*** クリスマスカードの風習 ***
BGM 「Bring A Torch, Jeanett,
Isabella 」
〜 たいまつ手に手に 〜
賛美歌第2編115番
(
フランスのキャロル)
クリスマスの挨拶を送るカード
。
イギリスでは18世紀末からの手作りカードを送る風習があり、
19世紀前半にはその用紙として縁飾を印刷したものが売られていた。
絵柄と字句を印刷した本格的なクリスマスカードの出現は1840年代である。
創始者については、いくつかの説があるが、良く知られているのは、
イギリス王立美術院会員ホースリー
J. C. Horsley が、
コール Henry Cole
からの依頼により1843年にデザインしたものをいう。
このカードは46年に約1000枚印刷され、
コールとホースリーが使う分を除いて、1枚1シリングで売られた。
1860年代にロンドンの印刷会社がクリスマスカードの量産を始め、
一般に利用されるようになり、次第に需要が増大して輸出されるようになった。
アメリカでは
L. プラングが74年に製造を開始し、
81年には販売数500万枚にも達したという。
英米では、受け取ったカードをクリスマスの間、暖炉の上に立てかけたり、
カーテンにつるすなどして飾る風習がある。
参考文献 平凡社大百科事典