メディオンには、異母兄弟で二人の兄がいる。
長兄の第一王子マジェスティ、次兄の第二王子アロガントである。
　メディオンは、二人の兄王子達から軽んじられ、辛い立場にありながらも、心許せるキャンベルの存在もあって、逆境におかれてもめげることなく、兄王子達に見下されないよう、そして、冷たい態度を取る帝国皇帝の父に、振り向いてもらおうと、そのきっかけをじっと待ち続けた。
　いつしか、立派な功績を上げ、１０歳の時に引き離された大切な母ともう一度、ともに暮らせるその日を信じて、メディオンは、危険な戦場へと赴いていく。

　帝国王子でありながら、権力を振りかざすことなく、帝国の民衆達に分け隔てなく接するメディオン。
そんな彼の人柄と生い立ちに共感し、メディオンの元に多くの仲間達が集うことになる。
　兵力のほとんどを取り上げられ、兄王子達の部下の下級兵士らからも非力さをなじられ、僅かの人数の烏合の衆でしかなかったメディオン軍。
しかし、メディオン軍はやがて、兄王子達の精鋭帝国正規軍と肩を並べる程の大きな力になっていく。

　「 それは冷静で明敏な頭脳を信条とし
　　感情に揺るがぬ強固な意志力のもと、風のごとく戦場を駈ける竜となろう。 」

　海上都市サラバンドにおけるアスピニア共和国との和平会議。
第三王子であるメディオンは、父である帝国皇帝ドミネート、第一王子マジェスティ、第二王子アロガントらとともに、この遠征の同行を許された。
だが、和平会議開催の時、メディオンには、重大な任務は与えられず、そこに彼の居場所はなかった。
　帝国本土にいる大切な母の事を考え、海を見ながら物思いにふけるメディオン。
自分の力を示す場を与えられず、やるせない思いにかられる中、偶然にも、謎の仮面僧の不信な行動を発見する。

　【謎の仮面僧】
　「 ほう。メディオン王子の軍であったか。
　　ならば、こちらも思う存分戦えるな。
　　どうせ生まれねば良かった方だ・・・。 」

　「 この先のデストニアの行く末を考えれば、今倒れるのもいずれ死ぬも同じ事だ。
　　短い命だったと諦めなさるが良い。 」

　・・・かくして、帝国王子メディオンの戦いがはじまりを告げる。

　父である帝国皇帝は、この和平会議の中で、何者かにより誘拐された。
情報では共和国代表国王ベネトレイムと謎の仮面僧が父を連れ去ったらしい。
メディオンは父を連れ去ったベネトレイムを仲間達とともに追跡する事になる。

　運命の歯車は回り始めた。

　メディオンは知らない。
これから、彼の行く先にどんな運命が待ちうけているのかを・・・。
そして、その過酷な運命の糸を握っているのは、他ならぬ、ドミネート皇帝、その人である事を・・・。

【 ＧＵＥＳＴ様からのコメント 】
◆◇シャルトさんの一言じゃないコメント◇◆
　王子様だけど気取らないといったところが、メディオンくんの人気の秘けつだと思うんだけど。
平民に好かれる王子様。みんなの気持ちがよく分かるからかなぁ？
でもやっぱり、かっこいいからね(^０^)

　そう、かっこいいと言えば、
メディオンくんのレイピアでの必殺技、センチュリオンかっこよかった（＞。＜きゃー
ほかもいいけどこれが大好き。

　≪今回のメディオンのキャラ紹介は、シャルトさんに協力していただきました。
　一部、内容を変更していますが、シャルトさんから頂いた内容のエッセンスは詰め込むようにしています。もう少し、キャラ紹介で追記したい部分と、僕（ｓｙｕ）のメディオンに対する思いを書きたかったのですが・・・。次回更新時に追加します。≫

　余談ではあるが、ソフトバンクから出版されている「　ＳＦIII　公式設定資料　」によると、今の実直な彼の姿があるのは、彼の父親のおかげらしい。
　下級貴族出身の彼にとって、幼少期、肩身の狭い思いをし、心澱んでいた時期があったようなのだが、そんな境遇にもめげず、最後まで清廉潔白を通し、「　いつかお前にも分かる　」と言い残し逝った父親の姿が彼を大きく変えたようだ。そんな彼だからこそ、メディオン王子の立場を最も良く理解できるのだろう。

　・・・と、なんとメディオン王子に先んじて（そして、なんとシンビオスに次いで２人目の栄誉）、キャンベルのキャラプロフィールを書いてみました。
　ＭＩＴＡ様のご要望にお応えして、書いてみたのですが、あいかわらず文章が変です。ご容赦下さい。