ロッキード最大のヒット商品、ハーキュリーズの前脚は、P38と同じ方法で畳まれるようです。

進行方向は→〔右)。

主脚柱の構造はかなりトリッキーです。

主脚柱上部は「Y」の字のような形になっていて、へこんだ中央部〔脚柱の真上)に折畳みの軸と同じ中心軸で固定されたフレーム〔図中オレンジ色)がつきます。このフレームは機体に固定されているようです。(固定じゃないと動かなそうです)

主脚柱中央部に図中赤色で示したメインロッド〔ドラッグストラット)が関節結合されています。メインロッドの反対側のはしには黄色で示した回転ロッドが関節結合されていますが、これは脚出し状態でメインロッドと重なって180度折り畳まれた状態なことに注意してください。回転ロッドの反対側〔主脚方向)はオレンジのフレームと関節結合されていて、その軸とちょっとずれた位置に油圧ジャッキのピストン側がつながっています。油圧ジャッキの反対側は主脚柱の折畳み軸のちょっと下側に設けられた軸につながっています。メインロッドの左右にはステアリング用の油圧ジャッキがつくのですが、図では省略しています。

さて、黄色い回転ロッドのメインロッドとの軸側にあるダウンロックが外れると、図中、水色で示した油圧ジャッキがのび、主脚が前方に動き始めます。するとそれに赤いロッドが引っ張られ、さらに油圧ジャッキは反対側では黄色い回転ロッドを回転させようとするのでメインロッド--回転ロッドは一直線になろうとし、主脚柱は前に押され、前方に畳まれます。なぜ直接「機体」--「油圧ジャッキ」--脚柱じゃなくってこんな手の込んだ構造なのかはよくわかりません。

おもしろいのは後部脚カバーで、図のように左舷前方にひとつだけあるアーム〔推定・・・これは間違い。両舷にありました。)と、両舷についたふたつの「L」字型のアームの回転によって前方にスライドして閉じます。コンステレーションとかと同じ仕組みです。脚柱との連動機構はよくわかりませんでした。ぼくはこれからも資料を探すことにしましょう。

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