STEEL

NSX

メンテナンス


◆内装関係◆

パワーウインドウ

 

調整について

 

公開日07/11/11 最終更新日07/11/11

状況 調整 まとめ    

< 内容 >

状況

 

 

   
NSXのドアガラスが落ちてしまうと言う不具合は結構定番的な不具合ですが、ガラスが落ちる前に必ずおかしい傾向が発生しています。

私のNSXもそうなのですが運転席よりも助手席側のパワーウインドウを使用すると下げるのは早くて上がるのは遅い。
明らかにパワーウインドウのスライドがやばくなっている状況です。
この方式のドアスライドは今になっては殆ど使用していない方法だそうです。

ウインドウのスライドが遅いのはレールと滑車のすべりが悪くなっている事が原因。

本来、レールにはグリスがついていますが年数劣化で駄目になっており、接点の摩擦抵抗が高いためにスライド速度が遅くなってしまっているのが原因です。

このまま使い続けていくとモーターへの負荷がかかる為、モーター保護としてワイヤーを固定しているプラスチックのピンが割れてウインドウが落ちます・・・・(わざわざプラスチック製を使用している事から勝手にそう思っていますけど)。

これが一般的に言われている不具合のようです。

調整

       
調整@

NSXは3つのレールに滑車がついてモーターによって上下に上がります。

丁度、レール左、中、右のうち、レールの左右はドア内装を外さなくても右写真の内装フロント、リアサッシュカバーをそれぞれ剥がしてスポンジを剥がすとレールが見えるのでこのレールにスプレー式の潤滑油をぶっ掛けました。
結果としては、やらないよりはマシ程度に良くなりました。
 

調整A

車検時にMATRIXで直す事に。
直すと言ってもASSY交換ではなくレールにグリスを塗る事に。

その為、ウインドのスライド速度が遅いうちにグリスアップすればASSY交換しなくてもスライドが直る場合が多いです。

まずはスライドの悪い助手席側のドア内装を外します。こちらのページを参照ください。

そして内張りを外すとドアフレームの隙間からレールが見えます。赤矢印にあります。

このレールにグリスをつけます。写真のように3箇所のレールが対象になります。

ドアガラスを一番上げた時、一番下げた時にそれぞれグリスをたっぷりつけて、ドア真ん中にあるワイヤーにも同じように付けておきます。

後は何度もドアを上げ下げしながらグリスを補充してスライド速度を確認します。

すごく早くなりました(嬉)しかし、今度は運転席が遅く感じるようになってしまった・・・・・。

結局、運転席も同じようにグリス補充して直しました。

グリス補充で大体直るようです。

社外品で壊れるプラスチックピンだけをアルミ製で作ったものが売られていますがこれに交換してもレールにグリスアップをしなければスライド速度は替わりません。

右写真の白いプラスチックがそれに当たります。

この部品を交換してもグリスアップしないままだと今度はピンが壊れなくなる為、モーターに負荷がかかって逝かれてしまう可能性が高くなります。

もしこの部品を持っている人はグリスをした上でピン割れた際の予備として使用するのが一番でしょう。

まとめ

   

パワーウインドウの不具合はまずはグリスアップしてそれでも駄目ならばASSY交換するのが一番良いと思います。
恐らくモーターに負荷がかかってモーター自体がいかれてしまう前ならばグリスアップである程度直せる可能性があります。

今回はASSY交換をしなくてすみましたので安く済んでよかったです(嬉)。

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