみの中で今後も自動車開発が進むのではないかと考えます。
自ずと開発費の掛かるスポーツカーを今後、開発していくのはもっと難しくなるでしょうね。
ホンダだと2代目インテRのエンジン開発費はストリームなどが売れたおかげで開発費が出来たと聞いています。

今回の排ガス規制によって8月まで国産車の主なスポーツカー、GTカーが、ほぼ生産終了して消えていきます。
いくら、新しい車が又出るとは言え、これはちょっと寂しい話です。
エンジンもターボからNAに移行しているのも時代の流れなんでしょうね。
まさか、ここまでスポーツ関連の車が消えるとは思わなかったし予想できませんでした。
そうなると、まともなクーペは各メーカーで数えるほどしかないのも悲しい話です。バブル時代の生き残りはNSXが最後の車になってしまいます・・・後、現行型のデザインも自分の好みが少ないし・・・・

よく、再びスポーツカーの時代が来るような事を雑誌でかかれていましたが、もう来ないのではと思ってしまいます(笑)
中古市場で気に入っている車を探す事は可ですが新車で探す事が出来ないのも悲しいです。

今後、各メーカーで自分が買える買えないは別に興味を引く新車で欲しいと思えるスポーツカーが発表される事を期待します。

スポーツカー、スポーティーカーと呼べる車が殆ど国産車に無くなって外車でスポーツカーが元気なのは個人的に悲しいです。
NSXほど高くない手の届きやすい値段のスポーツカー開発を日本のメーカーに頑張って欲しいです。(いくら景気が悪くても)

コラム16へ  ▲コラムトップへ  ▼コラム18へ