ソ連兵のいう、「飛ぶガクブチ」Fw189の主脚は、見た目の複雑さとは裏腹に、引き込みプロセスはいたってノーマルです。 構造にトリッキーな箇所はあるものの・・・ 進行方向は左です。 図中、赤とピンクで示されたストラットを水色で示した油圧ジャッキで引き上げて二つ折りにすることで緑色系で表した主脚本体を引き込む構造です。 ストラットはただの棒ではなく、上から見て機体側を頂点にすぼまる「A」の字型です。 黄色で表されたエアダンパーは、常にピストンを押しており、脚が降りた状態ではストラットが畳まないように力をかけるダウンロックとして働くようになっています。 脚がでないときはアップロックを解くことで強制脚出し機構として働くのです。 また、左右からタイヤを挟む形になっているフォッケウルフ双発機独特の構造の脚柱本体ですが、注意してほしいのは、脚柱側面に開いた穴で、上から二番目と3番目は左右のブロックを結合するパイプ部分で、関節ではありません。 胴体との関節は一番上。アクチュエータとの関節は中央のパイプに、ちょっとずれた形でついています。 主脚緩衝部ですが、スイングアームを空気ダンパーでおさえる形のようです。おもしろいのは、自重表示スケールで、緩衝ピストンの先っぽに固定され、上にのび、緩衝シリンダー最下部のガイドにスライドできるように保持され、シリンダ表面の目盛りをさすようになっていることですが、なんかロシアのあれた草っぱらではすぐに壊れそう・・・ 油圧ジャッキは模型では再現する必要はないかも。見えないし。
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