SNOW DROP − 雪のしずく −
                                                

                  (写真:「ENGLISH ESSAYS」矢野澄恵・著)
     

  去年の2月、ある寒い日にスノードロップの花が

 一輪咲いた。

 球根をたくさん植えたはずなのに、

 その前の年は3輪ほど咲いたが、去年は一輪だけ。

 スノードロップというなんともいえない

 ロマンチックな響きと、雪のしずくのような白い花に

 心惹かれてしまう。

 別名「2月の聖少女」。すごい名前だ。

 実はこの球根、何年か前の秋に商品の買い付けの為、

 ロンドンへ行った時に、たくさん買い込んできたもの。

 泊まったホテルの近くに、種屋さんがあり、

 そこでたくさん買ってしまったのだ。

 さすがガーデニングの国だけあって、種や球根だけを

 売っている店があったのには驚いた。

 その他、スーパーやデパートにも

 たくさんのパック入りになった球根が売られていた。               

    

                 (写真:「ENGLISH ESSAYS」矢野澄恵・著)

                    

遠い昔、ヨーロッパから紹介された花。

特にイギリスでは、この花が好まれているようだ。

森や公園の片隅でも、自生されていて、

冬の濃霧に飲み込まれていくその足元に、

小さな顔を出して咲いている。

そういえば、ガーデニング好きのチャールズ皇太子の庭にも、

たくさんのスノードロップが咲いている写真を

見たことがある。          

私が持っている唯一のスノードロップアイテムは、

イギリス・ロイヤルアルバート社のマンスリーシリーズ、

1月のカップ&ソーサー。

1カ月ずつ季節の花が描かれてある人気シリーズだ。 

この絵柄の中で、スノードロップが一番好き。

他にもう一つ、5月の「すずらん」も好きだが、

あとのは、好きな花であっても色合いが今ひとつで、

気に入らない物が多い。  

                    

              

                 ロイヤル・アルバート・マンスリーシリーズ
                        「1月・スノードロップ(待雪草)」

 

今年は、まったく咲かなかったスノードロップ。

今朝、花屋の店先で、鉢植えのスノードロップを見つけたが、

450円もしたので驚いた。(たった1輪だけなのに)

いつかは群生して咲いている場所にいくのが夢。

寒いイギリスに飛ぶしかないかな。

 

                           (写真:「庭園紀行」)

 

                        (写真:雑誌「Bies」)

 

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