山中貞雄が監督した作品全二十六本のうち、現存するのはわずか三本のみ。あまりにも嘆かわしい現状ですが、幸いにも三本とも傑作ぞろいで、その天才ぶりが伺われるものばかりです。だからこそ、他の作品もまた見たくなるのですが。
ここでは、私自身のそれぞれの作品に対する思いを自分の言葉で綴っていきたいと思います。
ただし、見ていない方のために内容には全く触れない様にします。
河内山宗俊
人情紙風船