Do you know me ? Do you want to know me ?

プロフィール?

 

有名人の過去ならともかく、一般小市民のプロフィールなど
知りたいと思う人が本当にいるのでしょうか?
そこでここでは、私のプロフィールではなく、
私のパーツのプロフィールをお届けします。

 

◆ 私の三半規管のプロフィール ◆

◆ 私の左足裏のプロフィール ◆

◆ 私の眉毛のプロフィール ◆

◆ 私の足の小指のプロフィール ◆

◆ 私の鼻の穴のプロフィール ◆

◆ 私の後頭部のプロフィール ◆

 

有悩講師陣HOME   MANIAってます!   本日の授業


 


◆ 私の三半規管のプロフィール ◆

三半規管がデリケートにできているのかそれとも鈍いのか、
私は昔から乗り物酔いが激しい。
さすがに自分で車を運転するようになってからは
そうそう酔わなくはなったが、
昔はそれこそ遠足でバスに乗るたび、旅々酔っては吐いていた。
他の友だちはこの勉強もせずに一日中遊んでいられるイベントを
心待ちにしていたようだが、
こっちは内心ユーウツだったなんて誰も知るまい。

小学4年生の時の遠足でも、いつものようにバスで気分が悪くなった。
みんなはクラス全員で、ノンキにしり取りなんぞで遊んでる。
バスのマイクなんか回して大掛かりにしり取りすんなよなー、
こっちは気分悪くなってきたってのに。
なんて勝手な言いがかり。
あーでももうダメだ、うー気持ちわり、そろそろヤバいかも・・・。
ちょうどその時、自分に回ってきたマイク。
なんだよ、しり取りオレの番かよ。
しょうがないのでマイクを通して発言。「・・・気持ち悪い」
何の脈絡も無くバスに響き渡る突然の不穏な言葉。
楽しんでいたみんなの顔が一瞬凍りつく。
「早く、前へ前へ」「急げ急げ」
みんな慌てて、酔い人の特等席=最前列へと私をいざなう。
こっちも何とか踏ん張る。ガマンだ、ガマン、ガマンしろ、
あ、おぉ、でも、もう、ヤバい、もうダメだ・・・!
あと数歩で特等席にたどり着く、というところだったのだがこらえきれず、
オェップ、ウェェェ、ゲロロロロ
なまじガマンしていたのがいけなかった、
胃から口へと逆流したゲル状の物質は、加速がついて勢いよく前方へと噴出。
その時目の前にいたのは、なぜかこの日に限って男性のバスガイド。
嗚呼、これぞ運命。
彼のダーク色系スーツは、
幼い少年によってまだらの黄金色に染められた。

恨めしそうな顔で彼は自分のスーツを拭いていたが、
気持ちの悪いこちらとしてはそれどころではない。
何か言いたいことがあればオレの三半規管に言ってくれ。
こっちは聞く耳持たない。
酔う耳しか持ってない。

他人様に胃の内容物をブッかけたのは、後にも先にもこの時ばかり。
今のところ、は。

 


◆ 私の左足裏のプロフィール ◆

風呂上り。
体を拭き拭き、
風呂に入る前に脱いで置いたスリッパを、またそのまま履いた。
と、左足に妙な、「ずにゅ」っとした感触。
なんだ、この感覚は? 御飯つぶのかたまりを踏んで伸ばしちゃったような・・・?
でも風呂に入る前にはスリッパの中に御飯つぶなんか入ってなかったし・・・。
不思議に思って足を上げてみると、
大きさ1、2pほど、なんだかうすいベージュ色の、もちもちっとした感じの丸い物質が
半分つぶれてスリッパにくっついている。
そばにはちょっと節のある、爪楊枝よりも細い褐色の棒が、3、4本。
う〜ん、これは何だろう?
結論を出すのも怖かったので、そのままティッシュで拭きとって捨てた。
答えを出すのがイヤな時には、考えないのが一番。
とりあえず何も無かったことにして、そのまま寝た。
忘却とは、人間に備わった能力。

ところで、ウチの風呂場って、コオロギだかカマドウマだかが結構でるんだけど
それとは何らかの関係があるのか無いのか。
もちろん考えないことにする。

 


◆ 私の眉毛のプロフィール ◆

鏡を見ながら、眉毛を上げ下げ。
私の眉毛はよく動く。
濃くて太い、ゲジゲジマユゲ。
ある時、片方の眉毛を手で押さえて上げ下げしたらどうなるかと思い、やってみた。
当然、もう一方のみが上下に動く。
一日それをやっていたら、片方を押さえなくてももう一方が動くようになった。
練習の成果。

それ以来、私の眉毛は、左右独立して動くことが出来る。

 


◆ 私の足の小指のプロフィール ◆

小学校の時、身体測定があった。
体操着のまま廊下でひたすら順番を待つ、長い一日。
足は裸足。
あまりにも暇だったので、
親指から薬指まで4本を押さえて足の指を広げたらどうなるかと思い、やってみた。
当然、小指のみが外へ広がる。
一日それをやっていたら、4本を押さえなくても小指が広がるようになった。
練習の成果。

それ以来、私の足の小指は、一本だけ独立して動くことが出来る。

 


◆ 私の鼻の穴のプロフィール ◆

甘党の私。
パソコンに向かいながらマカダミアナッツチョコを口にする午前2時。
「こんな時間に食べてたらまたニキビできちゃうなー」などと思いながら
ついつい3コ目を口の中に入れた。
しばらくすると、鼻の奥から妙な感覚が落ちてくる。
えっ、とちょっと驚きながら鼻の穴を触ると、
指が赤い。
はなぢ〜? しかもチョコ食って〜?
エロ本見た中学生じゃないんだから、と思いつつもティッシュを詰める。
そんな丑三ツ時。

3日後。
いつもシャワーを浴びるだけ、というのが多かった風呂で
久しぶりに浴槽につかる。
いやー、いいお湯だった。ひさびさに長湯しちゃった。
すこしボーっとする頭を乾かしていると、
あれっ?
鼻の奥から、最近味わったような感覚がまた落ちてきた。
鏡で鼻の穴をのぞきこむと
活火山の溶岩が流れてくるように、赤いものが迫り来る。
え〜、またはなぢ〜?
しかも風呂でのぼせて〜?
またもやティッシュが真っ赤に染まった。

でも、こうたびたび鼻血マンに変身するのって
もしかして、
俺の体もそろそろやばいかも。

ということで、またもや血の話。

21st Century Bloody Man 21世紀の出血異常者

 


◆私の後頭部のプロフィール◆

あれはおそらく幼稚園に入る前であろう。
幼稚園にはまだ入っていなかったが、
風呂には入ろうとしていた時である。

その日、私は仮面ライダーになっていた(つもりでいた)。
風呂場というのは床からは一段低い造りになっているものだが、
その段差を私は勢いよくライダージャンプ。なんたってライダー。

    「らいだー、とぉー!」

掛け声も決めジャンプして風呂場に登場……と思ったのだが、
さすがは風呂。よくすべる。
着地した足は、床をとらえるまでもなく軽く前に進み
頭が後ろへ落ちてゆく。
嗚呼、万有引力。段差が後頭部を引き寄せ、熱いキスをくれた。
流れるは真っ赤な
鮮血。ガガーリンよ、私の血は赤かった。

当然夜ももう遅かったのだが、母は半狂乱で私を抱え、
近所の医者まで走ったらしい。
叫ぶ息子、走る母。
夜中に振るう医者の針。
そして今でも頭に残る、天下御免の三日月傷。
その夜も三日月がこうこうと照っていたとか、いないとか。

それ以来、我が家では仮面ライダーを見るのは禁止になった。
ドリフでさえOKだったのに……。

 

 


 

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