ばらに寄せて
木々の緑が深まってゆくと、
ばらの花の季節がやって来る。
まず、もっこうばらが咲き、それから
色とりどりのばらが咲き始める。
私は、大輪のハイブリッド・ティー・ローズといわれているものより、
野ばらのような原種に近いものに惹かれる。
また、ぼてっとしたオールドローズと言われる種類も好きだ。
以前、店によく花を飾っていたが、
花屋さんから、「ばらが好きですね。」と言われて、
「私ってばらが好きだった・・・。」と、
初めて気がついた粗忽者である。
毎日の生活で、それほど意識もせずに、
自然にばらの花を選んでいたわけだ。
そういえば、ばらのアレンジメント写真集を
2冊持っている。
やはりそれらも、「ばらが好き。」という意識的な気持ちからではなく、
「なんかこれ好き」と自然な気持ちで、買ってしまった本である。
それは、この次紹介しよう。
さて、近所のばらの写真を撮ってみた。
毎年この季節になると、垣根越しに
必ず咲くばらの花たち。
今年もまた、出会えてどうも。
よく見るピンクのばら。種類はわからない。
道路沿いにあり、ほこりをかぶりながら、
咲いている。近づくと良い匂いがした。
家のフェンスをつたいながら咲く赤いばら。
この種類もよく見るが、名前は知らない。
以前お客さんが、庭に咲いたと言って、
お店に持ってきてくれたことがある。
壁いっぱいのもっこうばら。見事なくらいの咲きっぷりである。
黄色の他に、白もあるそうだが、市場にはめったに出ないとか。
写真の写りでは、ピンクっぽいが本当は、
茶色がかったオレンジ色のばら。
茶色の八重咲きのばらがあるが、
大人っぽくって結構好きだ。