シャーマンでどのタイプが好き?
ぼくはM4A4ベースのファイアフライって答えます。
イギリス戦車で一番かっこいいと思います。
M4戦車は、とにかく75ミリ野砲を回転砲塔に積んだ中戦車を戦争に間に合わせろってんででっち上げられ、アメリカ各所の工場で作りやすい、入手しやすいエンジンを積んで数をでっち上げる必要から数多くのサブタイプが誕生しつつも、整備以外の基本の操法は共通というポイントが抑えられています。
M4シリーズは元になった基本のM3中戦車が航空機用の星型エンジンを積んだのでボディの背が高くなってしまったわけですが、星型を積んだのはM4とM4A1だけで、A2やA3は背の低いエンジンを気にせず積んでいます。調達性ということがメインで考えられた戦車なのです。
M4A4では、エンジンは恐ろしいとんでも発想、トラック用の6気筒直列エンジンを星型に束ねて6・・・5本のクランクシャフトの出力をギアで一つのフライホイールに伝えるという、30気筒6列液冷星型マルチバンクエンジンを採用しています。他ではエンジン二基を並列に並べるとかは見かけるものの、流石に5台は羽目外しすぎです。大好き!
エンジンが平べったい星型に比べて長いので、A4では車体後部が延長され、片側3このボギーもわずかに配置間隔が広げられて、キャタピラのコマ数も何枚か多いです。
マルチバンクエンジンの面倒くささにアメリカ陸軍は悲鳴を上げ、A4型はほとんどがイギリス陸軍に押し付けられましたが、イギリス人は変態なので、マルチバンクエンジンは国産エンジンより扱いやすいと好評だったそうな。
キットはアスカモデルがタスカだった頃、出てすぐ買いました。アスカになってから買うべきだった。タスカ時代のこのキットのベルトキャタピラは腐る素材なのです。
キャタピラのために別にアスカモデルのファイアフライ買いました・・・
乗員ハッチは全部可動にしました。
可動部分を動画で上げてみました。
キューポラ回してみせるの忘れたw
一緒にノルマンディデビューしたクロムウエルと。
サイズはほぼ一緒です。
クリスティサスペンションのせいで側面が二重壁になってるぶんクロムウエルのほうが幅広で、余計に扁平さが引き立ってます。
シャーマンのハルは意外とコンパクトです。
でも実物を見ると超巨大です。
クロムウエルとか巨大に見えるのだろうな
イギリスでは戦車の後ろに板バネベースの牽引ピントルがつくのが必須のようですが、アメリカ生まれのシャーマンはこの部分がエンジンの点検ドアになっているので、牽引ピントルはピン留めによる取り外し式になっていて、取り外したこのデバイスを車体前面に縛り付けてる個体の写真とかあります。
今回はOVMはなんとなく全部オリーブ色で塗ってみました。
鉛板で固縛バンドを再現。今回は接着です。
ガントラベルクランプを可動に。
なんで斜め後ろなのかと思ってたら、真後ろ向きだと操縦手ハッチが開かないのね。
でも真後ろ向きでも固定できるようにその部分にもクランプ取付基部が用意されてます。
今回はピンを抜けるように作ったのでそっちに移動することもできるように作った。写真は撮ってません。
牽引ワイヤーは車体上部左舷に固定金具があるのですがキットにはないので金麦缶で作った。
牽引ロープ取付金具はロープが取り外せるように自作しました。
現存車では、砲塔後部の2つの赤く塗られた消火ハンドルが残っている例が少ないためでしょう、このキットでも取付基部の2つの穴は再現されているものの、ハンドル自体のパーツはありません。
伸ばしランナーで作ってみました。
赤い色がワンポイントで素敵。
操縦手ハッチのペリスコープは回転するので回転可動化。
アメリカ戦車のハッチは薄いので回転可動やりにくいね。
こんなかんじ。
転輪のゴム部塗り分けは、このキットはモールドがはっきりしていて素晴らしい。塗料が流れてくれる。
タミヤの最近のキットのとかは境目がぼんやりしてて非常に塗り分けがやりづらいと思います。
このキットのボギーは野心的なことに、ウレタンゴムシートの弾性を利用してシーソー動だけじゃなく沈むようにもなっています。
なっていますが、今ひとつ効果が感じづらいので、ゴムシートは使わずに変わりにコイルスプリングを仕込んでみました。
グリス塗らないとスムーズには動かなかった。
↓にこうすればうまく動くって図解を貼ります。
回転軸が通る穴を事前に削って広げるのが大切です。
砲塔左舷のピストルポートはM3と違ってドアに固定されたレバーで直接開け締めするので作りやすい。
シャーマンは砲の照準を直接照準器でするほか、砲塔上部の照準ペリスコープでも行えます。
連動させてみた。本当にわずかしか動かないけど、でもいいの。
緊急時に車長が直接照準する照準器は、案の定、作ってるとき折っちゃったので、0.3ミリ厚の真鍮板で自作。
クロムウエルに17ポンド砲は積めないとイギリスの戦車技術者は頑なに拒んだようだけども、シャーマンには無理やり積んでしまったというのは、用兵側の「屁理屈言ってるけど積めるじゃん」ってあてつけに思えます。
美学というか、趣味のデザインに横槍を入れさせない設計者のくだらないプライドに対するあてつけという意味でもぼくはファイアフライが好きです。