子供のころ、この飛行機は双垂直尾翼だからというよくわからない理由で好きでした。

ベトナム戦争に間に合ってたら、恐ろしい戦果を残したでしょうね。

この飛行機の主脚タイヤは任務上遭遇しやすいであろう胴体着陸に備えて収容時も下半分がむき出しというのは有名な話ですが、胴着して無事だった話はききません。

パリのショーでの事故は、いまだにニュースで見た画面を思いだすことができます。

進行方向は左。

昨今のジェット軍用機の主流である、油圧ジャッキが伸びることで主脚をしまうタイプのアクチュエータです。

図中、白であらわされている部分が油圧ジャッキです。

離陸後、脚柱が自重から解放されて緩衝部が伸びると、図中ピンクで表したトルクリンクが伸び、後部下側のリンクに固定された最下方脚カバー(図中、白線でかこった部分)が収容位置に収まります。

同時に、水色で表示された小カバーも収容位置に動きます。濃い青で示したリンクロッドが赤で示した胴体側脚カバーを引っ張って、おさめます。このカバーの回転部はフェアリング内に設定されています。ちなみに、前脚のカバーはアーム式ヒンジです。

脚は少し機軸に対して角度をつけてたたまれるらしく、油圧ジャッキとの結合部は横方向にも回転するようになっていて、脚中を前方に突き抜けたその先には、胴体側脚カバーを引きこむリンクが結合されています。

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